職業経験談01 酪農稼業の一日
おはようございます! すえです!
あなたは酪農稼業に対してどう思いますか?
友人知人に言わせると、当然ながらペット感覚で飼う動物ではないので色々と手間が掛かりそうなイメージが持たれますが、気楽に散歩こそできないものの、結構かわいく見えてきたりしますよ。
思い返せば人生初の仕事は飼育の手伝い
僕は母方の実家が酪農家という事で、お盆やお正月などの一家の集いで定期的に数日間、寝泊まりしていました。
そのせいか、物心ついた頃にはそういった生活サイクルが当たり前となっていて、母方の実家に訪れた際には『手伝い』という名の邪魔をしていてよく怒られていましたね。
そんな職業(?)の詳細(??)です。
酪農業務詳細
本来は乳しぼりでしょうが、幼稚園~小学校低学年生では危険いっぱいなので、牛さんの身の回りの世話が主となりました。
担当/最終役職
担当:餌の準備、餌やり、たい肥格納(地下部分に落とすだけ)、仔牛のミルク飲ませは滞在期間内専属業務
最終役職:きっと足手まとい
労働時間
概ね06:00~08:00、18:00~20:00(早朝、昼は寝てたりアニメ見てたり、近くを探検してたり。)
仔牛が生まれる時、たまに深夜(見守るだけ)。
特殊業務
牛のおやつとなるカブやトウモロコシなど、畑に実る作物の回収。人間のおやつにもなる。
その他の業務
当時の主である叔父のおつかい任務。
購入物はその時によって異なる。お釣りはそのまま小遣い。
基本待遇
まあ、幼児・小学低学年の手伝いですので決められた金銭のやりとりはありませんでしたが、これもこれで『過去の仕事』として…。
基本給
サイダー飲み放題、オレンジジュース飲み放題、インスタントラーメン食べ放題、農作物食べ放題、牛の餌食べ放題(豆腐カスがイケる)。しぼりたて牛乳飲み放題。
時給換算
完全現物支給???
賞与
お駄賃、親族一同からのお年玉ラッシュ、お盆のお小遣い。
この職場のおまけ要素
ウシに加え、ニワトリ、チャボ、イヌ、ヤギ、ネコ、クジャクなど、結構な動物と戯れ放題。ヒヨコを従えるニワトリは要注意!
牛の餌の一つとなる、積み上げられた藁の中にネコファミリーが住み着いてたりする。
一家がもともと動物好きであり、他にも熱帯魚、淡水魚などを飼っており、適当に設置する巣に野鳥なんかも住み着く。賑やか。そしてたまにやかましい。
一勤務の流れ
こちらは小さな体だった僕にはこなせない一勤務の流れですが、見ていた感じの叔父の動きに合わせて説明します。
見たままに書いてみた
06:00 牛舎にて搾乳作業
07:00 牛に朝食(途中、牛乳回収業者が来たり、餌屋さんが餌の補充に来たり)
08:00 朝の仕事終了。軽く一杯
12:00 牛に軽めの昼食
12:30 近場の畑で農業(期間限定)
13:00 昼の仕事終了。軽く一杯
17:00 サイロと呼ばれる牛の餌が大量に保管されている場所から数日分の餌を回収
18:00 夜作業開始。餌やりを中心にまたも搾乳。朝と違って大掛かり
20:00 牛の夜食となる藁を撒いて消灯。その後、一家での夕食、軽く一杯
結論:のどかな流れ
…とまあ、上記のような感じでしたね。
牛舎にはいつもラジオが大音量で流され、それに負けないくらいの大音量の機械がヴイヴイ唸っており、そのせいかちょっとした言葉の掛け合いも怒鳴り合いみたいな感じです(笑)。
だから仕事が終わると、途端に動物の鳴き声だけが響く別世界みたいに感じまして、あの変化は毎回不思議に思いました。
仕事全般に忙しさはなく、体力面においてはやや求められる印象ですが、怒った牛の頭突き(繋がれてる)を避けられれば園児でも出来る仕事ではありましたね。搾乳機はとてもじゃないけど持てませんが。
この業種(業務)の長所
一家で営むというだけあって、収入の使い道が完全自由というところでしょうか。
叔父は『特定の好物さえあれば、他は要らない』という性格だったので、趣味を思わせる購入物は見て取れませんでしたが、後継者の従兄は機械が好きで、それこそバイクや車は当たり前、畑で使う耕運機や小さなブルドーザーもありますし、どう考えても使い道のなさそうなフォークリフトなんかも買い込んでますね。
動物好きは相変わらずで、熱帯魚の水槽は屋根の外にあふれてました。
命を扱う業種にしては比較的時間の余裕があり、日中はあっちこっちとフラフラしています。
心底からある意味で命に触れあうことを好むなら、これほどに良い職業はないでしょう。
この業種(業務)の短所
唯一短所を挙げるとすれば、それはやはり命の取り扱いという宿命柄、長期間の休暇が取り難いところにあるでしょう。
思い付きで家族旅行なんて行ってしまったら、さぁ大変! って事です。
でも、それは一昔前の話で、今は組合に頼めば代役を立てることが出来るとか。当日分の収入は100%取られるという話ですがね。
まとめ(酪農家)
僕が基本的に動物好きだからかわかりませんが、一日の時間を守りさえできれば酪農とは悪くない業種だと思います。
ただ、同じ敷地内で生活を共にする牛とは言えど、心のどこかに『自分たちが生活をする糧』という気持ちがなければやっていけない業種でもありますね。
可愛がり過ぎはやがて訪れる別れに怯える事になりますから。
ちなみに僕は可愛がり過ぎるタチなので、仕事という見方は残念ながら出来ないでしょう。売却時に業者の前に立ち塞がってしまいそうです。
今回のあとがき
酪農家の生活に似たのは農家でしょうか。
こちらものんびりした印象を受けますね。
ただ、農家の場合は自然の影響を受けやすいので、豊作・凶作のブレが激しそうです。
また、農作物は牛みたいに緊急時に声で知らせる術を持ちませんので(当たり前)、管理する側としてはいささか神経を澄ませないといけないかもですね。
ちなみに僕は農業に関しては、ほぼ無知です。
農業と酪農…、選ぶなら…、仕事の流れを知っているという理由もあるのでしょうが、やっぱり酪農でしょうね。
別れを考えると、とても出来ませんが…ね。
という事で、今回もお疲れさまでした。
次のお勤めも頑張りましょう。
すえ
下記はこのページの待遇面を中心にした記事です。書いてあることは大して変わりません。
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