【伊藤蘭】ってどんな人?今さら紅白歌合戦初出場のヒミツ暴露!
伊藤蘭さんといえば1970年代に人気を博したアイドルグループ・キャンディーズの元メンバーで、当時はピンクレディと同等の人気を博したユニットの1人なんですね。
解散後のその後は女優やナレーターとして活躍していますが、長い年月の経た今では、かつてのキャンディーズは未だ有名でも、キャンディーズメンバーが誰だったのかと尋ねられると、なかなかに回答できない『伝説の過去のユニット』とも言えるその1人が伊藤蘭さんという存在なのですね。
今年の紅白歌合戦には、ソロ歌手として初めて出場することが決まりました。
常にキャンディーズの3人セットを意識し、ソロでは歌う事をしなかった伊藤蘭さんですが、どうして数十年の月日を経て出場を決意したのか?
また、これだけ時間が経過し、それでも出場権を手にできる人気のヒミツとは何なのか?
このあたりを踏まえ、なぜ今さら紅白に出場するのか、伊藤蘭さんの人気の秘訣や歌への想い、プロフィールなどを紹介します。
伊藤蘭さんのプロフィール
🟥第74回NHK紅白歌合戦⬜️
紅組初出場 #伊藤蘭 さん
会見後を直撃しました🎥「昔(キャンディーズとして最後に出場した46年前)とどう変わったのか、肌で感じることができれば」https://t.co/wdeUnePqJL#NHK紅白 pic.twitter.com/iyyiZClep1
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伊藤蘭さんは、1955年1月13日に東京都武蔵野市で生まれました。
幼少期は活発だったものの、恥ずかしがりやで口数が少なく、少なくとも自分から人前に立つ性格ではなかったようですね。
ただ、そんな自分に嫌気を感じる部分があったのか、それとも当時の昭和ローカルな時代背景の中で、このままではいけないと感じたのか、彼女自身が自分を変えたいという想いで中学生のときに演劇部に入り、これが結果的に開花の種となったようですね。
鈴木蘭さんは当時ファンだったフォーリーブスのバックダンサー・スクールメイツに憧れて、渡辺プロダクションが経営する東京音楽学院に入学しました。
そんな東京音楽学院で田中好子さんと藤村美樹さんの2人に出逢い、近い未来の大人気アイドルグループであるキャンディーズというグループを結成しました。
ちなみに当時の伊藤蘭さんの愛称は「ラン」または「ランちゃん」であり、一説では当時流行した漫画やドラマのキャラクターの名称に『らん』という名前の登場人物が多いのも、伊藤蘭さんの影響が強いと言われる部分があるようですね。
キャンディーズ時代
🟥第74回NHK紅白歌合戦⬜️
紅組初出場#伊藤蘭 さん
「このようなことになるとは本当に想像もしていませんでした。46年ぶりに紅白のステージに立たせていただきます」https://t.co/DvM8tlDQuX#NHK紅白 pic.twitter.com/WMjWnYJIQN
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キャンディーズは1973年に「あなたに夢中」という曲で歌手デビューしました。
衝撃的な堂々のデビューというよりは、有り体なアイドルグループという印象の方が先走り、グループの人気としては平均やや上といった感じがあったようです。
そんなキャンディーズの当初は田中好子さんがリードボーカルを務めていましたが、伊藤蘭さんのファンが抱いていた「憧れのお姉さん」的な魅力に着目したマネージャーの提案で、伊藤蘭さんがセンターに立ち、3人立てば常に中央に位置するメインボーカルを担当するようになりました。
その結果、5枚目のシングル「年下の男の子」がヒットし、歌い手としては誰もが目標とするオリコンのベストテンに初めて入り込んだという変化がありました。
マネージャーの予想が当たった以降、伊藤蘭さんメインでセンターのリードボーカルを務めることが多くなりましたが、もともとが学生時代からの仲良し3人組という事もあり、仲間内でぎくしゃくした話は聞いた事がありませんね。
また、伊藤蘭さんは、1977年以降、楽曲の一部の作詞や作曲も手がけるようになりました。
キャンディーズは歌だけでなく、バラエティ番組にも多く出演し、コミカルな一面も披露しましたね。
たとえば僕自身もリアルタイムで視聴していた『8時だョ! 全員集合』の出演においては、3人の学生時代がそのまま反映したような、ある意味で自然なやり取りが目につき、当時のアイドルらしからぬ体を張ったボケなども印象的ですね。
メンバーの愛くるしい容姿や均整の取れたスタイルは女性ファンを惹きつけ、髪型やメイクも注目されました。
特に、伊藤蘭さんのヘアスタイルは「蘭ちゃんカット」と呼ばれ、流行しましたね。
キャンディーズは、1977年に日比谷野外音楽堂でのコンサート中に突然解散を宣言しました。
泣き叫びながら「普通の女の子に戻りたい」と発言した伊藤蘭さんの衝撃発言はコンサート内部にいた人物の口コミにより、すぐに話題になりましたね。
この言葉は当時の流行語にもなり、やはり以後の少女漫画等の中に見る言葉や心の思い
『普通の女の子~』
(…だったらいいのにな)
(…に戻りたい)
(…普通の女の子って何だろう?)
と言ったような、とある女性の心の悩みの表現法として、彼女の伝説の言葉が今も生きているという話もあるようです。
翌年の1978年には、キャンディーズ解散コンサートをもって芸能界を一時引退しました。
ちなみに解散コンサートで有名な彼女の言葉は…。
『わたしたち、普通の女のコに戻ります!』
でしたね。
まるで魔法少女の時間帯を歩んだ人物の言葉ではありますが、キャンディーズの存在期間そのものが、ある意味で永遠に続く魔法の効果期間であり、その効果を自分たちで解除したようなものでしょう。
キャンディーズ解散後
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伊藤蘭さんは休業期間中に旅行や映画鑑賞、運転免許の取得などをして過ごしたというエピソードがあります。
ですが、この話を鵜呑みにすれば、今も昔も変化のない日本企業のブラックな面が垣間見れるという話ですね。
伊藤蘭さん含むキャンディーズの3人は、人気に比例して自分の時間が奪われた事を意味し、旅行も映画鑑賞も運転免許証の取得もする時間が無かったという話なんですね。
しかし、様々な映画や舞台を見るうちに燃え尽きていなかった女優への思いが次第に膨らみ、新たな世界に挑戦する感覚で復帰を決意しました。
1980年には、映画『ヒポクラテスたち』に主演として本格的に女優復帰し、ヨコハマ映画祭で助演女優賞を受賞しました。
その後、倉本聰さんや山田太一さんなどの脚本家の作品に次々と出演を果たした上で舞台にも積極的に挑戦し、ゴールデン・アロー賞の新人賞(演劇)を受賞するまでに成長しましたね。
あまり知られていない部分としては、伊藤蘭さんは女優としてだけでなく、ナレーターとしても活躍しています。
特に『人生の楽園』という番組のナレーションは、2000年から2008年まで担当し、視聴者に温かい声で語りかけました。
その他にもラジオドラマや朗読劇にも出演し、声の表現力を発揮しています。
つまりは伊藤蘭さんの紅白歌合戦出場の経緯は、過去の人気の再燃ではなく、歌手としてマイクを持つ事はないものの、きちんとテレビ業界に関連する仕事を続けていた事が1つの要因と言えそうですね。
紅白歌合戦初出場のヒミツ
伊藤蘭公式インスタグラム(11/1)https://t.co/LDvLQX6ZDk
— キャンディーズ通信 (@candies_news) November 1, 2023
伊藤蘭さんは今年の紅白歌合戦にソロ歌手として初めて出場することが決まりました。
とはいえ、ずっとマイクを手にしなかった彼女がなぜ今さら紅白に出場するのでしょうか?
そのヒミツは、伊藤蘭さんが今年に入ってから歌手活動を再開したことにあります。
伊藤蘭さんは、2019年にキャンディーズのデビュー50周年を迎え、その記念にソロアルバム『My Bouquet』を発表しました。
このアルバムは伊藤蘭さんが自ら作詞や作曲を手がけたオリジナル曲や、キャンディーズの楽曲のセルフカバーなどを収録したもので、伊藤蘭さんの歌への想いが詰まっています。
アルバムの内容も非常に好評で、日本レコード大賞の企画賞を受賞し、高い評価を得ましたね。
また、このアルバムを携えて、50th Anniversary Tour ~Started from Candies~というコンサートツアーを開催した事もファンでの中では周知でしょう。
このツアーでは伊藤蘭さんがキャンディーズ時代から現在までの歌の軌跡をたどり、ファンと一緒に歌いました。
時間がどれだけ進んでも、かつての伝説は今もなお生き続けているという1つの証明みたいにさえ感じますね。
そんな伊藤蘭さんは歌手としての魅力を存分に発揮し、ある意味では昔と変わらない歌への思いが実って感動のステージを繰り広げたとも表現できるでしょう。
今回のNHK紅白歌合戦出場は初のソロではありますが、鈴木蘭さんがいつも言う事は、
『心の中では常に3人一緒』
との事です。
もの凄い個人的にして雑な言い方ではありますが、
『そういった気持ちが無ければ解散の言葉は伝説にならんでしょ』
『そういった気持ちが無ければとっくに忘れ去られていたでしょ』
といったところですかね。
キャンディーズの誰が欠けてもキャンディーズではない筈ですが、1人であっても3人分の想いを大切に伝える事ができれば、数十年の結果の後に紅白の舞台に選ばれる極めて稀な出来事も実現できるという話ですね。
それっぽく大げさに言葉を付け足すならば、鈴木蘭さんは過去に解いた魔法を、再び過去の自分たち3人にかけた。
…という事かも知れませんね。
単純な一言を添えるならば、
願ったところでなかなか実現しない話ですよ。
って事ですかね。
そういった意味でも今年の紅白歌合戦は、例年とは異なる格段の意味の深さを有する番組になりそうですね。
ある種の伝説がまた誕生しそうです。