同業他社転職。結論から言えば、生半可な気持ちでは避けるべき
おはようございます! すえです!
現在の職場に不満を持ち、他社に転職を希望する人は少なくありません。
しかし、簡単に転職を思っていても、実際に行動するとなるとどこに面接を受けて良いのかを考える場面に出くわしますが、人間の甘えの部分というか、必ず候補に挙がるのが同業他社。
つまり、今現在従事する企業内容と変わらぬ別の会社が脳裏に浮かびます。
現在のノウハウを活かした転職と考えれば魅力的かも知れませんが、その思いだけで行動に出るのは後の不幸を招く可能性もありますので、少しばかり立ち止まって『まずは冷静に考え、比較する』ことをお勧めします。
同業他社への理想的な乗り換え
まず、同業他社に移ろうという考えの場合は、以下の条件を満たしているかを考えましょう。
具体的には
- 初任給が確実に今現在と変わらないかそれ以上かどうか
- 業務そのものが今現在に比べて同等またはそれ以下か
- 転職先の立場(役職)今と同等か、またはそれ以上か
- 賞与などの給与以外の収入が安定し、それが増えるか、または変わらないか
- 休暇などが安定しているか、またはそれ以上か
最低限ではありますが、上記5つの条件を満たしていれば、残る疑問は人間関係であり、
こればかりは入ってみない事には確認する事が出来ません。
なので、一応は転職の動機としてはクリアと言えるでしょう。
しかし、現実問題はなかなか思うようにいかないと思います。
転職先が同業他社だった場合に見せられる現実
ここからは本題でもある同業他社に転職した先に見る事になる
現実のようなもの
を紹介します。
『現実』ではなく『現実のようなもの』と表現が曖昧になっている理由は、実際問題として転職先に感じる体感的な内容は実際の転職者にしか感じる事が出来ないというものが本音であり、必ずしもそうなると言い切れない所にあるからなんですね。
なので、ここでは僕が実際に見聞きし、比率的に多い同業他社への転職後の実態を書き表してみたいと思います。
得られる金銭にギャップが生じる
まず、入社当時には感じられなくとも時間経過と共に体感する機会が最も多いのが金銭的ギャップです。
例えば初任給こそ転職前と比較して大きく感じたが、前職と比較した場合、
賞与が減っている、昇給額が少ない
などの理由で結果的に得られる収入が減っていたという内容です。
特に日本企業の多くはその場の能力や結果に応じた実績給ではなく、変動皆無な固定基本給に集中する上に勤続年数がモノを言う給与形態を採用する場合が多いため、昇給額が低いというのは長い目で見るほど致命的です。
残業ありきの給料形態
求人広告の見出しの多くには基本給が掲載されていますが、この基本給もきちんと見分けないと後々の後悔を生む事になります。
例えば現在の給料が20万として、転職を希望する同業他社の給料が25万だったとします。
一見すれば同じ仕事をこなして5万円多く稼げるのですから魅力的に思えますが、
実は残業込みの給料が25万円であり、基本給そのものは17万だった…。
という話は少なくありません。
面接時にその事をきちんと確認しておけば問題は簡単に回避できますが、金銭面の話はなかなか切り出しにくく感じるもので、結果的に『勝手に自爆』という話はよく聞きます。
同業他社転職のあるある 勘違いされた『即戦力』1
新しい会社に入社する人物に『即戦力』という表現がそもそもおかしな話ですが、同業他社という言葉を鵜呑みにすれば、そういった勘違いも頷けます。
同業他社という言葉の魅力というか、実は面接官本人も『同業他社』という言葉の先を深く考える人は多くありません。
何故なら面接官を任せられるほどの人物に備わる信頼性の一つには『長年その会社で働き続けた』という実績が存在するわけで、だからこそ面接という将来の社運を左右する要素を持つ仕事が任されるわけです。
言い換えれば長年勤務した反面、同業他社(他企業全般)の実態を知らないという欠点も持ち合わせており、
仮にその面接官もかつては同業他社で働いていた身であったとしても、知る内容は随分と昔の話となっている筈ですね。
単純に『同業の経験の持ち主だから、ウチでも通用するだろう』といった、安易な発想で採用する場面も少なくありませんが、それでは即戦力としてどうかという疑問が残りますね。
企業が異なればその中身もまるで異なっている事が普通であり、以前の会社内での常識がまるで歯が立たない場面が多過ぎます。
しかも『即戦力』とされているわけですから『教えてください』なんて尋ねれば『はぁ?』なんて聞き返される始末です。
採用したのは面接官。しかし、従事する部門はまるで別の所となりますので、当然ながら面接官の意識的なものは現場に届いている筈が無いという事ですね。
同業他社転職あるある 勘違いされた『即戦力』2
勘違いされた同業他社からの即戦力として、期待を変に高く見積もられた場合は最悪です。
右も左も分からない現場にイキナリ1人で立たされる事もあります。
例えばハンバーグ一つを作るにしても、材料の在処から調味料の在処、または使用する食器がどこにあり、何を使用するかまで分からない状態で放置されるわけですね。
しかし、企業としての予定生産量は時間と同時に進められるわけで、接客業でもオーダーは入客状況に応じて自然と上がって来てしまいます。
それでも雇った側からすれば『即戦力』なので、悪化必至の条件下のあなたの評価は期待された分だけグイグイと落ち込む結果になってしまいますね。
理不尽極まりない話ではありますが、こういった勘違いによる『即戦力』というのは珍しくないんです。
同業他社への転職まとめ
そもそも採用する側は何を基準に『即戦力』を求め、何を満たす事によって『戦力』と判断するのでしょうか?
僕なりのまとめで言えば至極単純な話で、
その職場の理解知識=戦力・能力
と表現でき、転職というこの場合の話では対面する面接官の経験上の知識そのものが『場の戦力』として直接反映するように感じます。
つまりは採用された時点で面接官の知識が備わっていると判断されたも同然ですので、
現場に投入された時から面接担当者のレベルに達していなければ即戦力としては見てもらえないという話であります。
言うまでもなく無茶な要求を会社は行っているんですね。
同業他社はあくまで企業こそ違えど同じような製品を作っているという間柄ですが、完成までのルールは全く異なっているのが当然です。
そんな中に投入されて戦力になれるかと言えば、何を語るまでもなく答えはまず『NO』ですね。
仮にあなたが転職前の同業他社でどれだけの能力・知識を有していたとしても、新天地で活用できるノウハウはごく一部に過ぎず、必ずと言っても良いほどに過去の職場の知識経験が障害になってくる事でしょう。
今回のあとがき
同業他社にどれだけ自分が通用するのかを考える事は、実はそう難しくもありません。
例えるならば、隣近所の家族の一員になるという事を想像しましょう。
同じ国籍の同じ地域の住民、同じ町内どころかすぐ隣の住人宅です。日頃のあいさつをはじめとした付き合いも良好ですが、
あなたはその人の性格や生活スタイルをどこまで熟知していますか?
という事です。
同じ区域の同じ人間であっても、必ず知らない部分というものがあるもので、表向きに見える部分だけではとても『知っている』とは表現できないんですね。
同業他社への転職行為というものは正にそういった感覚の会社版であり、仮に製品が全く同じでも工程は完全に異なっています。
そんな境遇の場へ中途半端に知識だけが備わる状態に入り込むわけですから、前職との比較要素が増えてしまうばかりで下手をすると不和を生む事にもなるでしょう。
という事で、同業他社への転職行為はなるべく避けた方が良いというのが僕の結論です。
人生は誰でも一度きり。就職や転職の活動にしても、結果的に無駄のない時間帯を送りたいものですね。
ではでは。
すえ
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