求人広告の落とし穴回避術6『正社員登録制度あり』について
おはようございます! すえです!
転職の活動時に必ずと言っても良いほどに目を通すアイテムと言えば、ご存じ求人広告ですが、今回はそんな求人広告の落とし穴についてをお伝えしたいと思います。
転職の理由にはそれぞれ個人の胸に秘める、それまでの会社のマイナス要素があっての事だと思いますが、
転職活動中には当然ながら、次に入る事となる会社の内部詳細を知る事は出来ず、言ってみれば
入社しなければどんな所か判る訳がない
というのが正解です。
でも、だからと言って『じゃあ、せっかく採用されたから入ってみるか!』という思いは判断としてどうでしょう?
転職が叶ったという事は、既に前の勤め先は退職している事となり、入った後に真実を知って愕然としても、その時にはあとの祭りとなっている訳です。
なので、ここでは求人広告内に紹介される謳い文句から判断する、
避けた方が良いんじゃないかな…?
という言葉の深い意味を探ってみましょう。
『社員登録制度あり』を裏返す
今回は
『生社員登録制度あり』
という言葉についてです。
これまたよく見掛けるフレーズですが、果たして『社員登録制度あり』とは、どういった事を指しているのでしょうか?
1人でも『正社員』が存在していれば、正社員登録制度は嘘をついていない
一見すれば、将来を社員としての将来を確約されたような響きを持つ『正社員登録制度あり』の文言ですが、よく考えてください。
登録するための制度は確かに存在していても、登録が確定しているわけではなく、あくまで登録制度があるといった言い回しに思いませんか?
例えばアルバイトからスタートする事が条件として、どの段階で正社員として登録されるかが疑問ですね。
そもそもその会社に既に正社員が1人でも存在するのであれば、その会社は既に正社員の登録を行っているという事になり、半永久的にアルバイト従業員として延々と働き抜く結果になったとしても、
『正社員にするよ』と騙されたわけではなく、
『正社員にしてもらえると思っていた』という勘違いとして処理される恐れもあるという事ですね。
『日本語は難しい』なんて、雑談の中によく出る言葉ではありますが、確定要素の曖昧な文言に反応するのは考えものですね。
実際に正社員登録制度の言葉に勘違いする成人アルバイト従業員は多い
僕がこれまで赴いた会社にも、いつかは正社員になる目的で入社した従業員を目撃した例は少なくありませんでした。
信じる信じないは人それぞれでしょうが、長い期間働く『正社員希望のアルバイト従業員』となると、その期間10年以上とか…。
早く気付け! 今すぐ気付け!
なんて、にこやかに将来の正社員生活を語る相手には叫んで知らせたい気分ですが、
そうする事で過去10年以上の努力を無駄にしてしまうと考えると簡単に言い出す事も出来ず、年齢もそれなりに重ねているわけで…。
目を覚まさせるのはもしかすると簡単かもしれないかも知れませんが、それ以上の様々な負の要素を生み出す事があるんですよね、真実というものは…。
まあ、こんな記事に目を通してくれる皆様には、そういった言葉に騙されないようにしてもらいたく、
そして騙されたとしても、いち早く気付けるようにヒントを与えるわけですね。
『正社員登録制度あり』のウソ対応1
まずもって一番多そうなのがこのパターンですね。
正社員に必要な条件に触れようとしない
求人広告には確かに『正社員登録制度あり』と記載されているのに、採用面接をはじめ、どんなシチュエーションであっても正社員登録に関する話を持ち出さず、めでたく合格した勤務初日から面談も説明もなしにソッコーで現場に投入されるパターンですね。
社内の説明すらされずに業務開始なのですから、当然、正社員になるための話なんかありません。
もちろん、面談や会議などの話し合いを設けることも無く、ひどい会社になれば正社員の上司に接触する機会もない。…なんて会社もある程ですね。
これで業務内容が雑用のみで構成される場合は、ほとんど露骨に『キミ、アルバイトのままね』と言われているようなものと認知した方が良さそうですよ。
『正社員登録制度あり』のウソ対応2
やたらと条件が多い
という職場も怪しいものです。
例えば
業務に必要な免許を獲得してから
とか、
一定の業務を確実に覚えてから
とかがありますね。
業務に関連する正社員に認められたら
なんてものは条件そのものが曖昧ですし、
勤続5年を経過してから
なんて条件は一言に最悪です…。
ちなみに僕が見た、あからさまに酷い設定の正社員登録条件は…
- 必要な免許を所持し、
- 職場を十分に理解しており、
- 複数のリーダー職以上の推薦が集まり、
- 論文を制作し、
- 単身で本社に赴き、
- 採用試験を受け、
- 面談をし、
- 総合的な結果が良ければ正社員登録される…かも??
という流れらしいです。
こうなるとアルバイト従業員として正社員を夢見る方がバカらしいという話であり、一方では正社員登録する気がない会社とも思えてしまいますね。
今回のあとがき
正社員とアルバイトを比較すると、昔は確かに業務内容に大きな異なりが生じていましたが、転勤を繰り返すほどにその差が狭まり、今では正社員とアルバイトの業務の差そのものが感じられなくなりました。
これはバブル崩壊後の人件費削減の結果、働く従業員の比率が狭まり、結果的に正社員の人数では業務が追い付かなくなり、それまでの業務の壁が崩れ去った事が最も大きな原因だと思います。
早い話が正社員に備わっていた筈の定義が壊れてしまったんですね。
当然、追い付かない業務は誰かが補う事になり、その補う人材がアルバイトに移行したというカタチなんですね。
なので、今や正社員とアルバイトの業務を比較すれば、どこに違いが生じているのかも判断しかねる場合も多く、人によっては正社員以上の働きを見せる事も多いのがこの頃の日本企業にさえ思えます。
それでも日本の企業の風習と言うか、待遇面で圧倒的に勝るのが正社員であり、確約された時給以外の待遇が期待できないのがアルバイトでもあります。
なので、短期的に働く意味でのアルバイト希望であれば問題はありませんが、長期的に働くのであれば正社員の方が様々な面で人生そのものを良い意味で変えるんですね。
例えばこれを読むあなたが真剣に正社員になりたいと思っているのであれば、
またはなるべく早く正社員になりたいと思うのであれば、求人内容の『正社員登録制度あり』の言葉を鵜呑みにせず、
入社面接の時点で、
- 正社員への登録には基本的に入社してからどのくらいの期間が必要なのか
- 正社員への登録は自動的なものなのか、それとも何か条件を満たす必要があるのか
- 正社員になるために必要な資格は存在するのか
- 正社員になってからのアルバイトとの違いは何なのか
などを聞き出しましょう。
入社面接はある意味で質疑応答の場でもあるため、踏み入った質問をするのはタブーではありません。
そしてその質問をしないまま、甘い考えで入社するから後になって後悔するというのが僕の言い分でもあります。
そして企業には企業の用意する待遇を明確に伝える義務がありますので、
これらの質問に対する回答に戸惑いを感じたり、話を逸らすような回答を感じた場合には、
アルバイトからの正社員登録はほとんど考えていないと取った方がいいでしょう。
ちなみに僕はほとんど毎回、『正社員募集』という見出しで面接を経て入社していたため、試用期間が1ヶ月~6ヶ月ほど挟まる事はありましたが、それでも条件を満たした翌月には正社員へと自動更新されていましたよ。
そして最後になって核心ですが、
『正社員登録制度あり』
という会社は完全無視し、
『正社員募集』
という会社に目を付けた方が確実に吉です。
すえ
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