仕事中に発生した人身事故の全ては『労働災害』
おはようございます! すえです!
会社に勤めていると、大小様々な事故の情報が入り込み、ときに目撃し、そして自分が犠牲になる事も少なくありません。
え?『自分が犠牲になったら大変じゃないか!?』って?
…そうですね、大変ですね。
でも、先にも書きましたが『事故』と一言に表現しても非常に多分野でして、
事故に遭遇したから重症
…と言うわけではないのです。
単刀直入にモノを言うと、今回は『赤チン災害』という労働災害に触れていきたいと思います。
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なお、忘れないうちに伝えておきますが、今読んでいただいているこのページ以外の『安全を無視した結果に起きた労働災害 』では、僕が実際に見聞きした労働災害実例を可能な限り説明しますので、中には読んでいて気分が悪くなる内容も含まれる可能性が考えられます。
ここでは『赤チン災害』という事で、仕事に限らず生きていればきっとどこかであなたも経験したような小さな怪我を紹介しますが、その気持ちで続きを読んでしまうと気分を害すると思ったため、念の為です。
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赤チン災害
赤チン災害とは全ての事故に表現できますが、最低条件は人体にとって『軽度』である事ですね。
仕事中に何かに触れて擦りむいた場合や、出血があっても絆創膏を貼れば気にならない程度、また、どこかに体を打ち付けるも外傷は無く、2~3分もすれば忘れてしまうような内容に限られます。
言ってしまえば『ツバ付けときゃ治る』といった感じの比喩ひゆ表現、それが『赤チン災害』となるようです。
実際の赤チン災害1:『転ぶ』
例えがあまりにも多過ぎて何を書けば良いのか困るのですが、よくある赤チン災害と言えば、『滑る』から『転ぶ』に発展する事故ですかね。
転んだ際にヒザを擦りむいたり手のひらを打ち受けたり、
『うわぁ~…、ビックリしたぁ。……痛かった…😢』
で、全ての一連が終了するようなものです。
傷は完治するまで目視出来ますが、元気いっぱいの子供と一緒で我慢の意識を強く持たずとも、業務を行う分には支障が無い状態と言えば分かり易いでしょう。
実際の赤チン災害2:『落下物の直撃』
高い位置から物が落ちる事は問題ですが、それでも風や振動でモノが落ちる現象は防ぎ切れない場合があります。
よくある事故の例は自然現象ではなく、実は収納棚から何かを取ろうとした本人の顔面にモノが落下してくるというもの。
必要な物が収納棚の上部にあり、それを背伸びして手に触れたまではいいのですが、思った以上のサイズや重さで手から滑り落ちれば…?
ほとんどの場合は手を出す本人が真下からその対象を見ていた事になるため、周囲から言わせれば顔面直撃して当たり前のシチュエーションとなるのですね。
手で取ろうとする程度の重さですから鼻血ブーで済むでしょうが、目への直撃だけは何としても避けてください。一気に重大事故まっしぐらとなります。
実際の赤チン災害3:『踏み外す』
これも多くの方が経験ある事例だと思います。
階段や床面の陥没、または蓋のされていない側溝などに足を踏み外して『落ちる』と錯覚した経験はありませんか?
高低差が少ない場合はヒザを強打しても大した怪我にはなりませんが、それでも状況によっては重大事故に繋がるため、自分の足元くらいは常に把握しておきたいものですね。
赤チン災害まとめ
はい、そんなわけで同じ労働災害でも軽度の災害として『赤チン災害』を書き表してみました。
どんな人でもどこかのタイミングで小さな怪我の1つくらいは経験している事でしょうが、重要な事は怪我が小さくて良かったと胸を撫で下ろす事ではなく、一歩間違えれば重大事故に繋がる恐れがあるという事です。
赤チン災害はあくまで『運が良かっただけ』であり、運が悪ければ下記のような事態にもなるんです。
先程の実際の赤チン災害の話を少し捻じ曲げてみましょう。
1:『滑って転ぶ』
転ぶという事は落下地点に完全に倒れるまで自分の体をまともに制御出来ない状態にあります。
例えば転ぶ先に粉砕機があったり、溶鉱炉が顔を覗かせていても現場によっては不思議は無いという事ですね。地上数十メートルに居たかも知れません。
2:『落下物の直撃』
事例では『収納棚』と表現しましたが、その収納棚には何が置かれているのでしょう?
会社の収納棚と言えば、誰がどのタイミングで何を置いたのか分からない事がままありますね。
ファイル1つを考えても紙が束なれば相当な重さになりますし、それを束ねるプラスチック製のファイルには硬さも備わっています。
どんな意図かも判らない目撃例としては、何かの上に何かが積まれている事もありますね。
目的の物をしっかりと掴んで下すつもりでも、その上の物は固定されていないため落下するのが普通です。
何故か置かれていた突起物が自分に降ってきた事を想像してみてください。怖いなんてものじゃありませんよね?
3:『踏み外す』
同じ『階段の踏み外し』でも、段数によって赤チン災害と重大労働災害の振り分けが異なる事は説明する必要もない事でしょう。
『2段の階段の一番上から踏み外す』
『20段の階段の一番上から踏み外す』
どちらが事故として大きなものだと思いますか?
下まで落ち切ったと考えれば誰でもわかる質問だと思いますが、災害に遭遇する当事者はその段数を選ぶ事が出来ず、それはあなたであっても同じ事なのです。
今回のあとがき
労働災害には赤チン災害と重大労働災害と分ける企業が多い印象ですが、どこを覗いてもその中間は存在しません。とにかく同じ事故でも人体への影響は両極端なイメージというのが僕の認識です。
上記の捻じ曲げた話ではありませんが、重大事故の全てはそれらの『ねじ曲がった結果』という表現をしてもおかしな所は無く、まさに極端な結果で赤チン災害か重大労働災害に振り分けられ、決して『中間』は存在しません。
僕の考えとしては自身が受けた怪我に対して『我慢できる(赤チン)・我慢できない(重大)』は想像し易いでしょうが、『分からない(中間)』という事は想像出来ないからだと思うのですね。
なので労働災害には『大・小』のみの存在が全てであり、その上は『死亡労働災害』にしか行き着かないという考えなのです。
しかし、幸いと言えばどんな労働災害も少しばかりの習慣によってほとんどを防ぐ事が出来ますよ。
その習慣とは『注意』。常に周囲の状況を視野に捉える事で、ほとんどの災害の原因は突き放す事が出来ますので、是非とも実践してくださいね。
という事で、今回もお疲れさまでした。次のお勤めも頑張りましょう。
すえ
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