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HHK(ヒヤリハットキガカリ)とは? 単純明快に説明します。

身の周りの労働災害

HHK(ヒヤリハットキガカリ)とは? 単純明快に説明します。

仕事をするという事はどういう事か?

単純にこの答えは生活を維持する事ですね。

身分や名誉・地位などの話もあるにはありますが、そういった話は仕事を続けた先に考える事です。

 

では、生活を維持するにはどうしたら良いのか?

この答えは『仕事を続ける』という話に行き着きます。

『仕事を続けるからこそ収入が途切れない』

そう考えれば難しい話ではないでしょう。

 

ではさらに、仕事を続けるとはどういう事か?

こんな話を持ち出すと、多くの人は明確な回答を出せません。

それは何故か?

回答を出せない人の多くは今現在が五体満足であり、

『仕事に行き詰まる予測を立てる事がないから』

そんな風に僕は考えます。

そんな考えは非常に幸せな考えであり、
もしもその状態が一生続くのであれば
それほど喜ばしい人生はないでしょう。

 

しかし、生きる上で何かしらの危険に迫られる事は避けられないと断言できてしまう部分があり、その危険との遭遇が仮に『滑る』だとします。

あなたにも『滑って転んだ』という経験はありませんか?

何もその経験が仕事中の話とは限定しません。

転ぶまでに発展しなかったとしても、
これまでの人生に足を滑らせて驚いた経験が無い人は存在しないとも考えます。

長い人生の間に普段は考えもしない危険との遭遇は無数にあるもので、
それを労働時間に限って限定した危険予測の表現の1つを

HH(ヒヤリハット)

または

HHK(ヒヤリハットキガカリ)

と言います。

非常に前置きが長くなりましたが、
こちらでは危険との遭遇が現実となる前に防止する意味合いの

HHK

についてを考えてみましょう。

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HHKを意識した基本業務

まず、簡単にHHKと書き表しても『?』と感じる人は少なくありません。

HHKという文字は主に広範囲と表現できる生産工場や倉庫で常識化している一面がありますが、

常識化が浸透し過ぎて教育されない現場が少なくなく、
結局多くの従業員がHHKを知らないという現実もあるんですね。

という事で、まずはここでHHKを伝えておく所から始めましょう。

『HHK』とは?

『HHK』とはそれぞれの単語の頭文字を取ったアルファベットであり、
そのすべては英単語ではありません。

まずはそれぞれの単語を説明しましょう。
赤文字が該当の単語と覚えてください。

HHK』=ヒヤリ
『HHK』=ハット
『HHK』=キガカリ(気掛かり)

まあ、こんな感じです。

ちなみに会社によっては

『K』を除いた『HH(ヒヤリハット)』

に留めている場合もあるようです。

続いて『HHK』のそれぞれの単語の意味を紹介します。

『HHK』それぞれの意味と解説

HHK』=ヒヤリ=危険に遭遇しそうになり、『ヒヤッ』とした思い。

例えば曲がり角などの出会いがしら接触寸前や、
高い位置で足を滑らした結果、落下の可能性を思った時などに感じる

『ヒヤッとした思い』

と言えば分かり易いかも知れません。

 

『HHK』=ハット=とある業務を眺めたり思ったりし、
可能性の否めない『ハッと』思い付いた危険性への思い。

他人の業務を眺めている場合に気付き易いかも知れません。

普段の動きの隣で稼働する機械が存在する場合、
あと数cmズレれば確実に労働災害に繋がる事故を思わせる光景に気付いた場合といった、閃きに近い思いを感じた時です。

 

『HHK』=キガカリ(気掛かり)=何気ない作業光景の中で感じる、もしかしたら起こるかも知れない災害、またはいずれ起こっても不思議ではないだろう災害への『気掛かりな思い』

振動を受ける度にグラつく固定物の落下の可能性や、
一時停止位置を無視する日常的な業務光景など、

いつ事故が発生しても特に不思議ではない気掛かりな思いを感じた時に当てはまる気持ちの事です。

 

会社によって定義は多少異なるかも知れませんが、
少なくとも僕が複数確認した総合的な定義とはこんな感じでした。

HHK提案の参加提出意義

HHK提案とは簡単に説明すれば、考え付く危険性の告知とその原因、
そして対策要請といった文章の制作と言った所でしょう。

文章制作の基準は、

HHK』=実際に身を持って感じた内容。

『HHK』=客観的にそう思った可能性。

『HHK』=実現性は低めでも、どことなく気になる問題。

としておけば問題ない筈です。

特に『HHK(ヒヤッと)』の身を持って感じた内容とあれば、

運よく無傷で済んだ事故とも表現できるため、

正常な考えを持ち、なおかつ安全に対して前向きであり、誰にでも起こり得る現象と考える会社であれば『その一歩先』の事故を避けるための安全対策が思案され、少なくとも何らかの是正処置が施される筈

です。

HHK提案の内容を考える

HHK(ヒヤリ・ハット・キガカリ)の内容のまとめ方は、ズバリ言って『思った通りに書く』に徹する事ですね。

実際に心臓が縮む思いをしたならばそのままの経緯を書き表し、
目の前の業務に危険性を感じるのであればそのままの危険性を書き、
気になる危険性を臭わせる何かがあればそれを書く。

という具合です。

HHK提出の具体例

ではここで実際にHHKに関する提出書類の参考となりますが、

重大事故を臭わせる原因や可能性に関してはわざわざ書き表す必要は無いでしょう。

一回のミスで即死、または一生を左右する事故の可能性であれば、

誰でも最悪の予想が付き易いですし、そもそもが目立ちます。

本当の危険は『まさかそんな事で⁉』といった、些細なきっかけから始まる事もありますので、

どちらかと言えばそういった『まさかの出来事』を重視した方が自分自身の今後にとって有意義と言えるかもしれません。

では、冒頭にも言葉に挙げた『滑る』を活用しての具体例です。

歩行中に足を滑らせた

『だからどうした?』とでも返されそうな案件ではありますが、

これこそが重要にして重大だと僕自身は思います。

というのも、『足を滑らせた場所』によって、その後の連携に至った場合に考えも付かない大きな事故に見舞われる可能性が否めないからです。

実際に足を滑らせた場所が平坦な地上部分であるなら百歩譲って問題ないでしょう。

(それでも骨折の可能性などがありますが)

 

しかし、同じ足を滑らせるにしても、その位置によっては大きな危険が潜む場合もあります。

  • 例えば地上数メートル、数十メートルといった高所で作業していれば?
  • 例えば足を滑らせた隣で破砕機が稼働していたら?
  • 例えば足を滑らせたシチュエーションが貨物トラックのバック誘導中だったとしたら…?

といった具合に滑らせた場面によっては、また、滑らせた後に転倒という発展に繋がったとすれば、その次にはとんでもない労働災害が待ち受けているわけですね。

たった一回の事故の遭遇で人生の大半を失うような結果に至る労働災害は少なくありません。

そして事故は人を選ぶ事もありませんので、せめてあなただけでもという思いで僕はこう伝えます。

『HHKは可能な限り利用して、会社を揺るがすほどの安全確保にこだわってください』

と。

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実際にHHKを提出しよう

あなたの会社で安全が重視されているのであれば、

『HHK提案書』

などの提出書類が存在するでしょう。

提出の義務は会社によって様々ですが、履歴を残すという意味合いでは活用しない手はありません。

また、そういった書類が存在しなくとも口頭で説明する事は可能ですし、場合によってはあなた自身が書類の原本を制作するのもアリかと思います。

HHK提案書類の書き方(流れ)

では実際に内容の進め方を伝えます。

HHKは実際に起こってしまった労働災害ではなく、

労働災害がいつ発生してもおかしくないといった予見や予想に近い内容ですので、自分で考えられる事故の可能性で問題ありません。

では、『足を滑らせた』という内容で考えましょう。

ほとんどの場合は

  • HHK発生事案
  • 予想する労働災害
  • 考えられる安全対策
  • 予想できる効果

などに分かれます。

僕が書くとしたらこんな感じ

僕の性格上、けっこう強気に書いて読む側の神経を逆なでする場合も多いのですが、実際にはサワリ程度でも良いかと。

HHK発生事案

○○から○○に移動中、足を滑らせて危うく転落する所だった。

予想する労働災害

高低差が3メートルほどあるので半永久の後遺症を伴う事故発生に繋がる可能性あり。

最悪の場合、死亡災害も範疇。

転落地点によっては2次災害発生の可能性も。

考えられる安全対策

問題の移動区間に落下防止の手摺や壁を設ける。

問題の移動区間を立ち入り禁止にし、現在の迂回ルートを正規使用する。

これまで移動先で行った作業を別の安全な場所に移し替える。

予想できる効果

問題の場所からの転落防止効果。

重大労働災害発生の未然防止。

 

 

…とまあ、こんな感じですかね。

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今回のあとがき

事態に遭遇するまでは誰もが他人事です。

しかし、事故に遭遇した場合は遭遇者のみが真剣に考え、そして後悔し、周囲の多くはそれでも他人事に捉えるのが普通なのです。

会社や同僚はあなたを守ろうとするでしょう。

しかし、事が起きる場合の身の安全・防衛策は、誰でも本人にしか行えず、その回避すらもままならないものなのです。

ましてや身軽な子供とは異なる大人の体の持ち主となったあなたは、単に転ぶだけでもそれなりのダメージを負ってしまうと認識しましょう。

 

多くの会社に掲げられるスローガンとして『安全第一・品質第二・生産第三』とあるように、

会社理念の先頭には安全が第一に掲げられ、

何よりも人(従業員)の安全性が求められるのが今どきの企業の在り方となります。

しかし、安全を確保しようにもどこにそんな危険性が潜んでいるかの問題は当事者にしかわからない部分も多数存在します。

 

実際に人の命を守るとはどういった事か?

この回答は意外と単純なもので、自分を守る意味合いでHHKを意識すれば、是正処置・改善処理後にその後の後続者の安全に繋がります。

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