『イエスマン』は『使えないヤツ』コレってどういう意味?【仕事の言葉】
人と出逢うと様々な言葉に出逢います。
職場の仲間であってもそれは同じ事で、人生の数だけ感慨深い何かはあるもので、そんな人生の1つを歩む誰かさんが保有する深い考えというものがあるのですね。
僕が個人的に『仕事の言葉』として脳裏に刻むそれぞれは、
- 過去の学びとして
- 生きる学びとして
- 人生の学びとして
- そしてリアルにどこかで勤務する上での活用手段として
聞いたその時から今なお生き続ける言葉たちの、僕なりの理解です。
これらの言葉はなかなかに誰かに『教えて!』といっても簡単に教えてもらえる内容ではないのですが、人生の長い時間を共にする『仕事の在り方』というものを
- なるべく楽に
- なるべく楽しく
といった方向に持ち込みたい方は、僕みたいに覚えておいて損する話ではありませんので、雑談程度に読んでみてはいかがですか?
同じ職場の同じ光景が、言葉を知る度にちょっとだけ違って見えてくるものですよ☆
という事で、このページでは
『イエスマン』は『使えないヤツ』
という話題で話を進めますね。
順を追って説明します。
『イエスマン』とは?
イエスマンの『YES』とは、すなわち『肯定』を意味します。
職場におけるイエスマンとは誰かの言い分に反論せず、何でもかんでも『はいはい』と答えて素直(?)に言いつけ通りに行動する人を指すのですね。
説明する必要もなく、社会がもっとも欲しがる人材であり、言うまでも無く操り人形です。
反論が無いため指示する側も不満はなく、言う事を聞く人材も考えを持たないため、『一方的に使われている』といった考えすら持たないという事ですね。
でも、実際は人間にはそれぞれの感情があるわけで、どこかで歪みが生じて当たり前という話でもあります。
しかし、仕事だから、評価が落ちるから、給料が下がるから…といった、自分に跳ね返ってくる悪条件を考えると、特に弱い立場の人間というものはなかなかに反抗的な気持ちを表に出す事も出来ないわけですね。
『使えないヤツ』とは?
一方で職場における『使えない奴』とは、方針に向けてどうにも不一致が生じる人材を指す場合が多いですね。
仕事の手順を1~10で例えた場合、『1』を物事の開始とし、『10』を完了とします。
普通ならば手順を踏んで1・2・3・……と、順序通りに行動し、最後に10に到達して1つの仕事が完了しますが、職場の使えない奴という存在は途中の数字を飛ばしてみたり、1から2に移るまでが異常に長かったり、8あたりで仕事を完了してしまうといった中途半端な結果しか残さない人を指しますね。
人によっては仕事を理解していないのか、スタート地点の『1』から始められない人材もいたりします。
中には『はい、やって!』といった、GOサインがあるまで動かない人材も。
一見すれば厄介そうですが、それは明らかな教育不足とも表現できますので、それを『使えない奴』と表現するならば表現の相手を間違えている事になり、この場合の実際に使えない奴とは『教育者側』となると思います。
教育不足だからこそ使えない。
コレってごく自然な話ですね。
では、このページの本題である
『イエスマンは使えないヤツ』
とはどういった事か?
これについて詳しく解説していきます。
イエスマンは将来的にどうなる?
イエスマンは基本的に上司や同僚の言い分を聞き入れ、言われた事に対し従います。
扱う人材としても自分の手足の様に動いてくれるので、それはそれで満足でしょう。
今現在は。
でも、よくよく考えてみると、イエスマンって残念ながら、将来的に期待できなくなってしまうのですね。
それは何故でしょう?
『考える』という努力を奪ってしまう
まず、イエスマンは指揮者の言う事を聞く事に徹しますので、『考える』という事をしなくなります。
業務の指揮者は自分の思い通りの結果を望むため、多くの場合、イエスマンに対して事細かに流れを説明します。
一方でイエスマン視点からすれば細部まで行動方針を先に入手できるため、自分の考えを実務に反映させる理由が無いのですね。
思いや考えを言ったところで却下されるのがオチなので、従順なイエスマンほど口数が少なく、考えを打ち明ける事はありませんが、これも初めのうちです。
いずれ『考える』という事をしなくなってしまうのですね。
言う事しか聞けないイエスマンの存在意義は?
何から何まで指示されるまで動かなくなります。
仕事が無い時は常時待機…と言えば聞き映えは宜しいですが、本当の意味で棒立ちになってしまうのがイエスマンです。
業務の邪魔だからどいてくれと言えばその場を離れるのでしょうが、移動先でやはり棒立ちになってしまうのが指示待ち中のイエスマンなんですね。
下手すると休憩ですら『休憩!』と指示しなければ休まないといった場合もあるほど。
イエスマンはとにかく自分の考えを持たずに誰かの指示だけに従う存在ですから、逐一行動方針を決定し、理解してもらわないと次の行動が出来ないのです。
そして我が強い指揮者はそんな相手に対してこう言います。
『邪魔だな。使えないやつめ』
と。
でもそれって、実はイエスマンを従える指揮者が好んで成長させた結果でもあるのですね。
自分が労働災害に見舞われて意識を失った時、『助けてくれ!』といった指示が無ければ言われるまで待つのもイエスマンです。
ただ、残念ながら指揮者は意識不明なので、その願いを言葉にする事は出来ませんね。
イエスマンだらけの会社はどうなる?
ベンチャー企業の中小企業の社長さんはイエスマンをとにかく欲しがります。
ベンチャー企業は主に設立から年月が浅く、創立者の意志のままに成長中の企業でもあるため、どうしても従業員の考えよりも社長自身の考えを優先してしまうのですね。
理由は簡単で、『未知の怖さ』が例の1つとして挙げられます。
社長自らの発想で利益に繋げ、会社を成長させて従業員を雇うまでに至ったのは間違いなく過去の創立者の努力です。
成長の全てが創立者の考えあってのものと表現しても差し支えないでしょう。
そんなこれまでの結果に執着すると、今度は自分の部下の言う事が信用できなくなるのですね。
安易に部下の進言通りに物事を進めた結果、思いもよらない不都合な方向へ行くのではないか?
こんな『未知の怖さ』があるものです。
そうならないためにも過去の自分の成功をひたすら信じ、配下の全体をイエスマンに育てる社長さんは非常に多いのですね。
もちろん、社長さんだけではありません。
どこぞの企業の一部組織のリーダーさんも、自らの実力を自負するほどにイエスマンを欲しがります。
…で、結果的にイエスマンだらけになった結果、安定した結果を保っている間は問題なくとも、いざ不安定な状態になるとたちまち会社も部門も組織も窮地に追いやられます。
その理由は、考える人材が指揮者1人となるからです。
イエスマンは言われてこそ従順に作業をこなす人材ですから聞き入れる事には長けても発案したり、それを言い放ったりする事は非常に苦手なのですね。
もし、発言したい内容があったとしても、さんざんイエスマンとして育てられた時間が阻害効果を生み、『発言=叱責』と捉え、怖くて言えないといった状況に立たされるのです。
ですので、イエスマンを欲しがるリーダーは常に1人で舵取りを行うしかなくなり、誰の案も得られないまま暗闇を彷徨うような羽目に至るのですね。
そして残念ながら時代は常に変化します。
これまでの成功は時代に合った瞬間の出来事であり、いつか必ずその成功の瞬間は外れてしまいます。
そうなると新たな発想が企業存続に必要不可欠となるわけですが、イエスマンばかりの育ててしまった企業や事業所内では、全ての案を自分自身で練り上げ、確実な成功に導くしかないというとんでもないプレッシャーに見舞われるのですね。
ところでこのページのお題は
『イエスマン』は『使えないヤツ』コレってどういう意味?
ですね。
結局、イエスマンを欲しがる人物というのは自分でせっせと無能者を作り上げ、完成したイエスマンに対して『使えない』と怒っているようなものなのです。
いざという時に頼れない仲間ほど絶望に満たされる瞬間はありませんが、そんな絶望の素を一生懸命育ててるの人材こそ、イエスマンを欲しがる上役だったのですね。
そんな一方で、仕事だからと言って何でもかんでも言いなりになりたくないのが正常な人間であり、むしろそれが正しい考えでしょう。
自分の上司が『言う事を聞け!』とイエスマン主義だった場合に、自分の能力を壊されないための工夫を伝えておきますね☆
100%言いなりになりつつも『使えないヤツ』に育たないためには?
ここからはイエスマンにならないためのコツを紹介します。
中には極端な表現もありますが、長い人生を明るく過ごしたいという意思があるならば、イエスマンになんかなってはいけませんので、キッパリ言っておきますね。
退職する
まず、イエスマンを欲しがる人物は確実に洗脳工作を行います。
- いいから黙って言う事を聞け。
- クビになりたくないだろ?
- 今の不景気でお前なんかどこも雇ってくれないぞ?
- お前は俺の言う事が聞けないのか?
- だからお前はダメなんだ。
- いちいち反論するな。
- 俺と同じ結果を出せない内は四の五の言うな!
こんな内容や、これに類似した言葉を執拗に放つ上司はあなたをイエスマンとして育てようとしています。
そしてイエスマンになった瞬間に洗脳完了ですので、あなたは今のあなたではなくなるといった状況に立たされるでしょう。
もちろん、その時はそんな考えすら浮かばないでしょうがね。
例えば誰にでも出来て疲れもしないで休暇も多く、仕事とは言っても勤務中の7割以上が待機状態で給料も毎月平均の数倍貰える…。
そんな職場ならむしろ洗脳されたいくらいですが、現実問題なかなかそんなうまい話はありません。
目が回るほど多忙で理不尽な内容が多く、給料も時給と月給の差が全然ない。
とにかく気付けば疲れ果てていて、目を閉じれば次の日。
その上で上司から無能と叱咤され、
『わたしって能力ないのかなぁ?』
なんて思った矢先の
『無能なんだから黙って言う事を聞け!』
………ガーンってなりますよね。
でも、悔しいと思う事はありません。
それが洗脳工作だからです。
そんな会社や上司の下で働いていても、自分にメリットは1㎜もありませんので、『ガーン』って思う自分らしさを保つうちに、さっさと次の会社を探してしまいましょう!
もちろん、即座に離職ではなく、コッソリ就職活動をして内定を貰ってから転職しましょうね。
自分を壊す会社や上司に悪びれる必要はありませんよ。
在籍中は徹底したイエスマンを演じ、転職先が決定したらスポっと退職。
このくらいがいいでしょう。
中途半端なイエスマンを演じる
もし、在籍する職場があなたの理想に近いのであれば、中途半端にイエスマンを演じる事が効果的でしょう。
言う事は聞くけど、理不尽な内容はちゃんとメモを取る。
たまに反論してサボって様子を見る。
そして我慢できなくなったら労働組合でも会社本部にでも警察にでも駆け込むといったスタイルを持てば、多少の不満は耐えられるでしょう。
一方で、イエスマンを貫けば、やがて上司も気を許す瞬間がやってきます。
そんな時に反論ではなく、提案というカタチで進言し、それが理解されればあなたのイエスマン人生が終焉を迎える可能性もありますよ。
別の方面ではイエスマンを徹底する中で秘かに問題点を記憶するなりメモするなりして、会議などの発言の場で言葉にするのも良いでしょう。
人数が多い場での発言ほど効果があります。
イエスマンを欲しがる上司の多くは信用を置ける人材の出現を待ち望んでいるケースも珍しくありませんので、そういった場を利用して発言する事で自分の考えを理解に繋げる事も可能です。
もちろん、イエスマンを欲しがる上司は基本的に我が強いので、思いが簡単に伝わるとは言い切れませんが、自分の考えが相手に伝わった時は一気に重宝される立場に変化しますので、最終的に辞めるといった考えを持つ場合はそういった手段を考えても良いでしょうね。
でも、一番重要な内容は以下の事です。
言葉や態度に出せなくとも反抗意識を持とう
意識に反してイエスマンになるという事は、早い話が上司や企業方針に屈したという事です。
多くの人は『言っても無駄』とか、『いちいちうるさいから言う事を聞く』みたいな表現をしますが、どちらにしてもイエスマンとして屈した状態なのですね。
本当は違うと薄々理解していても、立場の弱さや今現在の生活の維持のために、泣く泣く自分の本心に嘘をついて生きるという事です。
今現代はノイローゼや鬱といった病気が本当に多い印象ですが、コレって自分に嘘をついて我慢し、それでも諦めきれないくすぶった状態の成れの果てなんですね。
理不尽な言いがかりとは自分の意志で食い止める事はまず不可能で、『言ったもん勝ちの我慢したもん負け』の鉄則があります。
理解度の高い知識を持つ人ほどに、耳に入れてしまった言葉を深く考えてしまいますからね。
これに屈してしまえば単なるイエスマンに変化してしまい、屈さずとも脳裏に焼き付き考え続ければノイローゼや鬱が発症するという単純なメカニズムです。
なので、いちいち考え込むのではなく、気に入らない言葉や態度に関しては反抗の意識を持つ事が大切だと思います。
少々不穏な表現ではありますが、
反抗する意識を持つ
とは
自分の考えをきちんと制御できている
という話でもありますので、くよくよする前に
『え? それってどういう理由で言ってるの? 意味不明なんですけど??』
といった考えを持ち続ける事が、自分で自分を保つ最良の策と言えるでしょう。
学生時代から色々と学び、せっかく社会に出たのに壊される人生なんてまっぴらじゃないですか。
そんな危機感を覚える前に、自分らしさを維持したまま人生を送るためにも『イエスマン』に染まらない方向で考えた方が何よりかと思います。
『イエスマン』は『使えないヤツ』コレってどういう意味? まとめ
という事で、これまでの職場で僕が教えてもらった
『イエスマン』は『使えないヤツ』コレってどういう意味?
についての開設でした。
イエスマンはどんな企業もどんな上司も欲しがりますが、極端な言い方をするとイエスマンとは最終的に企業を潰し、あなた自身を潰す原因になりかねないという事です。
グローバル企業の多くは強弱存在するそれぞれの従業員の言い分や考えを汲み上げ、如何にして顧客と自分たちが豊かになるかを考え続けています。
あなたの職場がグローバルと表現できないにしても、せめてあなたらしさを保ち続けるために、反イエスマン主義であるほどあなたの考えの深さが増し、自分の意見を反映するより良い生活に近付く事でしょう。
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実際に僕が見聞きしたブラック企業内容。
ありきたりな不正行為から漫画の世界から飛び出た不正行為まで。
- あなたが従事する会社内で1ケタに収まるブラック該当なら我慢して良し。
- 10から20の該当なら今後の人生の検討価値アリ。
- それ以上ならさっさとやめてしまえ!!
といった基準でどうぞ☆
(もちろん、最終判断するのはどんな他人でもなく、あなた自身です)
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