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求人広告の落とし穴回避術4 未経験者大歓迎 について

1.3 就職・転職活動

求人広告の落とし穴回避術4『未経験者大歓迎』について

おはようございます! すえです!

転職の活動時に必ずと言っても良いほどに目を通すアイテムと言えば、ご存じ求人広告ですが、今回はそんな求人広告の落とし穴についてをお伝えしたいと思います。

転職の理由にはそれぞれ個人の胸に秘める、それまでの会社のマイナス要素があっての事だと思いますが、
転職活動中には当然ながら、次に入る事となる会社の内部詳細を知る事は出来ず、言ってみれば

入社しなければどんな所か判る訳がない

というのが正解です。

でも、だからと言って『じゃあ、せっかく採用されたから入ってみるか!』という思いは判断としてどうでしょう?

転職が叶ったという事は、既に前の勤め先は退職している事となり、入った後に真実を知って愕然としても、その時にはあとの祭りとなっている訳です。

なので、ここでは求人広告内に紹介される謳い文句から判断する、

避けた方が良いんじゃないかな…?

という言葉の深い意味を探ってみましょう。

 

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『未経験者大歓迎』を裏返す

第4回目のお題は

『未経験者大歓迎』

ですね。この言葉に潜む落とし穴について考えたいと思います。

…ところで、1人の人間が未経験とする職種って、どのくらい存在するんでしょうかね?

世界にはどれだけの職種が存在するんでしょうかね?

誰の目から見ても、多くの職種は『未経験』

世界には多くの職種が存在し、日本国内に限っても簡単に数え切れるものではないでしょう。

当然、個人の目から見れば尚更の事です。

新卒者であれば全てが初めてとなりますし、僕みたいな転職だらけの人から見たとしても、経験済みの職種なんてせいぜい数十と言ったところでしょう。

なので『初心者大歓迎』という文言は、興味さえ向けばほとんど全ての人に当てはまる文言とも考えられますね。

では、どうしてほとんどの人が未経験とする職種に対し、わざわざ『初心者大歓迎』という謳い文句を表記するのでしょうか?

要約すれば、『誰でもいい』

例えばあらゆる業務にはそれぞれの専門分野というものが存在する事は説明の必要が無いと思われます。

企業は多くの作業を部門という形で振り分け、それら部門には職務に応じた専門的な能力が求められますよね。

という事は、何かしらの特化した能力…とまで言わないとしても、補足程度に部門に沿った知識があるに越した事はないという話であり、そういった部門に『未経験者』が投入されても面倒な場面が増えるだけなんですね。

少なくとも未経験者が歓迎されやすい条件は、必然的に社会を知らない新卒者、またはそれに近い状態の若い採用者に限られる場合が多く、
例えば30歳あたりを越えれば社会人として十分な知識が備わっていると判断されるため、『未経験者』という表現には疑問が生じますよね。

僕の経験や見たままの感じでモノを言えば、『未経験者歓迎』という文言の裏は大きく2つの意味に別れると思います。

少し長くなりますが、それぞれの裏の意味を考えてみましょう。

未経験者歓迎の裏の意味1

まず、直訳した考えですが、これは【求人広告の落とし穴回避術1『誰に出来る簡単なお仕事』について】でもお話した内容に非常に近い、長い期間を要する教育や、多くの理解を必要としない『分り易い仕事』の表現に近いものがあります。

これは重量物を扱う肉体労働や工場などのライン作業工程に頻繁に使われる内容で、

肉体作業の場合には見様見真似で作業可能

ライン工程の場合にはマニュアルが充実しており、口頭による説明の必要性が極力抑えられている。または、熟練した補助員が常に周辺に控えている場合が多く、逐一説明が可能

などの特徴がありますね。

なので、大変失礼な言い回しをすれば、『体が作業現場に来てくれればそれでいい』=『誰でもいい』という言い方も可能となります。

未経験者歓迎の裏の意味2

もう1つの意味は先程の意味と比べて随分と異なります。

ある意味で正真正銘の『誰でもいい』という表現であり、深刻な人員不足のために、企業が人を選んでいられないという状況下である場合です。

企業からする深刻な人員不足の原因も幾つかの理由がありますが、もっともありがちな人員不足は新部門立ち上げや新規事業の発足、新店舗建築などの理由で、そこに配属されている人員がもともとゼロといった場合ですね。

ただし、この場合は企業側が計画的に進めている行動となるため、募集時の文言も、

未経験者募集
というよりは
○○工場新設のため従業員募集

と言った、『新しく出来ますよ!』という紹介がどこかにある筈なので、ここでの話からは高確率で漏れる事でしょう。

となると、この場合の『未経験者募集』とは、既に人手不足の影響で業務が追い付かず、黒字でありながらも倒産の危機に陥っていたり、状況が判っていながらも不渡りの危機に瀕しているなどの理由を持った企業に多い気がしますね。

また、考えもなしに何でもかんでも業務を請け負ってしまう企業も中にはあります。

もちろん、経営者方面の心境などいち従業員が理解出来たものではありませんが、
少なくとも人さえ居れば十分に安定する筈の会社なので、経済面においては不自由のない環境でしょう。

しかし、だからと言って安易に入社を考えるものでもありません。

企業の経済面では潤いを見せる筈なのに、どうして人員不足なのかを考える事がまず重要ですね。

ですが、そんなに深く考えるまでもなく、答えはいたって単純です。

その答えは

従業員への待遇の悪さ

これに尽きると思います。

待遇の悪さの代表例を少しだけ書き表しましょう。

  • 基本給が低い
  • 給料と作業量が見合わない
  • 残業が多い
  • 長時間残業が基本化している
  • 昇給額が低い、または存在しない
  • ノルマが多い
  • 業務が増える一方で見返りが全くない
  • 1人で複数の業務をこなすのが基本
  • パワハラが横行している
  • セクハラが横行している
  • 休暇が少ない、または無いに等しい
  • 上位管理職や経営者が気まぐれ

どれを取ってもめまいがしそうですね(笑)。

つまりは上記の例の中の幾つまでをあなたは許す事ができますか?

という話です。どんな企業の従業員でも不満の1つや2つくらいはあって当然ですが、
それを明らかに超えた場合に我慢の限界を突破し、放棄する結果が離職です。
企業の動きが麻痺するほどの人離れなのですから、人への待遇の悪さという面では相当の覚悟が必要となって当然となる職場でしょう。

そうそう、未経験者大歓迎の文言はただでさえ人手不足という事はお判りいただけたと思いますが、
人手不足ゆえに教育者が不足している場合が多い事も念頭に置いておいてくださいね。

こうなると『未経験者大歓迎』とは『猫の手でもいい』とさえ思えてきますね。

結論

全ての求人募集に当てはまる話ではないのでしょうが、『未経験者大歓迎』博打に近い職場だと思います。

文言そのものは楽し気な雰囲気が漂っており、『どんな人でも受け付けますよ』とも見て取れますが、それは入社するまでの話であって、中に入れば足並みを揃える必要が必然的に出てきますよね。

募集内容に主な業務が記されているのであれば、ある程度の予想は立ちますが、
求人内容のほとんどはそのスペースの関係から詳細が示されていない場合が多く、電話などで説明を受けなければなかなか詳細を知る事は出来ません。

『未経験』という言葉は転職に限らず、就職を考える人にとってよく見掛ける文言ですが、それはごく当たり前の言葉と認識し、後々に後悔しないためにも情報収取の時間は惜しまないようにしましょう。

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今回のあとがき

まったく初めての職場に足を運ぶという行為は、ある意味で勇気が必要です。なぜなら右を見ても左を見ても全てが新しいのですから当然ですね。

そういった思いがあってか、現在の企業を離れ、次の企業に合格すべく他企業に面接を受けに行く多くの人は、同業他社を頼る傾向にあるかと思います。

そこで僕の経験談を。

僕個人の結論としては、連続した同業他社への就職は避けておくべきと思います。もちろん、条件にもよりますが…。

どうして同業他社を避けた方が良いのかという理由は、どうしても前職と比較してしまい、微妙に異なる作業手順などがいちいち気になるんですね。

当然、新しい職場内で慣れた前職の手順を伝えたところでどうにもなりませんし、相手からすれば『じゃあ、そっちに戻れば?』という反応に尽きる事でしょう。

前職で仲の良かった従業員が1人でも存在した場合、その人は当然新しい職場に居る筈もありませんので、心にぽっかりと穴が開いたような状態になるのも問題です。

細かい部分を紹介すれば数え切れたものではありませんが、比較要素はとにかく多く、その全てにおいて過去の職場の方が慣れていた分、今更ながらに良く思えてしまうんですね。

そして過去の職場が良く思える頃には既に後悔の念に悩む事になっており、結果的に新しい職場の魅力が失せてしまうのです。

という事で、仮に同業他社に入社を希望する場合には、最低でも半年程の期間を設け、前職の知識や動きをある程度忘れてから、心機一転のつもりで臨んだ方が良いと感じます。

そして付け加えるならば、就職活動の際にはどういった部門のどういった人材を企業が必要としているかを、きちんと相手企業から聞き出す事をお勧めします。

これに関しては面接の場ではなく、電話などでも教えてもらえると思いますよ。

 

すえ

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