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平成米騒動体験談 すえブログ

8.1小さな知識

米騒動に関する身近な話

こんにちは! すえです!

1993年は記録的冷夏の影響で全国的な米不足となり、結果的に米の単価が高騰する騒ぎが起こりました。

こういった話を世間は『米騒動』と呼びましたが、時代を遡れば大正時代にも記録的な米騒動が発生していた事から、その区別をすべく

平成米騒動

なんて呼ばれ方もしていましたね。

今回はそんな平成米騒動の発生時、世間で起こった笑うに笑えない珍事件や、その防犯対策などを紹介したいと思います。

人の住む世の中は時代経過と共に確実に進化していますが、それでも地球規模でモノを言えば雨風の強弱ひとつで打ちのめされる進化過程でもあります。

今回の話となる米騒動にしたって明日発生してもおかしくない話ですし、
いざという遭遇時に過去談や予備知識の有無ではその後の展開が大きく異なりますので、
暇つぶしついでの豆知識取り入れという意味で読んでもらう分には邪魔にならないかな~…?

という感覚で伝えていきたいと思います。

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平成米騒動

当時のアルバイト先での業務が青果部門という事もあり、同じ農作物というジャンルからなのか、後の米騒動となる米不足の話は早期に舞い込んできていました。

とはいえ、まだ学生の身分である僕自身にはピンとくるものが無く、そもそも両親が自宅に滞在しない状況下でしたので、まあ、2人の妹の食事に問題が無ければそれでいいや。

という気持ちだったんですね。

ひとまず僕の収入に問題が無ければ生活には問題がないという判断でして、実際問題、米による家庭的問題は発生しませんでした。

米騒動による世間の動き

身近な会話より

学校の友人や職場の関係者の話によると、米騒動による直接的な問題に直面した家庭は数える程度でして、少なくとも限られた職種によって生計を立てている家族以外の回答は平和そのものでした。

まあ、日本人の特徴なのかも知れませんが、メディアの言う事を真正面から受け止め過ぎると言うか、事実確認の前に見聞きした情報を鵜呑みにし過ぎる感がこの頃からありましたね。

よって、ごく一般的な家庭の問題として浮上した話は『単価の値上がり』のみに集中し、実際の値上がり幅も数百円から千円程度でしたので、普段の食卓を維持する分には大きな問題とも言えませんでしたし、家庭によっては『米が無ければ麺を口にすればいい』なんて言う対策法も。

そして実際問題、少なくとも僕の身の回りで米が完売し、入荷待ちとなる事態に直面するお店は見当たりませんでした。

実際の被害は飲食店に集中?

聞いた話によると、特に和食を中心に取り扱った飲食店に打撃が集中したようでしたね。

ただでさえ米の国・日本という事もあり、主体は和食。飲食店の多くには米を主食としたメニューが並んでいます。

そして今回はその米の価格が高騰し、地域によっては先を危惧した業者がこぞって買い占めを行ったため、
それに乗り遅れた業者が買いそびれを起こして営業困難に陥った…なんて話もチラホラ…。

また、高く仕入れた米だからと言って、価格をそのまま反映するわけにもいかないという業者も多く、こうして考えるとパニックの中心は本当に飲食店に集中していた気がしましたね。

もう一か所の特定被害業者

『業者』と表現すれば誤りですが、飲食店以外で被害を受けた関係者といえば、米の生産者である農家です。

僕にも農家生まれの同級生が何人かいましたが、この米騒動の騒ぎに乗じて米が地下に潜ったようで、そんな地下に潜った米の出所と言えば、その多くが農家からの盗品との事でした。

何世代にも渡って付き合いを持つ事が多い農村地域では、周辺の家庭環境を周知しており、とりわけ内部の人間は身内のような間柄でもあるため警戒心が薄く、在宅・留守・時間などを問わずに戸締りの概念を持たない農家が多かったんですね。

結果的に多発した盗難事件が保管庫からの新米持ち去りであって、僕の友人宅に関しては玄関に置かれた新米までも持ち去られたとか…。

まあ、そんな事もあってか以後は戸締りを強化…というよりは、戸締りをする習慣を持ち始めたようです。

今の世の中はネット環境の充実によって様々な知識が取り入れ易くなった反面、悪い情報までもが簡単に流出してしまう時代でもあるため、こういった警戒は今以上に高める必要があるのかも知れませんね。

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今回のあとがき

という事で、僕の中の思い出の一つ、米騒動にまつわる身近な出来事でした。

日本米の不足を補うためにタイ米がたくさん輸入された事は有名ではありますが、ここにも日本人特有の身勝手さが出ていたようで、後に不必要となったタイ米を巡って国際問題にも発展したようですね。

僕の個人的な意見としては、せっかく助けの手を差し出してくれた国に対して見せる態度ではないという思いに尽きてしまいます。

日本食の主食として適さないのであれば、味付けを施すピラフなどで対応すれば良かっただけの話と言い切る僕は、今も昔も子供なんですかね?

なお、この平成米騒動に僅かに遅れて到来したのが同年の【野菜大凶作】という出来事でした。

 

ではまた。

すえ

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