肉体労働における安全対策の天敵2『思い込み』
多くの企業が実践する安全対策の中の問題点を書き表しています。
どれだけ労働災害防止に前向きな企業であっても、肝心の労働者の安全意識が低下していれば、避けるべき危険に向かってしまうという状況は珍しくないと言った状況です。
特に今の日本企業は利益重視の意識が強く、安全を声高に叫ぶ一方で安全無視の業務が一般化しているケースも少なくありません。
言ってみればいつか事故が発生すると誰もが認識しているが、利益の為には運を味方にしなければいけない状況とも表現できます。
という事で、ここでは肉体労働における安全対策の天敵2『思い込み』について話を進めます。
思い込みは誰もが経験した事があるのではないでしょうか?
背の手順が正規だと思っていたら、実はぜんぜん違っていた。
というものです。
しかし、人であるからこそ『思い込み』が発生してしまうと言っても過言ではありませんが、だからと言って危険性への直面は絶対に避けたいところですね。
ならば『思い込みの防止』はどのようにして行えばよいのか?
そんな事を簡単に紹介したいと思います。
肉体労働における安全対策の天敵2『思い込み』
肉体労働上の思い込みの危険性とは?
まずはそこから説明します。
安全対策 職場上の思い込み
『思い込み』とは、事実や現実に基づかず、主観的な認識や判断に基づいて行動することを指します。
これは人間にとっては避けられない認知のバイアス(偏った意識)の1つであり、安全対策においては重大なリスクを引き起こす可能性があります。
肉体労働においても、安全対策に関して『思い込み』は天敵となり得ますね。
例えば、以下のような状況で思い込みが安全対策を妨げる可能性があります。
1:作業手順の省略
思い込みにより、作業手順を省略してしまうことがあります。
たぶん、重大事故の多くはこの作業手順の省略で占められている事でしょう。
例えば、作業が繰り返し行われるような場合に、手順を飛ばしてしまうと、安全に必要な確認や手順が欠落し、事故や怪我のリスクが高まります。
2:作業環境の評価不足
思い込みにより、作業環境の安全性を十分に評価しないことがあります。
例えば、作業場所のレイアウトや道具・機械の配置を適切に評価せず、危険な状況を見落としてしまうと、事故や怪我の危険が高まります。
3:体調の自己判断
特に日本人の悪い癖の1つとして、思い込みにより自分の体調を過信してしまうことがあります。
例えば、疲労や体調不良を自己判断で判断し、無理をして作業を続けると、重大な事故や怪我を引き起こす可能性がありますが、この話題はいつでもニュースなどで騒いでいる印象も強いですね。
4:プレッシャーによる無理な作業
思い込みにより、期限や生産性のプレッシャーに押され、安全対策を犠牲にすることがあります。
例えば、時間や予算の制約の中で急いで作業を進める際に、安全対策を軽視してしまうと、事故や怪我が発生するリスクが高まります。
安全対策 職場上の思い込みの克服法
以上、労働環境下の思い込みの危険性を書き表しましたが、思い込みは正直言って自分自身で判断するのが難しいですよね。
なので、安全意識を常に持ち、客観的にリスクを評価し、適切な手順や環境を確保することが安全への第一歩であり、安全への持続であり、何よりも自分自身に対する防衛手段の1つと言えるでしょう。
定期的な安全教育やトレーニングが実施される企業でない場合、自分自身で安全意識を高める考えが何よりも大切です。
肉体労働における安全対策の天敵1『思い込み』まとめ
という事で、思い込みとは自分の中の正当ですので、なかなかに気付く事は出来ません。
ただし、会社に存在する作業手順書や、周囲の従業員を観察する事で思わぬ勘違いに気付く事があります。
自分の行動を過信せず、常に『見直す癖』を持っていれば、自ずと正解の作業手順を知る事は十分に可能でしょう。
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