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ブラック企業ワンオペスタイル実体験 某牛丼店ワンオペ修羅道(笑)その2 採用者に対する企業概要説明会の話

1.7 就職先の実態(同業他社比較込み)

ブラック企業ワンオペスタイル実体験 某牛丼店ワンオペ修羅道(笑)その2 採用者に対する企業概要説明会の話

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本題の前に。

随分と前の話になりますが、僕は某有名牛丼チェーン店でアルバイトをしていた時期がありました。

当時33歳にしてアルバイトを始めたのは単純に小遣い稼ぎの副業でしたが、それがきっかけで人生を大きく左右されました。

とはいえ、立ち直りや考え方の変え方は柔軟な方なので、結果的に今現在を楽しく過ごせているわけですが、当時も就職難という時代に到達しており、今なおそれは深刻化しつつ現在進行形ですね。

ここで紹介する

ブラック企業ワンオペスタイル実体験 ワンオペ修羅道(笑)

は、あくまで僕自身の赤裸々な実体験ではありますが、それは営業形態の見直しをはじめ、

  • ワンオペスタイルの徹底廃止
  • 過剰な連続勤務・長時間勤務の廃止
  • 企業側の一方的な都合による考え方の改善

などなど、

当時の社会問題をはじめとする企業内問題全てが完全に廃止されている前提として書き記すものです。

したがって、今現在はきちんと各問題点が改善され、何かと話題になる『ブラック企業』とはかけ離れた職場へと変化したと信じて過去談を進めますね。

あくまで過去談です。

過去の実体験です。

 

それと諸注意ですが、僕はこの某牛丼屋さんを恨んでいるわけではありませんよ。

ここはここで十分に良い意味でも悪い意味でも楽しませてもらいました。

ですが、自分が個人的に楽しむ一方で人生を狂わされた人物もたくさんいた事は事実です。

将来、あなたがどこかに就職する場合、

こんな会社で働くことは避けよう

こんな会社だと気付いたら、さっさと離れよう

というヒントを示す意味で書き示しています。

 

ちなみに登場人物名は全て架空名称というか、とある繋がりで呼び合った名称を使用しています。

全てがリアル体験です。

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ブラック企業ワンオペスタイル実体験 某牛丼店ワンオペ修羅道(笑)その2 採用者に対する企業概要説明会の話

採用者に対する企業概要説明会

単純に『諦めろ』と言われた次の日、打って変わったような『採用ですっ!!』?

『キツネにつままれる』なんて表現がありますが、そんな言い回しがマッチした採用までの流れでしたね。

さて、採用者に対する企業概要説明会とやらが期間内に発生しており、何やらそこに参加しないと今度は採用が無かった事になるという不思議設定なソレ。

まあ、詳細を知れば納得。

採用確認の為の署名みたいな内容が含まれていたんですね。

ブラック企業ビックリポイントその4

2回目の面談(?)で署名して初めて本採用となる流れは…飲食店では一般的?
良い意味で解釈するとすれば、1人が相当数を相手にしたため誰が誰かを把握するのは至難の業。
そんな理由で再確認用に集合を掛けたと理解。
でも非効率。

某牛丼屋会社概要説明会内容…の、前の、採用者確認作業

まだ『採用の報』を受けた段階の僕たちには勤務に関わる報告手段がありません。

つまりは一般的に知られるタイムカードなどがまだ存在しないため、面接担当者は採用者の姿形を改めて確認する意味と、今後のスケジュール等を伝える為に業務トレーニングとは別の時間を設けた。

…と、僕自身は認識しています。

実際、この日の面談とも言える顔合わせでは、業務に関する内容のほとんどが触れられませんでした。

数日間に分けられた同じ内容の日程は、つまりは本業持ちのダブルワーク従業員さんや、何かと時間の変動が激しく、なかなか時間を合わせられない大学生に向けられた考えなのでしょう。

同じ内容を何度も繰り返す業務はある意味で苦痛ですが、これもまた、企業正社員といった位置づけである各マネージャーさんにとって重要な確認作業なんでしょうね。

簡単に言ってしまえば、面接官がどの人材を確保したかをチェックする時間のような存在です。

 

1日の中のどのタイミングで何回行われた企業説明会かは把握していませんが、その中の1回を僕も受けたという話になりますね。

早くも過去となった面接会場のオープン前店舗に入店し、自分の名前と性別、それと希望勤務時間を書いたような記憶があります。

この記入行為が正社員にとって、採用者認識用のチェック要素だったのかもしれませんね。

つまり、説明会期間内に足を運べなかった人材は採用されたとしてもその後の確認が取れないため、そこで不採用に転じる…そんな仕組みのような気がします。

まあ、全て僕の勝手な推測ですけど…。

某牛丼屋会社概要説明会内容(企業の存在理由について)

この説明会は僕の中の常識を覆すものでした。

内容は

『当企業(牛丼店)が、どうして存在できているのか?』

そんな感じのものでした。

ちなみに僕の中の『企業存在の理由』を言うなれば、だいたい以下のような感じでしょうか。

僕の回答

顧客が必要とする、または顧客が望む商品を開発・提供し、その商品に共感を得、リピートしていただく中で段階的に、あるいは爆発的に評価を得、知名度を上げ利益化し、存在価値ある企業として定着する。

今でも真面目にそう考えてます。

 

ですが、この某牛丼屋さんは違いました。

某牛丼屋さんの回答

株主様が居るから。

…以上。

いや、付け加えられた文言も記しましょう。

お店を利用されるお客様は、株主様あって初めて食事ができるわけであって、株主様が居るからこそ我々はお客様を迎え入れる事を可能としています。

ですから、我々は株主様の還元の為に商品を提供する事が義務であり、最大限の努力が求められているんです。

…なんかね、一語一句覚えているわけではありませんが、とにかくそんな内容でした。

なんだかショックでしたね。

いや、言いたい事は理解できるんです。

なんと言うか、

株主の還元を考えるならば売り上げは立てなければならないし、その為には優良な商品を開発しなければならないし、それを優良なままで客に提供しなければならないし、その上で客に納得してもらわなければならないし…。

そんなローテーションが好循環を起こした際、株主に利益を還元できるわけであって、その利益の大半は株主ではない一般客から得るものであって…。

いや、仮に各株主が莫大な財産を投げ打ったとしても、集客が出来なければ還元も出来ないわけだし………。

 

なんだかこの企業の言いたい事が

株主の為に牛丼を提供するわけであって、お前ら一般客の為では決してない!

と言い切っているように聞こえてならなかったんですね…。

でも、その売り先が一般客という…。

 

もちろん、投資家が投じてくれる予算はどう考えても重要でしょう。

ですが、その予算を足掛かりに経営を維持する為には、どうしても少数の株主よりも多数の一般客が必要となってくるわけです。

う~ん…。

僕の中の商売に対する認識不足かも知れませんが、な~んか、今でも否定しちゃいますね。

ブラック企業ビックリポイントその5

企業存在の理由の回答については上述の通りですが、某牛丼店はそのスタイルが一貫していた。
とにかく株主様ありき。
少なくとも一般客の為ではなく、感謝の全ては株主様に。
そんな株主様に我々は奉仕すると言わんばかり…。
まあ、よく分からない企業の意味不明な理念はさておき、株主ではない我らイチ従業員もしっかりとお金落とすワケですが、それは度外視なんですかね?
あと、毎日訪れる客の中の誰を指して株主と断定すれば良いのか?
便宜上であれ、『お客様全て』と言って欲しかった。
まだ社会を知らない学生さんの為にも…。

某牛丼屋会社概要説明会内容(働く新店舗の実態)

僕を採用してくれた過去の面接官は、この日からマネージャーという認識に変わりました。

当時20代、まだまだ学生気分が抜け切らない口調や仕草ではありますが、従業員の扱いという意味では悪印象を感じない人物でしたね。

通称『ヤマさん』

自己紹介を簡単に済ませた彼は、次にこう言いました。

ヤマさん『君たちは…、なんて可哀想なんだ……!!』

奇しくも僕たちが右往左往する事になるこの店舗は、県内でも初期段階のドライブスルー設置店なんだとか。

個人的には

『ファストフード=ドライブスルー当たり前』

みたいな印象が強かったのですが、言われれば納得?

当時はマクドナルドやモスバーガーといった

『バーガーショップ』

に関しては、ドライブスルー当たり前の時代に突入して久しいものでした。

…が、

米系というか丼もの系というか、和風スタイルのフードショップのドライブスルーって珍しい時代でもあったんですね。

ちなみに僕自身、某牛丼店でアルバイトをするまでは牛丼店そのものに入店する機会が無かったため、

『ファストフード=ドライブスルー当たり前』

の感覚だったのです。

ヤマさんいわく、ドライブスルーがある店舗とそうでない店舗の忙しさの違いはとんでもないらしく、同じ時給でこの扱いの差はあんまりだ!

…とかなんとか。

まあ、狙った分かり易い完全演技の泣き真似でしたので、こちらとしては『面白い人だなぁ』くらいに安心し切っていましたね。

まだ顔も名前も一致しない人物の全てから笑い声があふれたものです。

………本当にドライブスルーがあるだけで地獄と知るのは、この数日後なんですがね…。

某牛丼屋会社概要説明会内容(まかないシステム)

僕にとってアルバイトをする理由は単純に、副業によるお小遣い稼ぎでした。

そのアルバイト先が飲食店だった場合、お小遣い以外に楽しみを持つとすれば…?

『まかない』

ですね。

多くの方がある意味での期待をするのではないでしょうか?

少なくとも僕はそうでした。

仕事をして小遣いを稼げてごはんまで出てしまう!

本職の塗料工場では考えられるはずもないハッピーな内容です。

『タダ飯ほど旨いものはない』

なんていった表現がありますが、これは名言と思われます。

 

そんな某牛丼屋のまかないシステムは、

1勤務4時間以上の労働で1食

というものでした。

しかし、まかないとして有効なメニューは企業のメインでもある牛丼かカレー。

どちらもレギュラーサイズかそれ以下との事。

大きなサイズやトッピング費用は差額分自己負担となりますが、まあ、これに関しては納得の範囲でしょう。

納得できなかったのは、メイン以外の商材は全て全額自己負担という事。

どの牛丼屋さんを見てもわかりますが、当時から牛丼屋さんには

『牛丼・カレー以外のメニュー』

がたくさんありますよね。

その全てが割引なしの通常価格。

せめて100円でも引いてほしかった…。

 

また、

『1勤務4時間以上の労働で1食』

なので、1食のまかないを終了すれば、その先は10時間働いてもまかないは発生しないとの事。

この条件に関しては、ほぼほぼ企業正社員側の8時間労働+残業の話だと思って受けていたので、なんとな~く聞き流していました。
(数か月後、僕自身にこの条件の酷さが直撃するんですけどね☆)

ブラック企業ビックリポイントその6

後々の話でも触れますが、1日4時間以上の勤務でまかない1杯は事実です。
倍の8時間働いても1杯。
16時間働いても1杯。
24時間働いても1杯。
32時間働いても1杯。
40時間働いても1杯。
…どうして僕が執拗に時間を記入するか分かります?
つまりは………、そーゆー事です。
もちろん、連続勤務24時間経過後には自分で勝手にリセットして新たな1杯を食べてましたけどね。

 

それとは別に、グランドオープン数日後に企業全体から消滅してしまうメインメニューが存在しました。

それが『豚バラを使用した牛丼もどき』とでも称しておきましょう。
(正式名称を出すとあっさり企業がバレるため)

ヤマさんいわく、牛丼もどきも狂牛病対策以来、立派なメインメニューという位置付けであり、まかないメニューの1つとして数えられていましたが、この度、様々な観点から廃盤となるため

『この店舗では取り扱わない事に決定』

つまりは

『牛丼もどきをこの店で食べる事はできない

…と。

既に店を回す上ではマスタークラスのマネージャー。

一方で我らはヒヨコにも満たない卵の存在。

こんな上下関係をまるっきり無視したブーイングの声が、

『えぇ~~~~~~っ!?!?』
『もどきがお気に入りなのに!』
『ヘルシーなのに…』
『わたし牛丼ニガテなんですけど…!』

…僕も『本当ですかソレ!?』とか言いましたが、あの一斉ブーイングは笑いました。

そんなブーイングを耳にしたヤマさんの反応。

ヤマさん『………え? みんな…牛丼もどきが良かったの??』

牛丼信者と呼んで差し支えのなさそうなこの企業の正社員としては、驚くほど意外な反応だったのでしょうね。

 

『あのね、…絶対牛丼の方が美味しいんだよ…? あっちはもどきなんだよ…?』

ヤマさんの妙な説得とあの表情が、今でも思い出されます。

まさに牛丼信者と言った人の表情でした。

某牛丼屋会社概要説明会内容(衛生管理)

飲食店というからには衛生管理の徹底が第一に来るわけですが、それでも管理体制が崩れる原因というものはあらゆる方面に散らばっているのが現状と言えるでしょう。

さすがに明るい表情を貫いたヤマさんの表情が厳しくなり、次のような事を言い放ちました。

ヤマさん『その場で口に出来る食品を扱う以上、衛生管理は何よりも第一に考えてください』

そして繋げます。

ヤマさん『店内の衛生管理の徹底はこれからの研修で行います。その上で、全ての勤務開始前に徹底してもらいたいのが普段着から作業服への着替えです』

要約すれば、業務に使用するユニフォームを予め着込んで出勤するのではなく、

必ず更衣室にて私服からユニフォームに着替え、それから厨房に足を踏み入れるように。

という事でしたね。

というのも、野外から持ち込む雑菌の存在は侮れるものではなく、ユニフォーム着用の状態で出勤した場合には、野外の雑菌をそのまま店内に持ち込むという話になります。

この先の説明は必要ないでしょう。

店内の衛星管理を維持するためには、野外から持ち込んだ雑菌と共に服を着替え、飲食店にとって最大の問題である食中毒発生など、最悪の事態を可能な限り遠ざける意味で

『更衣室での着替え』

に関しては口うるさいほどに言われて然るべき…という話なのですね。

 

つづく

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今回のあとがき

ところで揚げ足取りではありませんが、某牛丼店に限らず、飲食店企業のマネージャーさんらしき人物や上層部の人物は、必ずと言ってもよいほどに企業が定めた制服ではなく、背広姿で厨房を含めた店内を歩き回っています。

僕は自慢できる筈もないたくさんの転職経験の中で、複数の接客業と警備士を経験した他、人事管理や面接担当に携わった経験もあります。

何が言いたいかというと、

すれ違った人物の特徴は目に入れば興味が無くても何となく記憶に残ってしまい、再び目撃した場合に

『ああ、さっきの人か…』

『ああ、いつかどこかで見た人だな…』

くらいの記憶が浮き上がるんですね。

この辺をひっくるめると、店内を歩き回る背広姿のお偉いさんの多くは外部からの姿で店内・厨房を見て回っているという事になってしまうのです。

これって衛生管理に矛盾が生じていると前から思っているのですが、…どうなんでしょうね?

会社の基準によるのかな?

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せっかくなので有名な牛丼の具を集めてみました。

外出しにくいコロナ対策にも有効ですが、個人的には東日本大震災時の被災時に大活躍しました。
(非常食とは別の意味で、松屋フーズさんにハマっていた)

最近の牛丼屋さんって本当にラインナップが豊富ですね。

こちらは元祖牛丼屋さん。

そして当然のこちら。『牛丼』ではなく『牛めし』を貫く個性派企業。

…食べた事ありません。なんか気になった…。そういえば有名店の牛丼って白滝がありませんよね…?

 

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