ワルキューレの冒険
ファミリーコンピューター
こんにちは! すえです!
今回はファミリーコンピューターの思い出より『ワルキューレの冒険』の紹介をしたいと思います。
ワルキューレの冒険紹介(ファミリーコンピューター)
このタイトルの出現と同時に当時のナムコさんの『顔』が一つ増えたと言っても過言ではない作品で、パッケージやカセットを飾るイメージイラストのワルキューレに憧れた人も多いと聞きますね。
そんな『ワルキューレの冒険』ですが、ソフトの中身は当時の正統派アクションRPGで、今現在で言う『HP・MP・武器・防具・魔法・お金・道具』等といった概念を揃える珍しい作品でもありました。
ストーリもきちんと備わっており、うろ覚えですがゾーナとか言う悪い奴が時間を止めてしまい、そんでワルキューレが時の鍵とやらで再び時間を戻すとかなんとか。
…そんな感じだったと思います。そうそう、サブタイトルが『時の鍵伝説』とか言ったっけかな???
ちゃんと調べてから書けって話ですね。僕自身が同感です。…が、調べるという行為が面倒でしかないという考えのもとで歩んできた人生ですので、カンベン願います。そして記憶が違ったらスンマセン。
初期能力を決定する独特なキャラ設定
さて、わりと冗談でもない冗談じみた本音はさておき、ワルキューレの冒険の詳細に入りますね☆
このワルキューレの冒険は発売当初から随分と長い期間に渡って話に持ち上がった要素を持ち合わせているのですが、その代表格がキャラの初期設定を決定する星座と血液型の選択でした。
今でも本編開始前にキャラの能力を左右する選択肢に迫られるゲームは存在しますが、それでもそういった作り込みをされたタイトルは多い方ではなく、キャラの能力は予め決定されているものがほとんどですね。
ワルキューレの冒険はプレイヤーの選択によって主人公キャラ『ワルキューレ』の能力が変化するため、特にスタート直後の体力の低い段階では重要な要素を担っていました。
そしてこの初期値は魔法を覚えるレベルやHPの増加にも影響を及ぼしていたようなので、こうした内容を踏まえると当時のスタッフの意気込みが感じられますね。
↑初期ステータスを振り分ける重要な選択肢。能力に影響しないのは確か『色』のみだった気がします。
キャラを決定したら冒険開始!
初期ステータスを星座と血液型で決定したら、さっそく冒険が始まります。
ワルキューレは短剣1本でイキナリ敵がわんさか出現する大地に1人放り投げられ、ここからノーヒントの旅に出発します。
詳しく言えば、ノーヒントで船を探し、ノーヒントで大陸間を移動し、ノーヒントで買い物をし、ノーヒントでレベル上げの方法を探し、ノーヒントでピラミッドの謎を解き明かします。
なんでノーヒントと言い切れるのか? 答えは簡単です。
このゲームには『会話』が一切存在せず、ショップの店員(何も言わない)以外は中立キャラも味方キャラも存在せず、全ては『敵』という立場で物語を進めるからなんです。
とにかく誰も喋らない、というか、シャベルキャラが存在しない。
コンティニュー用のパスワードとショップ等に表記される数字(値段)以外はとにかく文字そのものが存在しない作りになっているんですね。もちろん、プレイヤーのステータスは除きますが。
唯一ヒントめいたところはピラミッドに入ろうとした時、その上部にキーアイテムアイコンが表記されるだけなんです。
とにかくノーヒント! 今どきのゲーマーがプレイすれば投げ出すこと請け合いな作品ですが、当時は口コミや情報誌などでクリアを目指すのが主流だったため、これでも当たり前に楽しめたんですね。
↑数少ないヒントを示す貴重なシーン。ちなみに実際は点滅しています。
細部にこだわる『冒険意識』
上の画像下部のステータスを見ていただければわかる通り、ワルキューレの冒険は当時のゲームの中において屈指の作り込みを誇っていたと言える作品だと思います。
まず、同系統アイテム1つにしても『1回のみの使い切り』や『複数使えるタイプ』が存在し、同様に武器や防具にも耐久性が備わっているんですね。
基本は赤よりも青の方が上位となっていますが、8個しかないアイテム枠はすぐに埋まるため、必要最低限の装備で戦うと肝心な時に武器が破損すると言った事態もあり得るのです。
また、自分より格上の敵に遭遇しても、即負けという事もありません。
敵の攻撃を避ける事は十分に可能なので、敵の攻撃に当たりさえしなければ、ちゃんと戦って勝つ事も出来るのです。
とにかく『ゲーム』という意識というよりも、実際の冒険における可能性をこのタイトルは持っていると思いますよ。
もちろん、低い能力で終盤の大陸をウロウロする行為はそれだけで至難ですけどね。
僕とワルキューレの冒険
リアルタイムでプレイしている頃は単に難しいゲームという認識だけで不思議には思わなかったのですが、なるほど、成長して真実を知って納得した事は、先にも触れた『ノーヒントRPG』だからだったんですね。
僕はこのソフトを友人に借りて熱中しましたが、何度プレイしてもクジラを救出した辺りで積んでいましたね。記憶の限りだと3度ほど。
特に当時はパスワードをどうやって入手するかも理解しておらず(宿屋の黒板に書かれている)、そのためプレイする度に初めからだったんですね。
その後、プレイステーションで発売された『ナムコアンソロジー』で再びワルキューレの冒険をプレイしましたが、やっぱりクジラのところで積みました。
面白いゲームほど意地でも自力でクリアしたいという性格が勝り、攻略サイトは本当に見ないんです。
…という事で、僕の世界の『ワルキューレの冒険』は、未だに時が止まったままなんですね。
平和が訪れるのはいつの日の事やら…。
すえ
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