消火栓確保の問題【安全対策を考える】画像から探す危険予知
あらゆる企業では日常的に安全対策を施し、従業員に危険のない業務を提供する事が義務づけられていますね。
ただ、各現場の責任者も問題が上がらない事には安全対策を取りようがない事実という側面があり、その問題を提起するのは実際に現場で働く従業員こそが知っている問題でもあります。
しかし、問題を提起する筈の現場従業員は、その現場に慣れてしまっている事が悪く作用し、それが当たり前の環境と錯覚してしまうのですね。
この負のループによりなかなか改善が進まない問題は生じ、今もどこかでつまらない原因で事故が発生し続けているというのが1つの事実です。
という事で、僕が気まぐれに撮影した画像をもとに、どこにどんな危険性があるのかを考えていきましょう。
このページの流れは以下の通りです。
- 僕が用意した1枚以上の画像を眺めてもらいます。
- 撮影した画像の簡単な説明を施します。
- 僕が用意した画像から、僕自身が気になる問題点を少しだけ提起します。
- 問題点はあなたの作業環境によって見え方が変わってくるでしょう。あなたの環境に合わせた問題点を探してください。
- 可能であれば、安全対策の案に繋げてください。
- 目で見える決定的な問題点に執着する必要はありません。『もしも…』のHHKに役立てる事も出来ます。
- 画像を見て考えられる回答に不正解はありません。あくまで安全を確保するためには? という分野に役立ててください。
では、参りましょう。
今回は塞がれた消火栓の問題です。
画像から考える安全対策【消火栓確保】 実際の画像と説明
まずは実際の画像です。
消火栓の前に荷物1
消火栓の前に荷物2
作業場の在庫状況
画像の説明(危険のヒント)
- とある倉庫現場の日常です
- 消火栓が完全に塞がれています。
- 消防署の足り入り検査が入る時だけ一時的に撤去されます。
- 3枚目の画像は日常の倉庫の様子で資材の保管場がなく、通路を完全に塞いだ図です。
- 塞がれた通路の奥には続きの通路が存在し、本来は貫通するものです。
- これらの商品の置き場はこの状態で定位置と決定付けられており、この状態で集荷がされます。
- 現在の所は幸いにも火災事故は発生していません。
これらの条件で危険を考えてみましょう。
画像から考える安全対策【消火栓確保】 僕が考える問題点
僕から3つ挙げてみますね。
危険ポイント1:消防法違反
物が多いとか少ないとかの問題ではなく、そもそもが法に触れている。
1の対策:
- 理由はどうあれ消火栓前の空間を確保する。
危険ポイント2:火災発生時に対処不能
実際に火災が発生した時の初期消火活動が出来ない。周囲が荷物だらけなので延焼が速そう。
2の対策:
- 理由はどうあれ消火栓前の空間を確保する。
- 消防管理責任者、または安全管理責任者を立てる。
危険ポイント3:取り扱いアイテム数が多過ぎる。
消火栓の使用不可以前の問題として、そもそも商材が多過ぎる。
3の対策
- 必要性の低い商材をカットしてスペースを確保する。
- もっと広い倉庫に移転する。
- 在庫の適正数を確認し、不必要な在庫を作らない努力をする。
画像から考える安全対策【消火栓確保】 あなたは何を問題視する?(まとめ)
という事で僕自身は3つばかり画像から問題点を拾いましたが、まだまだ可能性という意味で問題点はたくさんあります。
- その可能性は安全管理不足の危険性に留まりません。
- 作業効率化につなげるにはどうすれば良いか?
- HHKはどこに潜んでいるのか?
- 効率性と安全性を同時に高めるにはどうすれば良いか?
そんな事をイメージしながら様々な危険性を考えてください。
消火栓について
消火栓は日常的に使う事がある存在ではありませんが、使うとなれば常に緊急性に迫られる状態でのしようとなります。
緊急時はあらゆる物事を差し置いてでも真っ先に行わなければ全てが終わってしまう可能性を秘めた状態ですので、そんなもしもを考えて消火栓の前には何も置かないというルールが義務付けられています。
ここは間違えてはいけませんね。
もちろん、日頃の訓練もしっかりと学びましょう。
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