繰り返しますが、有給休暇はあなただけの特権です
すえです!『どうして使わない? 有給休暇は消化しよう!』の続きに来ていただきありがとうございます!
前回を読んでいない方は下記を先に読んでいただければ話が繋がると思いますので、そちらを先にどうぞ。 |
有給休暇を使用しないメリットとは
『その1』では主に会社側の視点で話を進めましたので、ここでは従業員側からの視点で話を進めてみましょう。
あなたが有給休暇をまったく使わなかった場合、そのメリットはどこに発生するのでしょうか?
お金をドブに捨てる行為
…という表現がありますね。先ずは見事にその例えに当てはまっているのが『有給休暇をあえて利用しない従業員』に当てはまります。
なぜなら個人の有給休暇の取得権利は必ず各個人であり、あなた本人なのです。
仮に休む事を考えていないため、残った有給休暇日数を誰かにあげようとしても、それは国がまず認めてくれません。
使うか使わないかはあなた次第の判断で、会社が判断する事でもないという事を念頭に置きましょう。
見出しは『お金をドブに捨てる行為』としましたが、実はそれ以下の行為でもありますね。
何故かわかりますか?
実際にドブにお金を捨てたとしても、多少汚れる事を覚悟すれば拾い集める事ができますからね。まあ、流れが速いとかそういった問題を抜きにした話ではありますが。
今回の有給休暇の話となると、本当にそれ以下の行為ですね。
わざわざぶら下がっている権利を自らの意思で無かった事にしてしまうのですから愚かとも表現できるでしょう。
わかり易いと思われる、たとえ話
大好きな食べ物でも思い浮かべてください。
そんな食べ物を目の前に出され、『ご自由にどうぞ』と言われたとします。
それはあなたも知る味ですが、実際に買うとなれば1日分の労働を必要とします。
目の前に出された食べ物はまさにソレで、とにかく大好物。詳しく聞けば、年間に何回も食べられるようですが、ある一定期間を過ぎた場合には、先に出来上がって準備されたものから捨てられてしまうという話です。
これを食べられるのはあなただけに許されたもので、誰にも渡すことはできません。
食べるも捨てるもあなたの自由ですが、無条件で頂ける好物を笑顔で蹴散らす姿のあなたとは如何なものでしょうか?
明らかに狂っていると思いませんか?
でも、自分の特権であり、自らそれを放棄するとはそういった行為でなのです。
つまり結論として、有給休暇を利用しないメリットなんていうものは微塵もありませんし、有給休暇を使用しない人が偉くなるという話も聞いたことがありません。
もちろん、経営者視点でモノを言えば評価にもなるでしょうが、それは稀であり、契約違反でもあります。
狂っている日本企業の考え
集団心理とは恐ろしいもので、日本の企業や従業員の思考はそんな感じに狂ってしまっていると考えます。
とりわけ有給休暇の話題となると、周辺外国からの日本へ向ける印象は異常であるという事は有名ですね。
どうして異常なのか? 理由は簡単。
『自分の特権行使に対し、会社の許しを貰う必要があるから』
という事です。
他人事に言う僕も純粋な日本人。言われてみると、確かにおかしな話ですね。
もちろん日本に限った話ではないのでしょうが、毎回のように日本が取り沙汰されるという事は、世界規模で日本人の職の在り方が狂っているという裏返しでもあると思います。
ちなみに人権という言葉が浸透する国の有給休暇の取り方は
『○○日から○○日まで休みます』
であり、日本の場合は
『○○日から○○日まで休ませてください』
となります。この違い、わかりますか?
貰えるものは全て貰おう。それでイーブン
何回も繰り返しますが有給休暇はあなたの特権であり、あなたが利用することを許された特権です。
会社に従事して得られるものは給料だけではなく、そういった特権も得られるうちの一つと考えましょう。
有給休暇の利用法や考え方は人それぞれですが、内容が旅行であれ眠りたいだけであれ、そういった理由で判断される筋合いは全くないのが本来の姿です。
付け加えるなら、期限内に全ての特権を全て使い切る事で、ようやくあなたは会社から与えられる条件を受け入れたという事にもなるのです。
先ほどの食べ物の話ではありませんが、出されたものは好き嫌いせずにきちんと全部食べ切りましょう。
注意!
いくら有給休暇の利用が自由だからと言って、真っ向から全て使い切るというのは考えものです。
冠婚葬祭、病気、突如の有事…、人生色々ありますからね。
そんな時に対して多少残しておくという事も覚えておきましょう。
今回の(長ぁ~い)あとがき
さて、大変長くなりましたが、それでも有給休暇については更に言いたいことがあるのです。
…が、いつでも思い付きで書き出すブログでもあるため、書くことはあるのですが何を書こうか忘れた…。というのも本音なのです。もっと高性能な脳ミソを所持してればよかったのですがね(笑)。
まあ、思い出し次第書くとして、今回の締めです。長いです。
現在の僕が務める会社でもそうですが、有給休暇の使用を発現すると、役職クラス以上は険しい顔をします。
だから僕はこう切り出します。
『え? 何か問題あります?』
おそらく、そういった反応に乏しかったのか、次の瞬間、大体は渋々とした口調で『仕事が…』と言い返されますね。
…で、これまた人間というか、僕の姿が無いところで『アイツ、有給取るとか言ってるよ』という話題が上層部の中で持ち上がるようでして(笑)。
それで帰り際などに呼び止められるんですね。上司たちに。『有給取るの?』って。
経験上、相場的に呼び止められる場面はどこの会社でも帰り際となっていますが、これは業務が完全に終わったから(給料外)という事と、『どう言おうか』と考えた末とも推測できます。
帰り際という事は、当然ながら僕自身の仲間内以外にも他部門の関係者も行き来しているわけでして、これって凄く都合が良いシチュエーションなんですよね。
当然、僕は質問に応じます。というか、『もともと有休を取らせる気が無い会社』として答えます。
- 有給休暇は各従業員の特権ですよね?
- 社が『使ってください』と残日数が表記される有給休暇の消化を拒まれる理由は何ですか?
- 使われて困る有給なら、入社前に『当社では有給休暇を使わせません』と何故明言しないのですか?
- 社則に有給を使うなとは書いてありませんよ?
- じゃあ辞めますよ。明日から有給休暇消化でお願いいします。
- 本社の電話番号を教えてください。確認しますので。
- 人が間に合わないと言うなら、それを判っていて人員を補充しないあなたが悪いのでは?
- すいません、僕、奴隷のつもりじゃないので。
- あなたも使えばいいじゃないですか。
- この場で現金で買ってくれるなら、応じますよ。金額は基本給の1日分で。
返答はその場のシチュエーションや場の流れに任せますが、全て感情的ではなく笑顔で応じています。そうすることで毅然とした態度を維持し、相手の様子を伺い、何もせずとも勝手な焦りを呼び出してあげるのです。
一方で阻止に入る人物のそのほとんどには『有給休暇の使用を阻止する明確な理由』がありません。という事は、相手方もまた、
何となく、有給休暇を使うことが悪く感じる
程度の思考でこれまで従事していた事になります。
ひと昔前は何でもかんでも『会社のため』なんて言葉が耳に届いた印象がありますが、そもそも全ての従業員は生活の為に働くのであって、それは自分自身のためであり、家族のためであります。少なくとも会社のためではありません。
自分が働くことで偶然に会社の貢献に繋がるわけですが、それを会社側が当たり前と認識するのであれば、もはやその会社に身を置き続ける理由は無いに等しいでしょう。
偶然に会社の貢献に繋がる
この事は以下の記事にも詳しく書いてあるので、時間が許すのであれば入ってみてください。何かの参考になるかもしれません。 |
あなたもある筈の有給休暇を無駄にしていませんか?
使いたい時に使うことが特権の価値ですので、他人に引け目を感じることなく行使しましょう。
もちろん、会社に迷惑を掛けるような使い方はダメですよ。ちゃんと計画的に…。これを忘れないでください。
という事で、随分と長引きましたが今回もお疲れさまでした。
次のお勤めも頑張りましょう。
すえ
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