コロナ感染生活(長々と読む時間が無い人への簡潔版)
この話は実際に僕の子供がコロナウイルスに感染・発症した日々の生活を簡潔に書き記しています。
実際に僕の家庭内で起こした行動なので、全てが解決できるかどうかは判りませんが、参考程度にはなる筈ですよ。
感染者の生活(子供)
感染者はとにかく隔離状態にします。
ついでにウイルス菌も隔離状態にします。
ただし、隔離状態は人によって精神的に響きますので、可能な範囲で自由を与えると良いでしょう。
壁を隔てる事になりますが、時折声を掛ける事も重要です。
常時マスク着用・アルコール消毒は当たり前ですが、生活の中で出てしまうゴミの処理にも気を遣いましょう。
あらゆる可燃ごみは2重の袋に入れ、濃厚接触者も安易に触れられないような工夫が必要です。
僕の家の場合は子供の自室窓から庭に放り投げてもらい、時間をおいてから親が回収していました。
とにかく感染者が触れた物を直後に非感染者が触れない工夫が必要でして、可能な限り菌を風化させる工夫も必要です。
罹患者は必然的に家庭内の禁止事項が増えます。
仕方なしに禁止から外れる事項はトイレ使用のみ。
他の全ては原則禁止です。
会話もスマホのメールを使用するか、壁を隔ててのやり取りを徹底します。
濃厚接触者の生活(親)
基本的感染予防策の追加と子供に義務づけた禁止事項の数だけ準備するものが増えます。
分かり易く表現すれば、罹患者に対して召使いと同様の動きが要求されます。
必要と思われるものは全て買い揃え、必要に応じて子供に運び、時に回収もします。
ちなみに我が子の罹患で隔離中、僕の家で買い揃えた(追加した)ものは以下のものでした。
基本感染予防品として準備したもの
以下が感染予防として増やしたり準備した品々です。
- 使い捨てマスク
- アルコール消毒液及び消毒液入れ用のボトル数
- 使い捨て手袋
- 非接触型電子温度計
- 指定ゴミ袋
- 都度使用するポリ袋(買い物袋など)
- 除菌シート
- 空間用除菌スプレー
- 薬用せっけん
実際に使用した薬品
医学方面でこれといったコロナ感染に用意された薬品は現時点で存在しないようです。
もちろん、重症化した場合には特別な処置を施されますが、そうでない場合は『風邪』と同等の扱いを受けるようですね。
という事で我が家ではこんなものを活用しました。
- 解熱・痛み止め剤
- 薬用のど飴
- 熱さましシート
- 咳止め
- 水枕
- アイスノン
本当に『風邪』が参考です。
とはいえ、これで十分に役に立ちました。
なお、アイスノンはいざという緊急時に使い勝手が悪いので、水枕は常に用意しておきたいものだと痛感しました。
食事に関する感染予防
食事に使われる食器は必然的に感染源になります。
なにせ、感染者の口を行き来した箸やスプーンなどが間違いなく他の食器に移されますからね。
という事で食器も全て使い捨てにしました。
- 紙ボウル(大・小)
- 割り箸
- プラスチック製フォーク・スプーン・ナイフ
- 紙コップ
イメージはピクニックなどに用意する使い捨て食器です。
使い回し可能なプラスチック製の食器も全て1回きりの使用としました。
初めのうちは漂白剤で念入りに食器洗浄を行いましたが、リスクが発生する事には変わらないと思い至り、ならば『洗わなくとも済む方法』を考えたまでです。
食事に関する感染予防2
最終的には食事を作らないという方向に考えが向きました。
親の立場としても常時子供の行動を気にしながらの通常生活は骨が折れますからね。
療養への集中には親の時間も極力作り出しておく必要があるのです。
という事で、食事を作らなくなった序盤は
- ドライブスルー付きファストフード
に集中しました。
ですが、これって非常に金銭的に非効率なんですよね。
おまけに栄養価の方面でも大問題というか。
1食2食なら楽しめますが、毎回の食事がファストフードとなれば今後が大問題です。
というわけで、中盤以降は冷凍食品に頼る事にしました。
我が家で主に購入した冷凍食品は
- パスタ系
- 弁当用総菜系
- 焼き飯系
- ごはん抜きの弁当を模したおかず系
などなど。
昭和時代と比較すれば飛躍的に味が向上していたところに驚きました。
当然ながら好き嫌いが分かれるところですが、バリエーションがとにかく多いところから『飽き』が来ないんですね。
何よりもまとめ買いしてまとめて冷凍庫に入れるだけで管理できるところも魅力的でしたね。
やきとりに関しては、正直ナメていました。
その他の感染予防
他には入浴禁止がありました。
とはいえ、ただでさえ風呂好きの子供には酷な話ですので、毎日の体拭きくらいは許可しました。
準備したものは以下のもの。
- 湯を入れるバケツ
- 使い捨てダスター
- 古タオル
いつ捨てても悔いのない100均バケツと、同じくいつ捨てても悔いのない古タオルを準備したほか、飲食店等でよく見るダスター(使い捨てタオル)も準備しました。
通常、食に関する分野で目にする事が多いため、体拭きにはどうかという疑問を持たれそうですが、独特の網目構造が『拭いている感』を強く感じて好印象のようでした。
対してタオルはあまり好まないようでした。
感染予防として他の対策は、その日に使用した下着の全ても捨てるという事ですね。
とにかく感染拡大防止の最低限対策は非感染者が感染者の触れた物を極力触らない事から始まります。
必然的にコストが掛かる上着は仕方が無いにしても、安上がりな下着類は脱ぐ度に廃棄しました。
もちろん、毎回新たな下着を用意するのではなく、古い順から使用してもらうといった流れです。
…とまあ、隔離状態にある罹患者もストレスとの戦いでしょうが、そんな人物を管理する側にもいろいろと行うべき事が発生するという話です。
僕個人の感想としては、1日の流れがある程度組める日中などの活動範囲は奥さん任せで暇を多く感じましたが、常に急を要する深夜が忙しく感じましたね。
なにせ、罹患中の子供も子供でやる事が無いので、日中よりも深夜の方に活動がずれ込むのです。
気が付けば僕の就寝時間は早朝5時以降となっていました。
(この頃、カタールでのサッカーワールドカップが開催されていました)
(↑子供はサッカー好き)
学校とのやり取り
僕の子はよりにもよって大学入試の前日に発症しました。
なので在学中の高校に電話を入れたりと一時忙しくはなりましたが、時代が時代のためか、それぞれの学校側でも迅速な対応をしてもらえる事が多いようです。
強いては医者の診断書。
証明書の一種として、これだけは揃えなければならないようです。
ついでに言えば、入試先の学校側でも予備の入試予定日を組んでいる事があるようです。
重要な日だからと言って病気を隠して入試に挑むより、正面から真実を打ち明けた方が吉と言えるでしょうね。
会社とのやり取り
一方で勤務する会社方面では妙に緩い対応というのが印象的でした。
濃厚接触者としての最低経過観察期間は企業によって異なるようですが、僕の会社も奥さんの会社も電話による説明のみで全てが終了しました。
もちろん勤務先の条件によってはこの限りではないと思われますので、連絡を入れた際にちゃんとした情報を仕入れるべきでしょう。
ちなみに企業によっては診断書の提出が求められる場合もあるようです。
コロナ感染生活(長々と読む時間が無い人への簡潔版)まとめ
以上、あくまでイチ家庭内での話に留まりますが、実際の罹患者隔離状態の罹患者と濃厚接触者としての役割をザックリとまとめてみました。
罹患者に関しては既に罹患しているのではっきり言って『仕方がない』。
この一言に尽きます。
あとは時間と共に回復方面に向かう事を期待する事が関の山ですね。
ですが罹患者を見守る側としては意外とやることが多く、その全ては『自分(達)が感染しない』という1点に集約されます。
とはいえ、自分たちの身を案じるばかりでは罹患者のストレスが大変なことになります。
だからと言ってのほほんと罹患者に接近すれば、言葉のキャッチボールならぬコロナのキャッチボールともなりかねませんし、少なからず慎重にはなりますよね。
そんなこんなを考えた結果、我が家では子供の罹患中に『使い捨て』が主流化し、特に菌の転移が懸念される食事に関しても『使い切り』が主流化したという話でした。
これが感染防止の役割を確実に担ったかどうかは正直判りません。
ですが、現実問題として子供から感染した家族は居なかった。
という話で参考にしてみてください。
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