遅刻のウソ理由1『朝の工事渋滞』で笑った実話
毎日のお勤めご苦労様です。すえです。
社会人となって転職だらけの人生を送る中、遅刻や欠勤など、それはそれは様々な理由を耳にしました。
こちらの話ではそんな遅刻や欠勤の理由の中から思わず笑ってしまった内容を紹介しています。
全て実話ではありますが、相手は相手で『どうにかお咎めなしの方向へ』といった意味で必死なんでしょうね。
まあ、企業をまとめるのが人間ならば、細分化された企業内部で従事するのも人間。
人は意図しなくとも必ずどこかで間違える生き物なので、ミスした場合は変に理由を付けない方が得策ですよ。
と、そんな前置きでこのページの話題は『遅刻理由その1』、
朝の工事渋滞
です。
覚えている限りではありますが、やり取りを事細かく記して言いますね。
朝の道路工事渋滞による遅刻理由
とある朝、オフィス電話の着信。
就業前の電話の99%はろくな内容が飛び出さない。
そして電話を取る側もそれを知っているので、テンションは低い。
実際の遅刻電話内容
すえ「はいもしもし。○○のすえです」
(勤務時間外は他の企業も電話等を控えるため、対応はザックリ)
遅刻者「もしもし××です。すいません、いま通勤途中なのですが、道路工事現場手前で渋滞したようで…。ちょっと遅れそうなんですけどいいですか?」
すえ「そうですか。こちらはカバーしますので慌てずに来てください」
遅刻者「すいません、迷惑かけます」
(通話終了)
さあ考えよう!
実際にあなたがこのような連絡を受けた場合、どう考えます?
この電話のやり取りでの疑問点は?
疑問点その1
まず、道路工事現場。
一般的に考えるならば片側車線の道路工事や全面封鎖の道路工事を思い浮かべますが、深く考えなくとも道路工事は混雑を避けた時間帯に行われるのが一般的です。
なので工事時間帯は通勤ラッシュが終了した日中か、それでなければ退勤ラッシュが終了した夜から深夜になるのがほとんどです。
深く話を進めれば道路工事を行う業者も一般的な仕事人ですので、現場集合時間が7時としても、開始時間は8時を迎えてからが自然でしょう。
そして8時から作業開始…という事は、8時から工事準備をするという話になります。
実際の工事開始はそれよりも遅れる筈なので、渋滞発生は早くとも8時30分あたりが自然ではないでしょうかね?
というか、さらに深堀してしまえば、そういった大掛かりな工事であれば、事前告知がされる筈ですね。
宣伝じみた告知は無いにしろ、関連する道路周辺に少なくとも複数の看板が立てられるはずです。
もちろん、緊急の工事もあるでしょうが、その場合は同事業所内の複数人が同じ現場で引っ掛かる可能性があり、少なくとも話題となります。
よって、一個人の朝の道路工事という理由での遅刻はその時点で信頼性に欠けます。
もちろん、通勤者がマニアックな裏道を利用しているならば、多少の信憑性が生まれますがね。
疑問点その2
遅刻者は遅刻理由にこう言いました。
『道路工事現場手前で渋滞したようで…。』
…………………?
『したようで…。』??
つまり、遅刻者は道路工事現場を実際に見たわけではないという情報ですね。
今現在はカーナビなどにもリアルタイムな情報が流れてくるわけですが、いずれにしても確信を持つならば、
『道路工事渋滞に巻き込まれました』
と言い切れる筈ですね。
彼の言葉を鵜呑みにするならば、今現在発生している渋滞を確認する前に道路工事渋滞と断定してしまっているわけです。
正しい遅刻の言い訳
遅刻の言い訳に正解も何もありませんが、妙な理由を付ければ付けるほど聞き手からすれば違和感を覚える事は間違いありません。
なので仮に思わぬ渋滞に出くわした場合は素直に『不明』としましょう。
『よく分からないけど渋滞が…。間に合うかどうかわかりません』
こういった方が相手にも『困っている』という情報がすんなり伝わりそうですね。
また、濃霧などの悪天候時は自然渋滞が発生し易いため、
『霧の影響かな…? 全然進まないんですけど…』
というように、とにかく自分としても原因不明をアピールした方が良いでしょう。
工事だ事故だと断定してしまうと、同じ通勤路を辿る仲間内からボロが出てしまいますよ。
ところでどうしてこの話題が笑えるの?
ここまで読んでくれた方の中にはちょっとした疑問でしょうので種明かしを。
この話は業務開始時刻が8時からの会社での出来事でした。
そして遅刻の連絡を受けたのが7時55分頃…。
仮に本当の渋滞に巻き込まれたとするならば、もっと余裕のある時間帯に『遅刻しそうだな』と理解できる筈です。
つまりはこの遅刻者は出遅れや寝坊による遅刻理由を工事渋滞にすり替えようとしたのでしょうね。
かつて週6課出社週6日遅刻を連続で何週も繰り返した僕が言えるクチではありませんが、下手な理由で信頼度を落とす行為は得策ではありません。
遅刻は胸を張れる話ではありませんが、それでも人間。
年に1度2度の遅刻はあっても不思議ではないというのが意外な上層部の見解でもありますので、形式上のお叱りはあったとしても、ウソはナシで伝えた方が最終的に得策だと思いますよ。
安易な遅刻理由はすぐに見破られ、悪くすれば長年後ろ指を指される原因にも繋がります。
長く勤務する意識があるのであれば、それこそ未来の致命傷に繋がりますので、たまの遅刻に関しては素直に頭を下げましょう。
『すいません、出遅れました…。出社時間に遅れそうです…』
普段の勤務態度に問題がなければ、そう伝えるだけで明るい話題にも繋がるという話です。
最後に、従業員の身を案じるために
どんな理由があっても会社の第一理念は『安全第一』です。
稀に遅刻の連絡が入ると急がせるようなニュアンスの回答をする人がいますが、そうした回答は絶対にやめましょう。
遅刻者はただでさえ遅れまいと、超過する時間をなるべく少なくしようと焦る傾向にあります。
『急ぐ』ではなく、『焦る』。
ここがポイントです。
ただでさえ急げば周囲への配慮が欠け事故の確率が増加しますが、急ぐという行動は意識的なものなので、それなりに周囲へも気を配れるものです。
しかし焦るという状態は自己中心的に陥ってしまい、周囲の状況を非常に見落としやすくなります。
人によってはその『焦る』の度合いが『混乱・錯乱』のように見える場合もあるでしょう。
一見おとなしそうな人物がひょんな出来事の遭遇で人格が変貌するのも人間あるあるなので、火事場ではありませんが相手が遅刻の報を入れてきた時には、
『急がず、慌てず、落ち着いて』
などの言葉を挟み、可能な限り安全に配慮しましょう。
最後に、見え透いた嘘でも『おまえ、そりゃないだろう?』みたいな言葉も掛けてはいけません。
安全に会社に来てもらう。
これが待つべき立場の第一業務と認識しましょう。
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