2分間スピーチ防災ネタ『束なり過ぎるコード』参考例
朝礼の参考例を記しておきます。
この参考例はあくまで僕の性格が反映していますので、 実際に使う場合にはあなたの言葉に置き換えてくださいね。
防災ネタは、ある意味で笑って話す内容ではありません。
ただし、実際に災害に見舞われたわけではない状況下で言葉にするのが防災ですので、怒って話す内容でもありませんね。
コツは、『淡々と』といったところでしょうか。
ニュースや身の周りで実際に発生した災害などを織り交ぜると、リアリティーが増しますよ。
束なり過ぎるコードを利用した朝礼の一言
『大変お恥ずかしい話ではありますが、昨日、30メートル延長コードをドラムごと消失させました。
消失というよりもボヤ騒ぎ。
ボヤ騒ぎというよりも、火災発生直前といった感じでしたね。
火災に至らなかったのが何よりの救いと思っています。
経緯を言いますと、僕はドラム形式の延長コードを完全に出し切らないまま、ぐるぐるのコイル状態のまま使用してしまったんですね。
僕も実際に知らなかったのですが、コードは巻いた状態で通電すると過熱してしまい、その過熱がぐるぐる巻かれたコード全てで発生する事から、結果的に内側のコードが熱を抱え込んでしまい、樹脂の被服が発火すると…。
説明を受けた感じでは、そんな印象でした。
火災に至らなかったのは、幸いにも使用中に僕自身が異変に気付いたからです。
コイル状のドラムから煙が上がっていた事に気付き、その原理を知らなかったので、慌ててコンセントプラグを蹴って外したんですね。
ですが、コードの多くは溶けて一体化しており、内部の銅線も完全に見える状態でした。
電気の供給を失ったとはいえ、加熱してしまった電源コードが溶け続けてしまったため、今も駐車場にその痕が残っています。
ただ、僕の行動は偶然にも幸運だったようですね。
電気知識の高い方や、過熱の原因を知る人の多くは熱量を開放すべく、ドラムの方のコードを引っ張るそうです。
そうすると、既に煙が出るほど過熱してしまったコードを握る事になるので、重度の火傷に繋がるそうですね。
いずれにしても、ドラム1個を損失してしまいましたが、仮に気付けなかった事を考えるとゾッとする出来事でした。
みなさんも延長コードを使う時には、必ず全てのコードを引き出し、可能な限り広げた上で使用してください。
また、話ついでではありますが、当事業所には束ねられたコードが多数存在します。
もともと束ねられる事を想定されたコードに関しては問題がないとの事ですが、例えば一般家庭で使用される電気コードの多くには束ねられるという概念が存在しないケースもあるそうなので、
束ねて使用しないのが正しい使い方
だそうです。
もちろん、この場合の束ねるとは、重ねて使用にも同様の意味がありますので、分かり易く言うならば、
コードとコードがくっつかないように使ってね。
という事でしょうね』
話題の狙いと余談
防災の話題となると、コードが切っても切れない縁となる傾向にありますね。
それもそのはず、現代の火災の多くは電気コードからの火災発生が非常に多いからです。
何故、電気コードによる火災が多いのか?
理由は意外と簡単でして、答えは
『コードは目に見えても電気は肉眼で見えないから』
なんですね。
一般的な火災と言えば、原因は『火』ですが、単純な火気による火災は目視が可能で、小さなものであれば素手で消し止める事も可能です。
火災の原因となり得る存在が『自然発火してしまった角材』ならば、燃える角材を移動する事で『火災そのもの』を移動させる事も可能でしょう。
火は酸素ありきで広がる性質持ち、酸素が無ければ自然消滅します。
そして可燃物ありきで燃える事が可能であり、可燃物が燃え尽きれば自然鎮火も当たり前。
水との関係は言うに及ばない話でもあるでしょう。
ただし、電気による火災はそうはいきません。
なにせ、電気そのものが目視できませんからね。
火災の原因が電気であった場合、電気が供給され続ける限り、火災は続きます。
過剰なまでの高温で発生した炎は、燃える素材が存在する限り燃え続けます。
それと同時に、周囲の可燃物に、近くの電気系統に誘発を誘い続けます。
どれだけ鎮火に励んでも、半永久に電気が供給され続け、可燃物に熱を与え続けます。
これが電気火災の怖さの1つです。
また、鎮火に遅れを取るだけ周囲に熱を与え続けるのも電気火災の厄介なところです。
出火元の鎮火に成功する頃には、その周囲の可燃物が非常に燃えやすい状態になっている事もしばしば。
特に樹脂はいったん燃え始まると鎮火が容易ではなく、気まずい事に、現代の多くのアイテムはプラスチックの装甲に覆われたシロモノがほとんどですね。
たとえば電源コードを取り巻く被服でさえ樹脂で出来ています。
コイル状に巻かれた延長ケーブルを、きちんと広げないで使用する方が実際にいますが、これが燃え上がった時、恐らくは笑ってしまうほどに恐怖を感じる事でしょうね。
(↑ 僕は実際に体感済み☆)
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