ブラック企業、あるあるリストより『崇高なるトップダウン』内容
上司は偉い。
管轄の総括はなお偉い。
企業のトップは問答無用で偉い。
これが世間の一般的な考えかと。
そうっすか、そうっすか、そうっすね。
という僕の本心だったり。
今回はブラック企業に存在するトップダウンのお話ですので、反面教師で知ってください。
ブラック企業、あるあるリストより『崇高なるトップダウン』内容
『日本人の日本国内による起業結果は10年以内に9割が倒産する』
そんな話を聞いた事がありませんか?
今現在はインターネットビジネスがもてはやされ、資金の少ない若年層であってもアイデア1つで成り上がりが可能な時代ですね。
アイデア1つ…。
この言葉はある意味で様々な分野の成功の可能性を秘めており、反対に失敗の要因にも繋がると僕は感じます。
希望を持つ事は良い事でしょう。
でも、その希望に達した時、先の道程は決して平たんなものではない筈です。
ところがトップダウン重視の企業はその事についてをあまり深く考えないようですね。
トップダウンとは?
簡単に言えば、その場のトップの意志で現場従業員の『次』を決める決定者です。
起業がらみのトップダウンであれば会長なり社長が、
事業所単位では各事業所のトップが、
店舗単位では各店舗のトップが、
それぞれの統制下に役割を伝え、意のままに行動してもらい、結果を眺める。
そんな感じですかね。
相当に器量に長けたトップや人慣れしたトップ、先見の明が天井知らずで明るいトップならば可能な話ですが、トップダウンの欠点には関連する組織の全てが『指示あるまで待機状態』になってしまうという所にあります。
完全に親任せな子供の話ではありませんが、とにかく親代わりとなるトップがもたつく度に『指示待ち状態』に陥るため、トップダウンの形態に慣れてしまった組織ほど指示待ち時間は自由時間に早変わりしてしまうんですね。
どうして指示待ちまで自由時間と化すの?
起業したてのトップさんほど悩むお話だとか。
指示待ち時間が自由時間と化す理由は、単純明快に指示がないからです。
指示を得てからはじめて行動する仕組みになってしまっているため、それが当然という考えに至る事も無く、自然と職場が遊びの場と化す…という話ですね。
『人間誰しも楽な道を選びたがる』
という言葉に敏感なトップさんならば、指示がない場合の行動基準というものを予め準備するものですが、そこは企業したて。
初めの1歩を歩めた事に満足してしまって組織の在り方をまるで考えていなかった。
そんな話です。
トップダウンのブラック部分ってどんなところ?
では、トップダウンの悪いところを思うがままに書き表してみます。
自分こそがその場のトップという威厳を守りたがる:1
小さな企業ほど多く見られるのがその企業の中のトップさんですね。
つまりは社長さんです。
自分の立ち上げた会社。
自分に守る義務がある。
そんな部分に意識を傾け過ぎ、仲間である従業員への仲間意識が足りない場合にブラック化します。
自分が方針の全てであり、営業も仕事も見積もりも全て自分が管理。
1人では出来ない業務だけを従業員に頼る。
確かにトップの座に鎮座するには申し訳ない話ですが、これでは従業員になる事が無さ過ぎ、遊びと化すのも頷けますね。
でもこれは、悪く言えば人を信用しなさすぎでありますが、良く言えばアットホームみたいな組織かも知れませんね。
自分こそがその場のトップという威厳を守りたがる:2
自分がトップという威厳を貫きたいがままに、頑固一徹を通すトップさんですね。
時代の流れに沿って企業まで漕ぎ着けたのは確かに現トップさんでしょうが、今の流行がいつか廃れるのは運命です。
企業組織の一員として働くうち、とある事業所のトップの座に就けたのにも理由がありますが、その理由もいつかは通用しなくなります。
新たな流行の情報知識は今現在を眺める複数の若者にあるもので、どれだけ賢くとも1人が全ての知識を仕入れるには限界があるのですね。
部下の事を根っから信用できないトップさんは、いつか部下に悪い意味で対面する事になりますが、それをトップさんは『裏切り』等と表現したりもします。
とにかく部下を信用しない
トップダウンの象徴ではないでしょうか?
自分でせっせと作り上げた今現在の姿を壊してもらいたくないばかりに、囲い込む部下の相当数を信用できないという実情です。
ところが1人の力ではほとんど何も出来ないのが組織。
なので、完全に信用は出来ないものの、ごく少数の人材のみに指示を与えるという行為。
トップさんは良かれと思った最善でしょうが、指示を受ける人物はとんでもない苦労ですね。
だって、仕事となれば何から何まで特定の人物が命令を受けるんですから。
周囲だって面白くないでしょう。
『アイツばかり…』
となる筈です。
なので、頼られる人材は重荷に耐え切れなくなって身を引きます。
そして残された人材はトップさんからして頼り切れない人材ばかり。
ブラックにもなるという話ですよね。
自分の理想が全体の理想と勘違い
自己中心派にもほどがあるという話ですが、
『とにかく思い通りに動いて貰わないと気が済まない』
といったタイプのトップさんですね。
自分の理念が全てですから周囲の話なんか聞く耳持ちません。
いまでこそあまり聞かなくなりましたが、昇進テスト等に文字による回答が求められる場合がありますが、文字数の少ない会社理念はともかく、
『社長の経営理念を一語一句間違えずに書き表す』
というものを子供の頃、よく耳にしました。
思い通りにならない時が済まない。
という思いの代表かと。
1人舞台のミーティング
トップダウン式ミーティングは実に興味深いですね。
1つの議題にそれなりの顔触れが揃い、トップさんだけが白熱する1人舞台。
誰がどんな案を出そうとも、最終的にはトップの案が採択される。
そんな会議は正直、時間の無駄。
アットホーム過ぎ
会社の社員はみんな家族!
良い考えですね。
でも、家族意識が強すぎて、休日は食事会。
次の休日は旅行計画。
お次は新事業会議。
その次は…。
いやいやいや、こっちにも用事があるんですが…。
ブラック企業、あるあるリストより『崇高なるトップダウン』対抗措置
意識しているかしていないかに関わらず、トップダウン形式の企業は未来が見えている場合が多いという印象が第一に来ます。
仮に先が延びても細る一方となるか、機転を見出すにしても時間が掛かる事でしょう。
なにせトップの考えが企業方針(事業所方針)の全てであり、その人の脳内がどれだけ明るいか否かで指示も変化しますからね。
加えて、人間1人は自分の生きた世界観で物事を考えますので、時代がどれだけ変化しようとも自分の生きた世界観に変化はありません。
昭和生まれ世代は昭和から平成の考え方や流行に敏感だったとしても、令和やそれ以降の流行に追いつくことは困難です。
なので、トップダウン形式でトップの座に変化が無いのであれば、その考えはいずれ時代遅れとなり後進の第一歩を踏み出す事でしょう。
トップが信頼する人材も時間を経て考えが古くなりますからね。
なので、野心メラメラで昇進を目指すのであれば、トップダウン形式の職場で自分がトップの目に留まらないと感じた際には別の道を歩むのも1つの人生だと思います。
ただし、事ある毎に自分が名指しでトップに呼ばれる様であれば、それは明らかに優遇されている証拠なので、知能の限りを尽くすのが良いでしょう。
ブラック企業、あるあるリストより『崇高なるトップダウン』内容まとめ
今回はブラック企業、あるあるリスト『崇高なるトップダウン』についてでしたが、いかがでしたか?
まあ、本心を言えばこんなモンじゃないんですが、とにかく色々とありまして、その上にも色々とあるようで…。
言いたい事は1つ。
全てが…とは言いませんが、トップダウンの深層心理は人に対する疑いが原因となる場合が多いようで。
この心理に打ち勝たなければ、企業はやがてブラック化し、強いては冒頭の
『10年以内に9割が倒産する』
という9割の仲間入りに近付く。
という話にも繋がるかもですね。
そんなお話でした。
特に中小企業で感じられる場合が多いのですが、
『ああ、自分は社長に気に入られていないな』
と感じた際には次なる職業を考えて頂ければと思います。
もちろん、これまでの勤続年数、今後の自分や年齢も考慮する必要がありますが。