安全管理の考え方【施設の問題】画像から見れる危険性は?
安全対策・危険予測・HHK・セーフティモーメント・朝礼ネタ・会議ネタ・ひとことスピーチなど、なんにでも活用できる会社ネタの1つです。
あらゆる企業では日常的に安全対策を施し、従業員に危険のない業務を提供する事が義務づけられていますね。
ただ、各現場の責任者も問題が上がらない事には安全対策を取りようがない事実という側面があり、その問題を提起するのは実際に現場で働く従業員こそが知っている問題でもあります。
しかし、問題を提起する筈の現場従業員は、その現場に慣れてしまっている事が悪く作用し、それが当たり前の環境と錯覚してしまうのですね。
この負のループによりなかなか改善が進まない問題は生じ、今もどこかでつまらない原因で事故が発生し続けているというのが1つの事実です。
という事で、僕が気まぐれに撮影した画像をもとに、どこにどんな危険性があるのかを考えていきましょう。
このページの流れは以下の通りです。
- 僕が用意した1枚以上の画像を眺めてもらいます。
- 撮影した画像の簡単な説明を施します。
- 僕が用意した画像から、僕自身が気になる問題点を少しだけ提起します。
- 問題点はあなたの作業環境によって見え方が変わってくるでしょう。あなたの環境に合わせた問題点を探してください。
- 可能であれば、安全対策の案に繋げてください。
- 目で見える決定的な問題点に執着する必要はありません。『もしも…』のHHKに役立てる事も出来ます。
- 画像を見て考えられる回答に不正解はありません。あくまで安全を確保するためには? という分野に役立ててください。
では、参りましょう。
今回は施設の問題です。
画像から考える安全対策【施設の問題】 実際の画像と説明
まずは実際の画像です。
画像1:天井落下が当たり前の職場
画像2:大雨=浸水の現場
損傷だらけの地面
画像の説明(危険のヒント)
- とある倉庫現場の実際の画像です。
- 昭和中期から存在する施設をそのまま使っています。
- 天井が弱いらしく、頻繁にボードが落下してきます。
- 落下した天井は定期的に新たなものが取り付けられます。
- 排水が弱く、ちょっとした大雨ですぐに浸水してきます。
- 構内が沈下しているらしく、一面水びたしになる事が珍しくありません。
- 排水作業の道具が無いため、段ボールや箒で排水作業を行います。
- 路面劣化も激しく、すぐに穴だらけになります。
- アスファルト路面に適さない運搬機を使用しているのも問題の1つです。
これらの条件で危険を考えてみましょう。
画像から考える安全対策【施設の問題】 僕が考える問題点
僕から3つ挙げてみますね。
危険ポイント1:天井が落ちてくるという恐怖
天井が落ちてくる現場というところから異常。1つの天井パネルが自然落下するという事は全ての天井パネルが落下してきても不思議ではないという話。
早急に対策するべき。
1の対策:
- 天井全てを取り換える。
- 天井パネルを使用せず、スケルトン構造を考える。
危険ポイント2:壁は大丈夫?
天井も路面も問題アリなら、施設そのものが経年劣化している証拠。大震災直撃の際の耐久性が気になる。
壁や柱の耐久性も劣化していないのかが心配。
2の対策:
- 昭和中期からの建物であれば、いっその事立て直す計画を練る。
- 危険性を考慮するなら、まずは天井パネルの全てを取り外し、そこから考える。
危険ポイント3:敷地内の全てが老朽化している
天井や地面に問題があるという事は、敷地内の全ての耐久性を疑うべき。
些細な事故であっても起きてからでは遅い。
3の対策
- 専門業者に精密検査を依頼する。
- 毎回部分的に補修ではなく、一気に広範囲を補修して安心感を保つ努力をする。
画像から考える安全対策【施設の問題】 あなたは何を問題視する?(まとめ)
という事で僕自身は3つばかり画像から問題点を拾いましたが、まだまだ可能性という意味で問題点はたくさんあります。
- その可能性は安全管理不足の危険性に留まりません。
- 作業効率化につなげるにはどうすれば良いか?
- HHKはどこに潜んでいるのか?
- 効率性と安全性を同時に高めるにはどうすれば良いか?
そんな事をイメージしながら様々な危険性を考えてください。
施設の問題について
毎日のように自身が行き来する施設内とは、いつもの見た目が当たり前すぎて危険を感じる所がありませんね。
しかし建物も設備も確実に経年劣化を起こしているもので、たまにまじまじとその場を注視すると意外な劣化が見て取れるものです。
画像1については昭和40年から操業される建屋の一部ですが、ご覧の通り天井の一部が剥がれていますね。
実はこの天井、この記事を書く約10年前にも同様の問題が発生したらしく、天井全てを張り替えたという話です。
それでも時間が経過すれば、いつの間にか劣化はしてしまうといった1つの良い例でしょう。
事業所によっては設備担当といった役職が存在しますが、そういった人材を確保しない職場ではそれぞれの目線が頼りとなりますので、自分の安全の確保のためにも上下左右の可能な限りを見て回りたいものですね。
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>>画像から考える危険予測20(このテーマのもくじに戻ります)