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【ルールは血で書かれる】ってどういう意味? 分かり易くストレートに教えます

1.43 安全と事故

ルールは血で書かれるってどういう意味? 分かり易くストレートに教えます

物事には何にでもルールがあるものですね。

スポーツならば、フェアな条件にするために。

料理ならば、より美味しく調理するために。

家電ならば、正しく利用するために。

こんな感じで業務上の安全に対してもルールは存在します。

手作業であれ、運搬車両の操縦であれ、加工ラインの操作であれ…、ルールは様々な分野でそれぞれに存在します。

そして、そんなルールは残念ながら事あるごとに追加され、削除される事例は基本的にありません。

仕事に関しての安全ルール。

そんな安全ルールの一部は『人の血で書かれる』という表現を聞いた事がありませんか?

なんとも物騒な表現ではありますが、無視できない事実です。

この先を読む事で、あなたが安全ルールの存在意義を再認識し、自分の一生に後悔を植え付けないように願うばかりですね。

まず初めに、これだけは覚えておいてください。

  • とあるルールは人間の理想や理念重視で書かれます。
  • とあるルールは平等や均衡な意味合いで書かれます。
  • とあるルールは過去の人間の犠牲によって書かれます。
  • そして過去の人間の犠牲とは、命を繋ぎ止める事が不可能となる血量を失う結果を基に、新たなルールを書かせる。といった行為であり、戒めなのです。

 

!!!!! 注意 !!!!!
非常に不愉快な表現が含まれます。
想像力豊か過ぎる方は、この先を読む事を控えた方が良いかと考えます。

 

 

 

では、

ルールは血で書かれる

この意味を伝えますので一緒に参りましょう。

先に伝えておきますが、気休め程度に読まないでくださいね。

他人事に捉えていると、あなたの行いも後にルール化してしまいますよ。

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例えば、こんな話

初めから残酷な表現もなんなので、まずは思わず笑ってしまうようなルールの一例を紹介します。

とある家電製品の取扱説明書

電化製品のほとんどに存在する『使用上の注意』というものです。

思わず

『プッ……』

と笑ってしまう実例を1つ。

とある電化製品の取扱説明書にあった注意書きです。

今現在、同じ文言を使用しているかどうかは分かりませんが、平成1ケタ台の時代、確かに存在した注意書きです。

『電源ケーブルは束ねず、広げた状態で使用してください。
また、切ったり、伸ばしたり、水に濡らしたり、漏電しているコンセントに差し込んだり、被服が破れた状態で使用したり、改造したり、ぶら下がったり、振り回したり、体に巻き付けるなどをしないでください。
感電・火災・怪我・死亡する原因となります。』

注意書きの順番はさすがに忘れ、ついでに全て書き切れていないという思いが本音ではありますが、確かにこんな文章があって、思わず笑ってしまいました。

『束ねず使用してください。』

これについては少しでも電気に知識がある人には理解できる事でしょう。

電気はケーブル内で熱を発するため、束ねた状態でケーブルを使用すると発火の原因になるんですね。

ただ、

『切ったり、伸ばしたり、水に濡らしたり、漏電しているコンセントに差し込んだり、被服が破れた状態で使用したり、改造したり、ぶら下がったり、振り回したり、体に巻き付けるなどをしないでください。』

とは、一体どういった事でしょうね?

ケーブル付きの電化製品は、ケーブルの存在あって1つの商品として成り立つ事になります。

新品状態の束なったケーブルをそのまま使用する事が危ないと伝える文言は理解できますが、その他の文言の多くは故意に行わなければ発生しようもなさそうな、普通では考えつかない注意書きですね。

では、どうしてこんな事をわざわざ書いているのか?

理由は簡単。

そういった使い方(?)をする事で、過去に感電・火災・怪我・死亡した事例があったという証明なんです。

もちろん、注意書きを示す同メーカーの商品で事故があったとは限りません。

同業他社の類似した商品で発生した事故かも知れませんし、ケーブルを使用する他の商品で発生した話かも知れません。

他の国で発生した例という考えもあるでしょう。

また、電化製品に手を出すのは大人とは限りません。

子供がいたずらに遊んだ末に発生した事故かも知れません。

その辺りに対して多くの人が深い話を知る事はありませんが、事例として確かに存在した事故である事が間違いないため、平常心で目を通せば

『なんでこんな事まで書いてるの?』

という注意書きがあるという事です。

 

…と、こんな話を踏まえて『ルールは血で書かれる』に進みましょう。

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『ルールは血で書かれる』の意味

本題です。

『ルールは血で書かれる』の意味を知っておきましょう。

会社の中にある安全ルールをはじめ、

  • ルールの追加方法とはどんな手順なのか?
  • そもそも何故ルールが存在するのか?
  • そしてどうしてルールは追加されるか?

など、『ルールは血で書かれる』の意味を知れば、同じ説明書きや口頭による説明でもいろいろと考え方が変わってくる筈です。

そして、そうならない為にはどう行動すべきか?

なんて事も見えてくるため、知れば知るほどに、自然とあなた自身と危険との距離が開く事になるでしょう。

もちろん、『自分に限って…』なんて思う場合は、返って危険を寄せ付けてしまいますがね。

安全ルールづくりのヒント1

安全ルールを設ける際、その物事の内容を知ってさえいれば、目で見なくともおおよその危険個所の予想はつきます。

例えばここに主体があって、そこに足場があって、こんな感じに作業をするとすれば?

そんな事を考えているうちに、どんな行動が安全で、反対にどんな行動が危険か…という想像や予想です。

ただし、ルールを考える人は自分自身を例に考える事が多いため、その安全策には実際の働き手の身長や体格、はたまた性格等まで考慮された考えはなかなかありません。

つまり、ルール作りに着手する人物によって同じ現場でもシチュエーションが異なってくるわけですが、大体においてはそこまで考え抜かれたルールには至れないといった話でもあるのですね。

なので、ルールに従った行動でも実際に労働災害が発生したり、重大な事故の可能性が担当者によってが異なってくる問題があるわけであり、残念ながら新たに問題が発掘される度に安全ルールの改定という言葉が出現するのです。

安全ルールづくりのヒント2

一般にホワイト企業と表現される企業は危険と報告された箇所において迅速な安全対策に乗り出します。

ここでのポイントは『危険と報告された』という部分であり、その危険性により実際に労働災害が発生されたわけではありません。

その場の危険性が指摘されたという事は、

その場に危険が考えられる=いずれ事故が発生する危険性大

という認識で行動するわけで、

ならば、その危険性を低める為には、できれば危険性を完全に除去する為にはどうすれば良いのか?

といった考えのもとに改善を施すのですね。

これが安全対策です。

そんな安全対策によって、必要最低限の安全ルールがそこに生まれるという道理です。

 

しかし、ブラック企業と表現される企業はそういった考え方を持ちません。

危険個所の報告が上がっても『気をつけろよ』で終わってしまい、報告の意味を無効化する傾向にあります。

理由は単純で主に3つ。

  • 面倒だから
  • 予算がないから
  • 実際に事故が起きていないから

仮に安全対策が実施されたとしても、既存の設備に手を加える事をしない傾向があります。

そして仮の安全対策は作業速度の鈍化に繋がります。

こうなるとカタチだけの安全対策であり、是正措置にも及びませんね。

これも上記した『面倒と予算と事故の事実』が大きく関わっている場合が大半です。

ひどい場合は指揮者が安全策に乗り出す術を知らないというケースもあります。

その中で企業が抱えるノルマは存在するもので、実際に生産性が落ちれば売り上げの低迷にも繋がってきます。

なので、安全策を後回しにして、今現在を支えるために現状維持で作業員を働かせる。

ルール改定どころか是正処置も行わない。

という構図が現実のものとなり、いずれ危険個所に慣れた従業員が大きな労働災害の接近を許すというわけですね。

こうなると職場の安全ルールは意味を成さなくなり、いずれ発生する労働災害を知って、

『労働災害が起こりませんように…』

…みたいな、神頼みのような毎日を繰り返すわけですが、結局はどこかのタイミングで誰かが犠牲になる瞬間が来て当然となるわけです。

そうして起こるべくして起こってしまった労働災害発生時に、犠牲になった従業員の鮮血が安全性の認識の甘さを知らせるに至り、知っていた事故到来を隠すべく、ここで初めて必死になってルールを確立するのです。

これが、間違いのない『血で描かれるルール』であり、実害あっての『新ルール』…。

言うなれば、犠牲者の血で描かれる事となった『2回目の実例を起こさせないための願い事なのです。

血に染まった安全ルール

大きな事故が発生すれば、その隠ぺい工作は難しいでしょう。

『隠ぺい』なんて、なんとも不適切な表現をしている事は理解していますが、実際に隠蔽工作に躍起になってしまう企業・事業所が存在するのですから仕方がありません。

僕個人の話ではありますが、安全に関しては中途半端が嫌いですからね。

中途半端に『やっているフリ』をされるならば、安全性完全ゼロの職場の方が、期待出来ないぶん気合が入るという話です。

話を続けます。

大きな事故が発生した際、その隠ぺい工作は難しくなります。

何故なら労働災害の直撃を受けてしまった従業員が重篤な障害を受けたり、あるいは死亡してしまうなどをして、労働災害発生当時の正確な状況を把握できない他、被災者本人が五体満足で帰宅できなくなりますからね。

単純に言えば、問題が会社内部のみに留める事が出来ず、身内・家族・親族等に漏れ、同時に緊急車両の手配から公の場に事故の情報が洩れるという仕組みです。

特に大きな労働災害の発生は警察などの法も介入するため、これまでの流れが洗いざらい露呈し、それぞれを指摘され、最終的にそうなった原因として世の中に知らされます。

こうなるとそれまで無視し続けた安全に関しても無視する事が出来なくなるため、企業は嫌々ながらも安全対策に乗り出さなければいけなくなる。

そんな流れです。

言い換えれば、関係者の誰かが人生の重大な損失を受け、その際に多量の血を吹き出して、ようやく企業が動かざるを得ない状況を作り上げ、その際に安全ルールが更新される事になります。

これが『ルールは血で書かれる』と表現される、最大にして理解しやすいの説明です。

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【ルールは血で書かれる】ってどういう意味? 分かり易くストレートに教えます まとめ

長い歴史を持つ企業の床には、それなりの数の従業員の血汗が染みついています。

ただ、それは普通の事で、どんな人でもたまには怪我をするので仕方がないと言えばそれまででしょう。

『ルールは血で書かれる』という出血量は、少なくとも日常的に起こり得る軽微な出来事の類ではありません。

身体の断裂や損壊や死を招いた出来事が主であり、現場周辺を被災者の血に染め、被災者自身と目撃した関係者の人生を大きく狂わせるような事故の発生後、初めて追加される犠牲になった命のルール開発の事となります。

過去に誰かの人生を狂わせたり奪ったりしてしまった大きな事故が発生し、それでも安全対策に乗り気でない企業に身を置いているのであれば、今後を考え新しい職場を見つける方が得策かもしれませんね。

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