3分間スピーチ防災ネタ『消火器の使い方』参考例
朝礼の参考例を記しておきます。
この参考例はあくまで僕の性格が反映していますので、 実際に使う場合にはあなたの言葉に置き換えてくださいね。
防災ネタは、ある意味で笑って話す内容ではありません。
ただし、実際に災害に見舞われたわけではない状況下で言葉にするのが防災ですので、怒って話す内容でもありませんね。
コツは、『淡々と』といったところでしょうか。
ニュースや身の周りで実際に発生した災害などを織り交ぜると、リアリティーが増しますよ。
消火器の使い方を利用した朝礼の一言
『火災の発生に気付いた時、火災処理のプロでもない素人に出来る事は大きく3つです。
1つは避難活動。危険区域と化した場所から一刻も早く逃れる事です。この場合は決して慌てず移動を続け、周囲に火事の呼びかけを行うと良いでしょう。
2つ目は119番通報。固定電話が好ましいですが、出火場所によっては固定電話を使う事が危険になる場合もあります。今現在は多くの方がスマホを持っている時代ですので、通報そのものに関しての大きな障害はむしろ少ないかと思われます。
そして3つ目が消火活動ですね。
まだボヤ騒ぎ程度の火災であれば、素人にも十分な消火活動が可能でありますが、その際、素人知識で必要になるのが消火器です。
消火器は当事業所内の決められた位置に設置されていますので、まずは最低でも最寄りの消火器位置を把握し、可能であれば事業所内部の広範囲の消火器位置を知っておくと、いざという時に有効かと思われます。
次に消火器による消火活動の実践ですが、消火器とは面白いもので、あの形を扱おうとして両手を使った際、自然と消火活動の姿勢になるように設計されているのですね。
なので消火活動に使用する消火器の構えを気にしなくとも、利き手でノズルを持つ事を意識すれば、勝手に消化体勢になってくれますので過度な意識はしなくても良い筈です。
ただ、消火器を扱う時の注意点というものがあるらしく、消火器の構造上、内部では強い圧力が発生し、その圧力で消火剤が唯一の出口となるノズルから吹き出すといった仕組みですが、消火器自体が劣化している場合、内部の圧力に負けて消火器自体が破損する場合があるようです。
内部圧力に消火器本体が負けた場合、多くは消火器の底の部分が分離するようですね。
勢いに負けて分離してしまった消火器の底は、その勢いのままに下に落ちるわけですが、その時、消火姿勢に問題があると足の先端に直撃してしまい、怪我に繋がるという事です。
一番の最良は消火器を使用する事態に見舞われない事ですが、それでも消火器使用の場面に出くわした時は、火災の鎮火も重要ではありますが、まずは何よりも自分自身の身の安全を最優先してください。
また、最優先と言えば、消火活動に失敗した場合の話も重要です。
消火器の消火剤噴出時間は非常に短く、広範囲の炎に対しては無力です。
消火器使用の後に、鎮火が不可能と思った場合には、すぐに消火活動を中断し、自分の命を守る事を優先してください』
話題の狙いと余談
消火活動とは簡単に言っても、実際その場に遭遇すると消火器の効力の小ささが思い知らされます。
消火器とは小さな火元を一点集中して鎮火する道具ですので、小火(ぼや)騒ぎには有効であっても火災・火事に対しては無力です。
早い話、目で見て『すごい火だなぁ』と感じた炎に対しては効果が期待できないという話ですが、避難訓練や消防活動の場ではその事を教えられる機会が本当に少ないですね。
一方で、目の前で発生しているボヤ騒ぎが『ボヤ騒ぎ』と表現できるうちは、意外にも『火災発生』と表現されるまでの時間的猶予が存在しています。
イメージしていただければ理解できると思うのですが、ボヤのうちは火災と表現されるに至る前の準備時間のようなものです。
炎が小さなうちは周囲の可燃物に対して十分な熱を与え切れていない状態ですので、一気燃え広がる事ができないのですね。
なので、冷静な状態でボヤの周囲を確認する事ができて、火元以外の周囲の何かが燃えていないと判断できる限りは、消火器による消火活動は十分に可能です。
ただし、たとえ僅かな炎であっても、火元以外の何かに引火している場合は、既に引火するために十分な熱量が周囲に伝わっている状態ですので、こうなると延焼と表現されるまでの時間的猶予はほぼありません。
というか、火元以外の何かに燃え移っている時点で延焼と呼ばれる現象に、実は至っています。
目視で判断する燃え広がり方の確認があてにならず、どこから火が発生してもおかしくない状況ですので、命最優先でその場を離れましょう。
なお、消火器は僕も実際の小火の発見で使用した事がありますが、消火器自体を持つ事ができれば、反動はほぼ感じられませんでした。
ドラマや映画で噴射の勢いに負けて慌てるシーンがありますが、ありゃ嘘ですね☆
言い方を変えれば、消火器本体を持ち上げる事ができるのであれば、誰でも使用可能なのが消火器でもあるのです。
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