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【酪農の仕事】ってなにするの?職業の業務内容紹介【実体験】

1.3 就職・転職活動

【酪農】の仕事ってなにするの?職業の業務内容紹介【実体験】

これまでたくさんの転職を繰り返した中で、酪農の職に就いた事がありますので、…というか、両親の片方が酪農家でしたので、子供目線から培った

【酪農】の仕事ってなに?実体験から基づく職業の業務内容紹介

として、

  • 酪農(酪農家)の仕事とは?
  • 酪農家はどんな仕事が『仕事』なのか?
  • 酪農の1日の流れは?
  • 酪農家で働く上でのメリットとデメリットは?
  • 酪農の仕事は正社員にはなれる?
  • 酪農の昔と今

などなどを書き表していきますので、仕事先に選んでいる場合の参考になれば幸いです。

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酪農とは?

酪農とは家畜を飼育して育て、育った家畜を売買する事で生計を立てる職業です。

大分類としては農業の一種であり、また畜産の一種でもありますが、牛を育て、牛乳や乳製品を生産する生業を『酪農』と表現する場合が多いようですね。

僕の場合は少年時代に牛の飼育を経験していますので、子供目線としては主に牛乳を生産するのが酪農の仕事といった認識でした。

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酪農にはどんな部門が存在する?

酪農といった業種は主に1つの住宅に住む家族経営が主となりますので、部門といった概念はありません。

一方で広大な牧場を保有する酪農家であれば、『部門』というよりも役割分担が必要になってくる場合があります。

一般的な酪農家はと言えば広大な面積の敷地を有するケースはむしろ稀であり、企業のような組織めいた役割分担はありません。

強調するならば、家族全員が全ての業務をこなして当たり前。

といったところでしょうか。

もちろん、同じ家族でも飼牛の飼育側と家族を守る家事側に分かれる場合がほとんどですが。

そんな環境というか、毎日の仕事内容を眺める家族であれば、いつの間にかに板についているのが酪農家とも言えるかも知れませんね。

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酪農を就職先にする事は可能なの?

単純明快に、そして単刀直入に表現して難しいでしょう。

少なくとも畜産業に携わった事が無い方が興味を示しても、相手は生きている牛です。

短い訓練で一家を支える数の牛を手なずけるのは容易ではなく、だからこそ先祖代々続いて初めて運営が可能…というよりも、継続可能な職業とも言えるかも知れません。

仮に酪農家として働きたい希望があるならば、まずは実際の酪農家に住み込みで弟子入りするのが一番の近道だと思います。

牛だって相手は見るもので、慣れた人物の言う事しか聞かないですからね。

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酪農の1日の流れ

酪農業務の1日の流れをお伝えします。

早朝の餌あげ&搾乳&糞尿清掃

放牧でもない限り、毎日の餌あげは必須です。
(放牧でも完全野放しではありませんが)

僕の知る酪農家は毎朝6時頃に起床し、人間よりも先に乳牛に朝ごはんをあげ、そして搾乳します。

これを勤務時間とすると約2時間足らず。

飼っている牛の数や牛舎のサイズによってこのあたりの時間は異なるでしょうが、概ねそんな感じです。

朝の飼料配りを開始する前に糞尿の清掃をします。

それだけを聞くと汚い印象が先立ちますが、実はこの糞尿こそが最終的に人間の食料の糧の素になったりします。

ついでに言えば、酪農家にとっての安定収入の素でもあります。

草食の牛なので、臭わないのも特徴ですね。

午前いっぱいに行う事

この時間帯で契約先の専用車がやってきて、牛舎内の牛乳貯蔵庫から前日夜分と合わせた1日分の牛乳を持ち運んでいきます。

また、主に朝の業務終了から昼にかけて取引先から飼料の納品などがあり、これに立ち会います。
(多くの場合は長年の付き合いがあるので『勝手にやってきて、勝手に納品して去る』みたいな流れですが)

資料納品頻度は品種にもよります。

消費の早い生もので3日程度、乾燥飼料なら1ヶ月から半年期間で仕入れますが、早い話、生ものでなければ保管スペースの兼ね合いで保管量が変化するという話ですね。

昼の餌あげ

人間がお昼ごはんを食べるように、牛にも昼ご飯を与えます。

朝ごはんとは異なって昼のごはん量は少々少なめ。

蓄えている飼料を与える事がほとんどですが、農作業を兼業する僕の親戚では借りた畑で収穫したトウモロコシやカブなどの生野菜も与えていました。

この後、特に田畑に用が無い場合はやる事が無いので自由時間です。

夕方の餌あげ

夕方4時を越えると少し早い牛の夕ごはんが始まります。

1日の中で最もたくさん食べてもらう食事という事で、バケツに例えれば2~3杯分のごはんを与えます。

牛は食べるとすぐに横になる癖を持っていますので、食べている間に搾乳を開始します。

毎日2回の搾乳を行いますが、夕ごはん時が2回目の搾乳時間です。

全てを終える前に糞尿の清掃を行い、次に飼い主の人間側にご飯が回ってきます。

…と、その前にお風呂ですね。

夜のおやつ

全ての酪農家が行っているかは分かりませんが、僕の親戚では『夜おやつ』がありました。

牛が寝静まる前に乾燥藁(わら)を敷き詰めるようにして配っていましたね。

また、この藁は牛にとって敷布団代わりにもなり、冬の寒い時期には寝床に敷き詰めたりもしました。

1日の終わり

こうした流れで酪農家の1日は終わり、翌朝に新たな1日が始まります。

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酪農家の特殊業務

特殊業務と言えば違和感がありますが、生命を養う畜産業では通常と異なる業務が幾つか存在します。

その特殊業務をかいつまんでお伝えしますね。

出産

酪農家は牛あっての生活基盤ですので、その牛を絶やすわけにはいきませんね。

という事で牝牛に種付けをして子牛を生んでもらうわけですが、常時繋がれた状態の牝牛には本来の野生の力が無いので難産になる傾向が強い特徴があります。

この難産を助けるのも飼い主の義務とも言え、深夜、難産に苦しむ牝牛から子牛を引っ張り出すのが特殊業務の1つと言えるでしょう。

子牛の飼育

子牛は生まれてすぐに立ち上がってくれるので、そんな子牛を専用スペースに誘導します。
(目が見えるので頭をなでたりしてるとついてくる)

乾燥藁で全身を包んで産湯をかけて汚れを落とし、再び乾燥藁に全身を包んで寝かしに付けます。

お腹が空いて寝付かないようでしたら人間の赤ちゃんのように粉ミルクを溶かして飲ませます。
(バケツ8割…)

その一方では無事出産した牝牛に記念の生ビールを2本飲ませる儀式があったりしましたが、これはきっとウチだけでしょう…?

翌日から子牛にミルクをあげるようになりますが、これは歯が生え揃うまで続きます。

子牛の選別

残念な話ではありますが、子牛が雌牛だった場合は乳牛として今後も飼育を続け、雄牛だった場合には子牛の状態で売りに出されます。

酪農家業は乳製品の精算で生計を立てていますので、牛乳を作れない雄牛を飼う事にメリットが無いといった残酷な面があるのですね。

成長した雌牛との別れ

これもまた残酷な話ですが、ある程度の年齢を重ねた雌牛もやがて売りに出されます。

畜産業の宿命と言えばそれまでですが、それがあって人々の生活が潤うといった背景が確かにあるのですね。

………………まあ、僕は少年時代に毎回泣きましたが。

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酪農家として働くメリットとデメリット

酪農家として実際に働いた場合、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょう?

これまでの経験を活かし、考えてみました。

メリット:動物との共存が可能

テレビのドキュメント番組でたまに見かける酪農家そのものな暮らしが出来ます。

もう少し書き足すと、テレビ番組の内容は良いところ取りな傾向があるため、実際の酪農家の暮らしを知っている人間からすればもう少し苦労する部分がありますが、概ねは見たままの暮らしと言えるでしょう。

つまり、酪農家業の実態を知らずとも酪農家業に興味を持つ方であれば、1日の多くの部分がドキュメント番組さながらの暮らしが出来ます。

酪農家に憧れる人の多くは動物好きという共通点がありますが、そんな動物と一緒の暮らしが現実のものとなるメリットが一番大きいという事ですね。

メリット:自由な時間が多い

農家ほどではありませんが、1日の自由時間が多いのも酪農家の特徴です。

僕の知る酪農家の多くは、それぞれの世話さえクリアすれば、あとは気ままな日常を過ごしていた感が強く、飼育の仕事すら趣味みたいに見えていました。

メリット:行動範囲が狭い

一般的な職務は、自宅で営む自営業でもなければ『通勤』という文字が必ず付属しますね。

酪農家の多くは自宅敷地内で飼育が行われるため、勤務地そのものが玄関を出て20歩程度の所に存在します。

これが時間捻出の何よりのメリットと言えるでしょう。

言うまでも無く、農家よりも身近なところに勤務地が存在する事になります。

デメリット:『休暇』が存在しない

命を扱う業務上、1人で業務を行う場合には基本的な休暇が存在せず、1日1日の作業時間が短いと言えども365日、仕事が無い日が無いという部分はネックかも知れませんね。

家族旅行に関しても、牛を世話する誰かが残らなければいけないため、『家族揃って』という時間をかけた外出が難しい問題は確かにあります。

とはいえ、時代は変わったもので、今では農協に依頼する事で代行者を招く事も可能です。

デメリット:感情移入が出来ない

命を預かる業務の裏には、命を売買する宿命も存在します。

各農家は基本的に乳製品を生産する仕事ですが、その乳製品を作ってくれる牛そのものも売買のターゲットになる運命であり、それが人間社会の食に繋がっているわけですね。

妥協しろといった話ではありませんが、ここが納得できない場合、酪農家の仕事の印象は一転してしまう事でしょう。

デメリット:自分の世界が完成してしまう

農家の話題でも触れましたが、酪農家もまた良く言えば一家だけで生計を立てる事ができ、牛の育て方はもちろん、飼料の与え方、牛の飼い方、販売先との取引、税金の納め方など、生きるための術を全て熟知している事になります。

言ってみればごく小規模の範囲内での付き合いが可能であれば、それだけで思うがまま(?)の、人としての人生を全うできる職業でもあるのですね。

一方で、そんな人生に閉鎖的な考えに至ってしまうと世の中の動きに鈍感になってしまい、悪い言い方をすると自宅の中で殿様家業が完成してしまうといった懸念が持たれます。

先祖代々で繋ぐ酪農は結構ですが、時間の流れに敏感な後継者に酪農業だけの教えを伝え続けると、未来を知らない後継者は広い世の中に興味を惹かれ、後継ぎを好んで断念するといった傾向が強まり、未来的に酪農家業が継続できなくなる懸念が拭いきれず、現実に酪農離れが進んだ今現在があるという事ですね。

若い世代には若い世代なりの生き方がある一方で、半永久的に後継ぎを断れてしまわないような教え方が必要となるわけですが、自分の生き様と同様に過去の時代背景だけを解いてしまうと、現代を生きる後継者には真意が伝わり難いといった事実があります。

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素人から本業に出来る? 酪農家

酪農家業は命を扱う仕事であり、はっきり言えば、ある程度社会を歩んだ人物が脱サラ感覚でイチから学ぶにはかなり難しい部分があるでしょう。

という事で、これまでのサラリーマンがある時に酪農家を夢見た場合、どのようにして学べるかを考えてみましょう。

何よりも少数の牛を買うところから始めるしかない

現実的かというと、相当に現実離れした話でしかありませんが、個人で酪農家になるというならば、まずは牛を飼うところから始めるしかありませんね。

…と、簡単に言いますが、牛を飼うにしても牛舎がまず必要ですね。

犬や猫ではありませんので飼料もその辺に売っている訳でもなく、必然的に色々とリサーチが必要となります。

また、肝心の乳製品や肥料となる糞を保管するスペースも必要など、始まってから準備するでは遅い内容がたくさん存在します。

何よりも少量の乳製品や肥料では買い手も付かないでしょう。

という事で、例えばあなたが一流の酪農の知識を持っていたっとしても、イチからの挑戦はやめておいた方が良いでしょう。

という事で、次の手段を考えます。

酪農家と繋がりがあれば、まるごと借り入れる事が可能かも…?

イチから始めるのが難しいのであれば、酪農家と繋がりを持てば話が早い…かも知れない。

といった話です。

一番都合の良い相手は親族関連にあたる事でしょう。

あなたの親族に酪農家が存在すれば、それが一番の近道です。

仮に親族に酪農家がいなければ、親族の友人知人を頼り、紹介してもらうという手段もありますね。

とにかく、既に酪農家としての全てが揃っている誰かを紹介してもらい、全てが整った条件下で酪農を学ぶのが何よりも正解に近い道筋と言えるでしょう。

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酪農家業の過去と今

僕が知る酪農家の過去と今の違いを簡単に紹介します。

二酸化炭素問題が大きく採り上げられるようになった

地球温暖化に伴い、牛の呼吸が取り沙汰される機会が増えました。

細かく表現すれば『温室効果ガスの排出の問題』が特筆され、酪農の中でも牛にスポットを当てれば、『牛のゲップ・糞尿から発生するガス』が地球温暖化に拍車をかけているといった話です。

畜産業はつい最近始まった話ではなく、歴史を遡る過去から繋げられてきた職業の1つでしたが、人間の快適な生活水準を現代まで上昇させた結果、その代償に発生した地球温暖化問題が無視できなくなったというわけですね。

牛のゲップは特に温室効果ガスのネタになるほど問題視されており、既に世界共通の問題として認識されるほどです。

だからと言って即座に酪農家業がダメになるといった話ではありませんが、効果的な対策が実現しない限り、長い問題として今しばらく付き添う事になるでしょう。

営むほどに借金増加?

長引く戦争の影響でこれまで頼っていた飼料の輸入が滞っているといった、リアルタイムの問題を抱える1つが酪農です。

牛はその体格に見合う大量の飼料を必要とするため、割高の国産飼料ではたちまち酪農家の予算が底を尽きてしまう現実があるのですね。

もちろん、戦争も永遠に続く話でもありませんので、いずれは回復の路線を見出すのでしょうが、2024年2月の今現時点ではそれぞれの酪農家が悲鳴を上げているといった現実があります。

単純な酪農家離れ

農業家業でも触れましたが、単純に酪農家業を廃業している元酪農家が続出しています。

これは上に触れた飼料の高騰や温室効果ガスの問題に触れる前の話である、少子化問題が大きな原因とも言えるでしょう。

従来の酪農家は他人任せに出来ない・他者を業務に混ぜ込まないといった暗黙の了解みたいな意識がありましたが、深刻化した少子化問題や上昇するばかりの税金問題で家業そのものの継続が困難な事態に直面したのがここ数十年といった見解が持てます。

そのうちレアな業種になるかも?

これは僕の単純な予想でしかありませんが、近い未来、酪農という業種がレアになるでしょうね。

ご存じの通り、今は人工ミートの開発が進められており、現段階でも『それなりに食べられる人工ミート』が完成しているのだとか。

それ以前からも大豆などから作られる『ソイミート』なるものが存在し、『牛肉ならぬ牛肉』がそれなりに誕生していますね。

こうなると『人口牛乳』だって知らないどこかで開発されていて当然だと僕は考えますし、その行く先には『酪農家要らず』みたいな世の中に移り変わると考えて問題は無いでしょう。

ですが、その一方で『その時』に継続していた酪農家の扱いはどうなるかが気になるところでもあります。

『天然ミート』に『天然ミルク』…。

今の当たり前が未来では当たり前ではなくなる可能性があり、そうなると現代の天然うなぎみたいに希少価値が上がるのでしょうかね?

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【酪農】の仕事ってなに?実体験から基づく職業のナカミ紹介 まとめ

という事で、僕が実際に経験した酪農という職場の話でした。

最後は考察じみた話になってしまいましたが、経験談を混ぜ込んだ未来予想を含めると上記のようになってしまいましたのでご了承いただければ幸いです。

 

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関連記事1

このページで書いたような、各職種のお話です。

>>スーパーマーケットの仕事内容 へ

>>ディスカウントショップの仕事内容 へ

>>農業の仕事内容 へ

>>酪農の仕事内容 へ(←いまココ)

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関連記事2

以下は仕事に関する関連記事です。

>>アルバイト・パート・契約社員の違いとは?

>>正社員の仕事とは?

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>>転職否定派と転職肯定派 どっちが正しい?

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