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給与明細の手当とは? 会社によって異なる様々な手当の簡単紹介(その2)

1.3 就職・転職活動

給与明細の手当とは? 会社によって異なる様々な手当の簡単紹介(その2)

働いていると何らかの形で受け取る事になるのが給与明細。

今どきは自社ネットに繋いで各自で明細書をコピーする企業もあるようですが、働く上で最重要に近い個人情報でもあるため、ほとんどの場合は事業所代表などの重役から手渡しで受け取る場合が多いかと思われます。

そんな給与明細に目を通すと、基本給以外に様々な加給がなされている場合が多く、言うまでもなく加給項目が多いほどに生活はうるおい、少ないほどに基本給任せの生活になる事でしょう。

ここでは僕がこれまでの転職で目にしてきたり、実際に受け取った事のある加給項目についてを簡単に説明したいと思います。

例えばあなたがこの先に就職活動や転職活動を考えているのであれば、基本給とは別にこうした加給項目を視野に入れれば、入社前にして給料アップが狙えるかもしれませんね。

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各種手当の表現

会社によって、また、給与明細の各項目によって各種手当は

  • ○○手当
  • ○○補助
  • ○○加給
  • ○○給
  • ○○代
  • ○○金

…といったようにそれぞれの表現が変化しますが、どれも何かしらの補填・加給という意味に変化はありません。

なので、ここでは僕個人が最もよく耳にしている『手当』という言葉で表現していきたいと思います。

残業であれば『残業手当』、通勤であれば『通勤手当』といった感じですね。

これから説明する各種手当の内容であなたの知らない珍しい項目もあるかも知れませんが、これら項目を予め知識に入れる事で自分にとって得のある会社を選ぶことも可能ですので、知っておいて損はないと思われます。

では参りましょう。

消耗品手当・備品購入手当…など

会社が準備するべき消耗品とは案外多く、サイズや人の好みを考えると対応し切れない場合があり、事業所によっては保管場所に困る場合もあります。

消耗品手当とは軍手やマスクなど、業務上に必要不可欠な消耗備品を各自に用意してもらうという考えであり、その費用を予め会社が準備するといった仕組みです。

月2000円の手当があったとすると、年間で24000円。軍手や安全眼鏡、安全靴などが揃えられる計算になりますが、入社時点ではなにも揃っていないため、こうした場合に関しては会社が全てを取り揃えてくれる場合も珍しくありません。

赴任手当・出向手当・単身赴任手当・別居手当…など

会社の人事異動などにより勤務地が変化した場合に与えられる手当の事です。

手当額は会社によって様々ですが、別居の場合は住居が2つに増える事を意味するため、当事者が自炊可能か否かで生活環境が変化するでしょう。

手当が受けられる期間は基本的に戻ってくるまでの間となりますが、これとは別に引っ越しに要する費用(一時金)を受ける事もあります。

住宅手当・借家手当・住宅ローン手当…など

従業員が居住する各月住宅費用の一部または全額を補填してくれる項目です。

多くの場合は住宅を購入した社員に対し、ローン返済の一部を負担してくれるというもので目に見えて有難い処遇ですね。

現在は不景気の影響も手伝って目にする事も耳にする事も少なくなりましたが、それでも大手企業などでは活用されている手当の1つです。

運転手当・長距離移動手当…など

常に交通事故の概念から切り離される事の無いドライバー向けに加算される手当の事で、一部ではこれを『無事故手当』と表現される場合もあります。

移動距離や立ち寄る場所の数で手当が変化する事も珍しくありませんが、1日の中で数える往復数で加算されるケースもあります。

特に貴重品や大掛かりな品を運ぶ場合には、これとは別の特別報酬が発生する場合もあるという事なので、ドライバー志願者としては重視したい項目かも知れませんね。

出張手当・応援手当…など

急な出張や宿泊を伴う長時間出張の発生などに対して発生する手当です。

手当の額は会社の規定によりきりですが、少なくとも一般的な数日間を過ごす意味ではお釣りが出る金額と言えるでしょう。

ただし規定金額を手当として受けるものではなく、実際に使用した金額を請求し、現金で受け取るというパターンも存在し、中には上限が加わる場合もあるようです。

 

応援手当とは流通企業に多い手当でして、例えばグランドオープンのスーパーなど、通常では考えられない集客が見込める場合の一時的な臨時応援対応時の加給となります。

多くは1回の応援に対しての規定手当額が存在すると思われ、役職の影響を受けない数千円~数万円といった所でしょう。

提案手当・改善手当・製作手当…など

改善提案や創意工夫提案、ヒヤリハットなどの提案書類に対する手当です。

各種提案に関する手当は提出すれば最低保証額(参加賞みたいなもの)が加給されたり、審査を通過して初めて加給の対象となったりと会社によって様々ですが、一貫して言える事は重要性が高いと認められたり、実際に採用された場合には上位案件として高額な手当が支払われるという事です。

『製作手当』とは、思案する人物が実際に現物を作り上げたり表記するなどをして、会社側に認められればその分の製作費用が返還されたり、報酬を得られるといったものです。

皆勤手当・無遅刻手当…など

会社が定める営業・操業日の全てに出勤し、業務を行った従業員に与えられる手当となります。

普通に考えれば休暇日以外は出勤日となるため、必然的に誰もが皆勤手当ての恩恵を受ける事になる話ではありますが、わざわざ手当とするからには過去に突発的な欠勤者が相次いだのかも知れませんね。

金額の相場は1万円ですが、当然ながら1度の欠勤で消滅します。

なお、有給休暇の使用時は回避可能と思われますが、こういった皆勤手当を支給する会社に就職の際には入社前に確認しておくと良いでしょう。

精勤手当・無欠勤手当…など

毎日出社すれば自然と手にする事が出来る不思議手当の一種と言えるでしょう。

1つ上の皆勤賞は無遅刻無欠席が条件ですので、それが達成出来ていればこちらの精勤手当も同時達成という話になります。当然、会社側が2つの項目を同時に達成と認めるかどうかはそれぞれの会社によって反応が異なりますが。

遅刻を問題視しない現場の理由で代表的なものは通勤経路の問題が上がります。

交通の便が不便であったり、雪が降れば操業開始時間に間に合わないような立地条件の場合はこのように遅刻そのものを問題視しないケースがあるという話ですね。

精勤手当は無遅刻が1万円とすると、1度の遅刻で5000円に減額、2回で3000円へ減額、3回で1000円、4回以上で消滅…と、段階的に調整される場合が多いようです。

食事手当・食費手当…など

わりと多くの企業で採用されているのが勤務時間内の食事に対する補填内容ですね。

その中でも極めて多いのが昼食費用に対する補填という意味合いを持ちますが、中には残業中の食事(夕食・夜食)の発生ごとに加算されるケースもあります。

食事手当は会社によって差が生じるもので、手当が発生する会社であれば1食あたり200円~700円の手当が支給されます。

食事手当が現金による支給ではない場合もあり、その場合は食事そのものが出前などの現物支給となります。

営業手当・接待手当・会議手当…など

顧客を前にして商品の売り込みを行う営業職の場合、時には食事に招くなどの接待が必要となる場合があります。

当然ながら状況によってはポケットマネーが必要となる場合があり、その消費分を会社側が補填するといった手当ですね。

証明が無ければ払い損になるため、領収書の発行・保管を忘れずに。

 

会議手当とは本来事業所内部で行う会議を別の場所で行う場合に発生します。

会議というだけあって当然ながら複数人数で行うため、実際には会社のカード決済という場合が多いでしょうが、中小企業では個人が現金払いをした後に請求するという場合もあります。

 

いずれにしても個人給料の手当による加給ではありませんが、『手当』という言葉が多用されるようなので念のため。

待機手当・みなし休暇手当・臨時休業手当…など

計画的な運休期間や何らかの問題で運休を余儀なくされた場合、その時点で仕事は出来ないものの『いつ再開できるか分からない』という場合があり、そんな状態下で出社し、仕事が出来ないという場合の補填的意味の手当となり、いわば代表的な『保障』というカテゴリと言えるかもしれませんね。

優しく言えば『仕事しなくともお金が貰える状態』ですが、悪く言えば『やる事もないのに職場に居るしかない』といった苦痛状態でもあり、これを『待機手当』として表現する会社もあるという事です。

『みなし手当・臨時休業手当』とは、実際に会社に行ったものの何らかのトラブルが発生しており、勤務中の復旧が難しい場合や復旧したところで操業時間が大して見込めない場合などに、出勤者をその時点で帰宅させてしまう休暇となります。

出勤者は仕事をする意味合いで会社に赴いたわけですから本来ならば仕事に従事してくれた筈。

…という扱いとなり、無償で約束分の給料を支払うというものですね。

なお、この場合は言葉上で『手当』という表現をしますが、実際の給与明細に記される事は無いようです。

ちなみに『みなし手当』は『みなし休暇』とも表現されますが、この『みなし』は『仕事をしたとみなした』という意味のようですね。

有給消化もされず全額支給のため、働き手にとってはボタモチ?

イベント手当・年末年始出勤手当…など

世界的なイベント当日や、国内・地域別での重要なイベント時に重なる日は多くの従業員が勤務を拒む傾向にあるため、それらイベント時の勤務目玉として発生するのがイベント専用の特別手当となります。

最も分かり易いのが年中無休の飲食店・食料品店・24時間稼働の生産工場となりますが、その営業スタイルから現場のシャッターを閉ざす事は出来ませんね。

なので、イベントに合わせた日の勤務者には給料とは完全に異なる特別報酬が手当として加給されるという訳です。

特にお盆や正月の手当は有名でして、役職などを一切無視して一律数千円~数万円(1日当たり)が支払われる企業が多い印象です。

売り上げは無くとも頭数が揃えばそれでいい…。といった、やや投げやりな気持ちもあってか、この場合の手当対象はアルバイトやパートに及ぶ事も珍しくは無いようですね。

その他手当・特別手当…など

名前の通り、常備カテゴリに含まれない特別な理由での手当項目となります。

この欄に数字が表記される事は滅多にない事だと思いますが、強いて表記される場合を考えると一体どんな条件が必要なのでしょうかね?

安易に考えられるのは非常事態時の人命救出なんてものが思い浮かびますが、いずれにしても常識的な日常下で得る事は無いでしょう。

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各種手当(その2)のまとめ

ひとまず2部に分けての各種手当でしたが、いかがでしたか?

実は短時間だけで思いだせただけでもこれだけの手当を僕は見てきた事になり、きっと思い出し切れない手当も沢山あるんでしょうね…。

というのが率直な感想です。

ここで僕が最も言いたい事は、

『同じ働くならば、なるべく手当が多い方がいいよ☆』

という事であって、他意は全くありません。

例えば基本給のみの毎月20万円の収入と、基本給20万円以外の期待が持てる収入とを考えた場合、どちらが自分にとって得するかは説明の必要もありませんよね?

もちろん、これまで並べたそれぞれの手当全てを有する企業なんてありそうもない話ではありますが、5つ6つの項目が重複する企業は数多く存在しますので、特に今現在の会社勤めにウンザリ気味で『どこでもいいから転職したい!』と思う方は、せっかくなので欲張って転職活動をしましょう。

なお、これら各種手当の多くは入社してからでないと分からないものも数多くありますが、それらを知るためにも採用面接という場が活用できます。

多くの採用面接の場ではとにかく質問を増やし、その回答を理解する姿勢が重要視されるので、何も質問するべき内容が無いのであれば、いっそのこと手当について現在の勤務先と比較するのも良い判断素材となりますよ。

 

すえ

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