就職活動に備えたい知識 交通費支給の実態その1
おはようございます! すえです!
人間、欲張りなもので、現在の給料に満足感を覚える従業員の話は未だかつて聞いた事がありません。
例えば誰かよりも数倍の給料をもらっている人でさえ、個人的な理想には程遠い場合が格段に多く、
そんな話の終着点はと言えば、結局のところ『もっと欲しいな…』と言ったところでしょう。
とはいえ、景気回復の声はメディアの中で頻繁に言葉として耳に届くものの、個人レベルで言えば短期間で度重なる税金引き上げや物価上昇のダブルパンチでなかなか豊かさを実感できないのも正直な話ですね。
仮にあなたが現在就職活動中の身であったり、今後、就職活動に入る場合、是非とも参考にしてもらいたいお話があります。
※ 僕の話は中途採用者を軸としているため、新卒という言葉はあまり出てきませんが、当然、新卒者の参考知識にもなりますよ! |
先の就職を考える、基本的に手にしたい大体の理想と言えば、
- 現在よりも高額な給料
- 現在よりも高額な賞与
- 現在よりも高額な昇給
…など、採り上げればキリが無いものですが、求人広告情報に明記される基本給だけに目を奪われて入社してしまうと、想定外の所から総額がマイナスになる場合もあるのでご用心を。
ここでは入社前の面接で、是非とも確認してもらいたい項目を紹介します。
ここでの確認項目は、ズバリ通勤手当です。
会社によって通勤手当の基準は異なる
具体的な通勤手当は少し後に伝えるとして、まずは通勤手当の基準を教えます。
とは言っても、全ての会社の通勤手当の基準はそれぞれの会社が独自に考えるもので、これと言った明確な計算法というのは存在しないに等しく、実に曖昧なんですね。
簡単に言えば代表取締役の思うがままの数値が通勤手当となるので、幅は広いですが『まったくゼロ』という会社もあれば、『実際の使用金額以上』で支払われる場合もあるんです。
この辺の回答を聞かずに『今の会社よりも基本給がイイ』という理由だけで入社してしまうと、返って生活を圧迫する事も十分に考えられますので、是非ともこのページでお伝えする一例を参考にして面接に挑んでください。
では、僕の知る、それでもあくまで一例を紹介します。
ちなみにそれぞれの例には『○○型』と書き表しますが、これは説明を出来る限り分り易くするための一種の工夫ですので、ここでの『○○型』という表現が世間一般的に通用しない事を予めお伝えしておきます。
1:消費燃料補助考慮型①
もっとも一般的な通勤手当支給の方法、その①です。
拠点となる自宅から会社までの通勤距離を掛け合わせ、一定の数値を割り出し、それを1日分の消費燃料とし、月の出社日数を掛けて最終的な支給額を決定するものです。
多くの会社では社則に定めた当時の計算法を施すため、年々上昇する燃料費用に実際の支給額では足りない事がほとんどです。
救いは距離数無制限と言ったところでしょうが、遠ければ遠いほどに差額が開くのも事実ですね。
なお、こちらの支給対象者はあくまで燃料を消費する事で移動手段を確保する人物が対象ですので、自家用車や自動二輪車などの燃料を使用する乗り物を使って通勤する従業員に限られます。
2:消費燃料補助考慮型②
上記①と基本概要は同じなんですが、こちらは実際の通勤距離から算出する計算法ではなく、自宅と勤務先を直線距離で測った距離を一定の額で掛け合わせて算出する支払法です。
直線距離という事は確実に一直線でしか距離が表せないため、例えば川や山で大きく迂回する通勤ルートであっても参考にされる事は一切ありません。
自宅と勤務先の距離が開くほどに痛手となるでしょう。
こちらも自家用車や自動二輪車などの燃料を使用する乗り物を使って通勤する従業員に限られます。
3:消費燃料補助考慮一定圏外型
同じく消費燃料分の補助型なんですが、こちらはややイビツです。
『圏外』と記したように、勤務先から一定の距離以上の移動距離を有する従業員が対象になる支払法です。
つまり、例えば会社側が『通勤距離2キロ以内は圏内なので支払わない』と定めれば、自宅から会社まで2キロ以内の人物には車を使おうがバイクを使おうが1円も支払われないという事ですね。
4:消費燃料補助考慮上限型
同じく距離から算出する支払法ですが、こちらは距離数に限界値が存在しており、一定距離以上の通勤者に対しては社の定める限界金額が支払われる事になります。
例えばとある会社が
『片道10キロまでは距離に応じて計算するが、10キロ以上の距離の場合は一律10キロとして支払う』
とした場合には、どれだけ離れた距離に住まいがあっても通勤距離は10キロとされるんですね。
たまに数10キロという距離を行き来する人もいますが、そういった人の燃費というのは相当にバカにならないものでしょうが、それでも社則は社則と言った事です。
ひとまずまとめ
書いてみると案外長引くもので、別ページに続きを書きたいと思います。
ひとまず書き上げたこちらのページでは、どちらかと言うとマイナスな部分が勝っているように思えるかもしれませんが、まさにその通りです。
マイカー通勤は車社会と表現される地域の必須アイテムに近い存在ですが、通勤に関する燃料費の補填は会社が行ってくれたとしても、車そのものは自腹となりますので、購入から維持費まで当然ながら個人が負担する事になりますよね。
しかも、その燃料費も時代の単価に見合わない場合が多く…。
燃料の消費は車種ごとにも違いますし、運転の仕方ひとつでも消費量が異なりますので、会社がそれぞれに合わせる事が難しいという言い分なんですね。
それで『一律リッター○○円』となるのですが、その『○○円』ですら社内規定をまとめた当時の金額なんて事もあります。
更には1リットルの走行距離概念も新車のハイスペック車がモチーフとなる場合が多いため、通勤手当を受け取る側としては手当というよりは補助に近い印象でしょうね。
もっとも、通勤手当そのものが支払われない会社も中にはありますので、全く貰わないよりはマシという話ではあります。
…が、本来の路線に話を戻せば、こちらのページは就職後・転職後の通勤手当を紹介していますので、なるべくなら負担の少ない会社を選びましょう。
このままでは話を終えられないので、別ページに続きます。
すえ
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参考記事:各種手当について
給与明細の手当とは?【会社によって異なる様々な手当の簡単紹介(その1)】へ