職業経験談06 新聞配達その2 夕刊
おはようございます! すえです!
学校の先輩の紹介でお世話になる事になった新聞配達営業所でしたが、散々な遅刻の常習ぶりに当時の店長が考えたのが、
悪いと思うなら、昼の仕事(ストアー勤務)が休みの時、夕刊を配れ。その稼ぎで空き寮があるから、そこで寝泊まりしろ。
というものでした。
夕刊の配達はエリアとしては広くなりますが、配達部数は朝刊の半分以下。
夕刊1エリアに対する月の給料は40000円。ただし、ストアー勤務の休暇のみの活動のため半額の20000円(これでも夕刊配達は10日以下)とされました。
………超・破格で…
(最後に書きます)
ちなみに僕は寝坊が凄まじいのですが、ここでは6時に配達開始のところ、大体6時半ごろの出社でしたね。
ちなみに顧客の中に『朝5時までに投函して欲しい』という家があったようですが、その時点で6時スタートは…。
余談ではありましたが、色々と不思議の多い営業所な事は確かですね。
夕刊
実は新聞をほとんど読まないのが僕の人生でもあって、夕刊となればなおさら遠い存在ですね。
電子の世界と言っても過言ではない今現在、夕刊の配達はまだ需要があるのですかね?
当時の話で言うのであれば、朝刊との違いとして折り込みが無いところですね。
そのため軽く、ポスト投函が非常に楽な記憶があります。
また、配る種類も会社メインと経済新聞のみだったので、朝刊は無理でも夕刊ならば小学生でも確かに出来ると感じました。
夕刊配達
業務は朝刊配達と変わりませんが、朝刊配達と異なる決定的な違いが2つ存在します。
まずは視界。
特に冬場は朝日が昇る前の活動開始が非常に多いので、暗い中で業務は必然的に自己のリスクが増えます。
また、順路によっては朝日に向かう場合もあるため、これはこれで視界が奪われるんですね。
それに比べると夕刊配達時は明るい時間内の活動に限定されていますので、視野の確保という意味では随分と楽なんです。
もう一つ決定的な違いがあります。それは交通量。
当たり前の話ですが、日中は多くの人々の活動時間ともなるため、深夜~早朝とは比較にならない行き交いが様々なところで発生しています。
大通りのようなあからさまな交通量がある場所では、こちらも油断する事が無いので問題ありませんが、
住宅街…特に細い路地などでは民家から飛び出すように発進する車や、下校中の小学生などの予期せぬ行動にヒヤヒヤさせられた場面が幾つかありましたね。
業務詳細
既にここまでの説明で公開してしまいましたが、単純に夕刊を各顧客の住所まで配達する業務です。
強引に朝との違いを言うとすれば、見慣れた相手との気さくな挨拶がほとんど無いところでしょうか。
担当/最終役職
配達員
通勤
片道1.2キロ。スクーターで5分程度。
寮で過ごした場合は当然ながら通勤距離無し。
労働時間
配達前準備時間約2分
実質的な配達時間90分
返ってきてダラダラ30分…
特殊業務
なし
その他の業務
なし
基本待遇
業務面ではほとんどなし。
店長をはじめ、正社員全員が『生涯遊びたい盛り』だったので、僕が帰ってくる前には戸締りが完了しており、主にはパチンコ屋さんに通っていた模様。
基本給
夕刊1ブロック配達で一律40000円。
ブロック単位なので、受け持つブロックに応じて倍増する。
正社員は夕刊の配達業務を凄く嫌がる傾向でした。(遊びに行けないため)
※ 僕の場合は特殊条件のため半額の20000円。貸し寮代金5000円を差しい引いた都合15000円でした。(実際は朝刊配達もしていたため75000円)
時給換算
だいたい1000円以上
賞与
無し
この職場のおまけ要素
朝刊配達終了時間後は社員・アルバイトの境目なく和気あいあいとしているが、夕刊配達終了時は我先に遊びに出て行ってしまう。
そして夕刊配達で最後の帰社になると、もれなく15時頃までの店番担当として確定した模様。
こんな理由もあって、僕が夕刊配達の日は重宝がられた。
…もっとも、僕自身は(?)だったが…。
頂いた称号…?
すえくん
※店番プロ
(実際は営業所内に入らずに寮で待機。
インターホンが鳴ったら依頼の仕事と代金を受け、それを台所のテーブル上に置く。
16時になったら学校などに行くため、営業所の鍵を確実に僕の部屋に置いて外出。
クレームを除く営業関連の電話は、ほとんど営業所に顔を出さないオーナーが自宅で対応していた)
以上
一勤務の流れ
アルバイトとしての流れです。
正社員の勤務形態は『職場の待遇』のページで紹介します。
一勤務の流れ詳細
出社前に社員の誰かが必要とする新聞の部数を準備しており、
さっさと行ってさっさと帰ってこい
という意味を込めた笑顔でお出迎え。
…なので、その笑顔に頷いてすぐに出発。あとは普通の配達。ちなみに僕含めたそれぞれの区域担当がスタートしたら、残りの社員はきっと戸締りをしてどこかに消えていた筈…。
この仕事ので知ったこと:思い込みの怖さ
仕事でミスというものは意識して防ぐものであり、同時に防ぎ切れるものではないと認識しています。
まあ、仕事にミスが無いのであれば、教育も上司も要らないという話ですね。
僕も様々なミスを過去にもこの先にも起こす事になりますが、この夕刊配達でも決定的ミスを起こしていました。
それは新聞配達業務で誰もが起こすと言われる誤配・誤着であって、僕はこのうちの誤着をしたんですね。
約半年間も…。
誤着原因は簡単に僕の思い込みと確認不足によるものだったのですが、
佐藤さん宅(仮)に収めるべき夕刊を間違い続けていたのです。隣のお宅の佐藤さん宅(仮)に…。
同じ苗字の家が2軒続いていたんですね。実は2軒目の佐藤さんのお宅に届ける夕刊を、僕は1軒目の佐藤さん宅に投函し続けていたという話です。
…で、なんで半年間もクレームとして持ち上がらなかったかと言えば、2軒目の佐藤さん宅の女性の方は、何らかの理由で声帯を失っていたらしく、電話が掛けられなかったようで…。
見た感じは誰かの奥さんと言っても差し障りのない感じでしたが、いずれにしても、反省というよりも絶望感に浸りましたね。
知らなかったとはいえ、直接抗議する手段が限られた相手にずっと気付けなかったのですから。
僕は人より人に対する観察力がある。なんて、これまでに言われた事がありますが、
そういった表現を耳にする度に2軒目の佐藤さんを思い出して、ちょっと悩むんですよね。
まあ、それがあっての現在かも知れませんが。
ちなみに2軒目の佐藤さん(仮)には半年分の返金と、向こう3ヶ月分の無料配達。それと、当時の新聞社お得意の洗剤プレゼント猛攻撃で事を収めたようです。
後日談として一緒に頭を下げてくれた社員さんに聞かされたのですが、2軒目の佐藤さんとは繋がりも長く、そもそも怒っていたわけではなかったとか。
僕を捕まえて注意を促すにも1軒目の佐藤さん宅に投函した後、すぐにバイクで走り去る僕に対してその手段が無いため、
僕ではない誰かがきちんと投函した時に『手紙』という形で示す事に。
ただ、タイミングがなかなか掴めないままにズルズルと半年間が過ぎたと…。
こんな所に書いても仕方が無いことですが、これが僕にとっての『思い込みの怖さ』ですね。
ちょっと初心に戻って順路帳を確認すれば早期発覚も可能だった筈ですが、間違いが無いといった思い込みで続けた結果がソレでした。
ところで余談と言えば余談ですが、社員さんはむしろ1軒目の佐藤さんに対して、
『半年間も何も言わずに夕刊を受け続ける1軒目の佐藤さんの方が不気味だよな』
なんて事を言ってましたね。
確かに、1日2日程度の無料夕刊を受ける分にはラッキーなんて思えるかも知れませんが、不定期とはいえ、それが半年続くとなると…?
この業種(業務)の長所:夕刊
日中の配達という事もあり、気さくな散歩気分で行う仕事という意味では最高ですね。
地元でありながらも知らない道というものは数多く存在するもので、そういった道を色々と知った結果、未だに活用している道路は本当に多いです。
この業種(業務)の短所:夕刊
短所という短所は正直見当たりませんが、強いて言うならば、
正社員として働くなら漏れなく朝刊配達・折り込み制作・勧誘・集金などがセットになるという事ですかね。
もっとも、営業所によって内容が随分と変化する事も友人などの話などによって理解しているため、一概にこうだとは言えないのかもしれませんが。
今回のあとがき
冒頭に書きました『寮』についての詳細です。
一言に言えば、親切極まりなかった店長さんですが、これは親切と言うよりも人柄と言った方が良いかも知れませんね。
店長という立場上、金銭感覚はシビアでなければいけない筈なのに、そこが妙に緩いというか…。
まあ、そういった緩い金銭感覚の店長さんに貸される事になった、超破格な寮の詳細です。
ひとまず言いますが、フツーじゃないですよ。
僕が強制的に借りる事になった寮
寮の貸し出しはもともと希望者が居ない空き部屋という事と、店長からの押し売りならぬ押し貸しのため、基本20000円のところ5000円。ちなみに光熱費はどれだけ使っても会社持ち(隣に住む従業員は照明・エアコン・テレビがフル稼働の数年間…)なので、遠慮なく使えとの事。
寮に住む従業員は店長の奥さんが毎朝作る朝食が付けられました。
朝食のほとんどはシンプルな和風ですが、家族団欒という言葉が日々の生活から消え失せて久しかったため、これはこれで味わいがありましたね。
例えるなら年に数える程度だけ訪れる親戚宅で、馴染みはあっても普段は話さない親戚と一緒に食事をするといった、ちょっとした恥ずかしさを伴う食事風景でしたね。
ちなみに僕の貸し与えられた空き部屋は過去の店長が趣味活動をした時期に改良を加えていたらしく、
寮に見合わない浴槽の大きなユニットバスと、やたらと凝ったキッチンが備えられていました。
そして使用回数は10回以下という…。改装費総額は聞いていませんが、ユニットバスは特注品との事で200万円という事だけは聞きました…。
まあ、そういった寮が月5000円で借りられた…というより、強制的に貸されたんですね。
そうそう、特典がもう一つありました。
寮で寝過ごした際にはお隣のプロレス大好き正社員さん直々の目覚まし機能付きです☆
…まあ、本当に1度眠ったらなかなか起きない僕でしたので、数回ほど技とやらを受けた状態で目覚めた事がありました。
その中でもっとも印象深いのは、コブラツイスト。
本人談によると4分だか6分だか技を掛けていたようですが(店長を含むほか数人の社員さんに囲まれていた)、うめき声一つ上げなかったとか…。
もちろん、本気の技というわけではないのでしょうが、まず寝ているには不自然な態勢になるため、大体は手や足を持った瞬間に目を覚まされるらしいんですね。
でも、僕の場合は技が完成してしまい、時間を計ったら延々と…。
ちなみに僕はというと、技を掛けられた寝苦しさや痛みで起きたわけではなく、クスクスと声を殺して笑う独特の雰囲気に気付いて起きた感じです。
…で、声の位置を確認しようとして振り返ろうとしたら、動かなくって『あれ?』…って。
一斉に笑われましたね。
という事で、あなたも目覚めたらコブラツイスト状態になんてなっていないように注意しましょう!
では、次のお勤めも頑張りましょう。
すえ
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