求人広告の落とし穴回避術 その1『誰に出来る簡単なお仕事』について
おはようございます! すえです!
転職の活動時に必ずと言っても良いほどに目を通すアイテムと言えば、ご存じ求人広告ですが、今回はそんな求人広告の落とし穴についてをお伝えしたいと思います。
転職の理由にはそれぞれ個人の胸に秘める、それまでの会社のマイナス要素があっての事だと思いますが、
転職活動中には当然ながら、次に入る事となる会社の内部詳細を知る事は出来ず、言ってみれば
入社しなければどんな所か判る訳がない
というのが正解です。
でも、だからと言って『じゃあ、せっかく採用されたから入ってみるか!』という思いは判断としてどうでしょう?
転職が叶ったという事は、既に前の勤め先は退職している事となり、入った後に真実を知って愕然としても、その時にはあとの祭りとなっている訳です。
なので、ここでは求人広告内に紹介される謳い文句から判断する、
避けた方が良いんじゃないかな…?
という言葉の深い意味を探ってみましょう。
『誰に出来る簡単なお仕事』を裏返す
まずはタイトルに沿って
『誰にでも出来る簡単なお仕事』
に潜む落とし穴について考えたいと思います。
一見すれば、どういった人にでも手軽に出来そうな仕事の紹介に思えますが、そもそも『簡単なお仕事』とは、どういったお仕事を指しているのでしょうか?
これだけで考えるにしては、余りにも不明確な案内だと思いませんか?
求人広告から見られる範囲の情報は限られ、例えば写真があったとします。
その写真の内容が例えば運送会社であった場合、輸送用のトラックが載せられているか、それとも構内の様子が載せられているのかで結果は大きく変わってきます。
掲載されている写真がトラックだった場合
例えばトラックの写真が載せられている場合、それは『誰にでも出来る簡単なお仕事』なのでしょか?
極論すれば、トラックに載せられた積み荷を指定の場所に届けるのが仕事となりますので、それが可能な人からすれば『簡単なお仕事』なのかも知れません。
しかし、考え方を変えればトラックの運転には必然的に運転免許証が必要となり、まずはそこをもともとクリアしていなければ『簡単なお仕事』には就けないという話になりますよね。
つまり、この場合はトラックの運転は完全に否定され、それとは無関係な仕事の紹介となります。
掲載されている写真が構内だった場合
掲載されている写真が構内だった場合には、幾つか考えられる職種が出てきます。
まずはフォークリフトなどの運搬機を扱う仕事ですね。
でも、これも専用の運転免許証が必要なので『誰にでも出来るお仕事』かと考えれば、違うという話になります。
同様に天井クレーンや高所作業車を利用する業務に関しても、それぞれに運転免許証が必要になるため、いずれも『簡単なお仕事』には当てはまらないという話になってしまいますね。
残された作業は手作業
そうなると、『簡単なお仕事』の正体は『体そのものを使う肉体労働』という可能性が高まります。
では、肉体労働における『簡単なお仕事』の正体を考えましょう。
ここで重要な事は、職務の紹介が『簡単なお仕事』という文言だけで終了してしまっている事であり、この言葉の全てが『落とし穴』として大きな可能性を秘めています。
文言は嘘を表記していない
この場合の『簡単なお仕事』とは『誰にでも理解できるお仕事』と表現するのがもっとも正しい例えだと思います。
誰にでも理解できるのですから、長い学習時間を必要とせず、もしかすると一見するだけで見様見真似が可能な職種かも知れませんね。
ただし、理解するのは簡単であっても、体力的に考えた場合にそうではない職種も存在します。
物流業界でありがちなのが『物を移動する仕事』ですが、取り扱う物が完成した発泡スチロールと紙とでは肉体的に大きな異なりが生じてきます。
こういった業務を辛いと感じるか楽と感じるかは人それぞれですが、単純に『誰にでも出来るから』と考えてハイハイと入社した後に身体を壊す可能性も十分に考えられますので、その辺はしっかりと会社の情報を取り入れてから行動するようにしましょう。
もちろん、判断素材は肉体面だけに留まらす、基本給をはじめとした待遇面も同時に重要視する事は言うまでもありません。
余談
ちなみに今回は物流業界の一例を参考としましたが、多くの企業では各種求人案内に下記のような表現を多用しているようなので、あくまで一例ですが参考までに記しておきますね。
事務作業者募集:
『事務・電話対応・入力作業・入荷受付・検品』など
ドライバー募集:
『小型~大型ドライバー・配送・配達』など
接客員募集:
『店内係員・店内案内員・商品陳列・清掃・レジ』など
工場作業員募集:
『組立・ラインオペレーター・手先が器用な人・検品』など
現場運搬作業者募集:
『入荷・出荷準備・機械操作・場内運搬・検品』など
設備関連募集:
『設備・メンテナンス・修理・補修』など
肉体作業者募集:
『その他の作業・雑務・リーダー候補・簡単なお仕事』など
簡単に理解を求めるならば、人気職ほど明確に案内され、そうでない職種ほど不明確に案内される傾向にありますね。
今回のあとがき
『誰にでも出来る簡単なお仕事』とは
楽な仕事
ではなく、
理解し易い仕事
という事であることが理解できたでしょうか?
これは僕のこれまでの転職経験から学んだ結果論であり、当然ながら僕個人の考えでしかありませんから『完全な正解か?』と言われれば疑問もありますが、
どういった理由であっても人気に劣る業務だからこそ、楽し気な表現で人を誘導している傾向にあると思うんですね。
そもそも本当の意味で『誰にでも出来るお仕事』であるならば、募集をする以前に人は辞めない傾向にあると思うのが僕の本音です。
人が辞めないのだから、企業も人を募集する理由が無い。という結論ですね。
しかし、人気の無い職種は人が離れ易い職種でもあるため、そんなところで頑張れば短期間で成長を認められ、出世に繋がる可能性も増大します。
そういった部分を加味した上で考慮すれば、頑張る甲斐にも恵まれるかもですね。
ただし、無理は厳禁という事だけは胸に留めておいてください。
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