安全対策の【考え方】画像で考える危険性の割り出し方参考集20
普段慣れた業務をこなすとそれがいつの間にか日常化し、初めは危険に思えた見た目も問題なしに見慣れてくるから不思議なものですね。
ただ、慣れない現場の第一印象とは侮れないもので、案外その予想はどこかで的中するものです。
しかし、的中の瞬間の多くは『慣れてしまった後』の出来事でもあるため、事故発生時には初めて感じた危険性を上手く覚えていられないものなのですね。
そして、慣れた頃の事故発生でもあるので、少なくとも大事に発展する事故が多いという事がほとんどです。
という事で、僕が日常的にお世話になる会社や街並みのそれぞれの画像から、あなた自身が感じる危険性を考えてみてください。
僕が何を言っているのかが理解できない場合は、HHK(※)の練習と思っていただければ概ね意思疎通が叶っていると思って問題ありません。
僕が提示する画像を眺め、
- どんな問題が潜伏しているのか?
- 明らかな問題はどこにあるのか?
- 事故になる要因は?
- 本当に事故に繋がるのか?
- 労働災害に関係する問題以外の問題は無いか?
などなど、あらゆる角度から俯瞰して眺めてください。
新たな改善提案・創意工夫・ヒヤリハットのヒントになるかもしれませんよ。
もちろん、職場の雑談ついでのネタや、朝礼・昼礼などの一言スピーチ・セーフティモーメントなどに活用していただいても問題ありません。
なお、一部の画像内部には実在する各社メーカーの商品が入っていますが、本題である安全の考え方とは一切関係ありません。
※『HHK』とは?
『HHK』とはローマ字で書いた『ヒヤリ(Hiyari)・ハット(Hatto)・キガカリ(Kigakari)』のそれぞれの頭文字をとった安全対策案の一環であり、簡単には現時点で実害に至っていないだけの危険性の促しです。
詳しくはこちらに書いてありますので、宜しければどうぞ。
僕が提出するなら…といったおまけつきです☆
安全対策の【考え方】画像で考える危険性の割り出し方参考集20
№は個人的に通したものであり意味はありません。
各題材に備考代わりの内容例を記していますので参考にして下さい。
№ | 題材 | 内容例 |
1 | 路面の問題 | とある工場のアスファルト。予算は判るがこれでは… |
2 | 消火栓確保の問題 | まず第一に、消火栓は何の為に存在するのかを考える事が重要 |
3 | 工具の問題 | 会社の考え方が非常に中途半端という良い例 |
4 | 小物作業場の問題 | 格納スペースが明らかに足りない日常の収納ラック |
5 | 高所作業場の問題 | 横ではなく縦の空間を使った作業現場。目で見る危険とそうでない危険は? |
6 | 浸水の問題 | あからさまな手抜き建造物。凍結にも注意! 見える危険性は? |
7 | カゴ車の問題 | 流通の便利化を図ったカゴ車も、使い方次第では… |
8 | 大物作業場の問題 | サイズの大きな資材は場所を取る。そこまで考えないと単純に問題が増す |
9 | 仮置き場の問題 | 横に展開できないなら縦の空間を利用する…が… |
10 | 通路確保の問題 | 通路は人なり車両なりが通行する空間。そこを塞げば…? |
11 | 適当な仕事の問題 | 『だらしない』に一言でどれだけの人が迷惑するか?その先にどんな危険が待ち受けるか? |
12 | 高積みの問題 | 縦の空間の利用を間違えた良い例 |
13 | ゴミの管理問題 | 当たり前が当たり前じゃない会社の当たり前 |
14 | 溢れる在庫 | 在庫も量次第では営業不可に陥る |
15 | 設備の問題 | 大切にするとケチとでは全然異なる話 |
16 | 自然災害発生時の問題 | 明らかに危険と分かる中で仕事すれば、当然事故の可能性は肥大化する |
17 | 水害発生時の問題 | 業務優先もほどほどに…といった図 |
18 | 荷物の運び方の問題 | もっとも事故が多くて当たり前な一例。企業として失格 |
19 | 作業光景の問題 | 労働災害発生時は100%重大事故となるほんの一例 |
20 | 施設の問題 | 老朽化では済まされない経年劣化放置の事業所 |
安全対策の【考え方】画像で考える危険性の割り出し方参考集20 まとめ
こちらでは安全対策の『考え方』として、目次代わりのページを用意してみました。
上の表の青文字を踏む事で例題ページに飛びますので、気になる項目に移動してみて、あなたの会社と照らし合わせて危険性を考えてください。
そして危険性を見抜いたら、その次に改善提案や注意喚起のヒントにしてください。
なお、安全対策も危険予測も全てにおいて正解は存在しません。
何事も放置すれば安全も風化と共に危険に変化しますし、危険も角度を少し変えるだけで限りない安全に変化する事さえありますからね。
危険予測で一番重要な事は、常に物事の危険をあらゆる角度から考えようとする習慣づけであり、せっかく考えた危険性をどうやって拡散する事で周知させるか…。
ここに尽きますね。
また、機械があれば画像を増やし、安全対策の考え方の話題を増やしていきたいと考えていますので、時間がある時はたまに見に来てくださいな。
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