ブラック企業、あるあるリストより『いつでも求人募集中』内容
求人広告を目にすると、毎回毎回同じ企業が求人募集している場合ってありませんか?
日本が不景気と表現するようになって早数十年。
企業の多くは低採算に悩んでいますが、仕事が全く無いかというとそんな事はありません。
職を選ばなければ、実はまだまだ就職口なんてものは存在します。
そこに個人が持つ条件の不一致等が生じ、なかなか長期間従事してもらえないため、万年人手不足になるという話ですね。
そんなわけで今回はブラック企業の特徴の1つである
『いつでも求人募集中』
をお伝えします。
最後の最後にはそんな企業に出くわした際の個人的対処法の幾つかを紹介しますね。
ブラック企業、あるあるリストより『いつでも求人募集中』内容
どうしていつでも求人募集が掛けられているのか?
答えは簡単。
いつでも誰かが離職している会社だから。
ですね。
では、どうしていつでも誰かが離職し続けるのか?
これも簡単。
肉体的か精神的か、あるいはその両方か。
いずれにせよ耐え難い職場だから。
という事ですね。
だから、いつでも人材不足による求人が掛けられるのです。
今後、転職を考えている場合は注意深く読むといいかもですね。
求人募集とは?
緊急であろうと計画的であろうと、働く人材が欲しいという意図で企業や事業所が希望者を募る行為ですね。
安心して目を向けられる求人広告を一部抜粋するならば、
- 毎月の基本給が明記され、その他に賞与や残業等の追加支給の予想額が記されている
- 週や月単位の勤務日数や総勤務時間等が明記されている
- 最低有給取得5日間や最低賃金保証など、法律によって当たり前となる条件を謳っていない
- 当社規定や若手大活躍など、具体性に欠けるあやふやな言葉が使用されていない
などがありますね。
また、優良企業と見抜くコツは、
- 珍しく感じる企業の求人広告
が、その1つと言えるでしょう。
優良企業だからこそ離職が少ない。
だから毎回求人が掲載されているどころか、長期間の中で珍しい存在に映る募集企業の事です。
では、本題のブラックリストあるある話の『いつでも求人募集中』に移ります。
毎度毎度求人募集ってどういうコト?
いつ広告を眺めても当たり前のように目に入ってしまう同企業の求人募集の報。
どうしてそれがブラックなのかの理由を簡単に6つに分けて説明しますね。
1:人間の扱いがとにかく雑
そのつもりが企業側にあるかどうかは判りませんが、とにかく人間の扱いが雑なため、入社させては退職され…の繰り返しの企業に多いですね。
即戦力の話ではありませんが、とにかく丸投げ。
出来るのが当たり前と言う考え方。
基本であれ重要であれ、説明を聞いたら1発で覚えなさい。
そんな感覚での教育が当たり前の会社なので、初回の業務につまづいた新入社員の多くは挫折してしまいます。
お互いにまだ慣れていない人間関係ですので、辞める側には後ろめたさがありませんし、引き留める側にも戦力として未熟な相手に対して大きな義務感が発生しません。
よって、せっかくの新しい従業員も早々にオサラバ。
再度、求人広告のお世話になるという流れです。
2:従業員の過剰補充
完全に企業側の問題ですが、そもそも新人を育てる気が無い企業や事業所に多い問題です。
『新人はどうせすぐに辞める』
という思いの裏には
『新人は勝手に育つ』
という傲慢さがあるわけですね。
人を育てる気が初めから無いので、多くの新人従業員は数日後に姿をくらましているケースが圧倒的に多く、企業側も『そんなものだ』と納得している場合も。
とはいえ、従業員が不在では会社は潰れてしまう。
そんな理由で『ある程度の人材がすぐに辞める』という意味を込めて過剰に募集をかけ続ける結果、
『いつでも求人募集中』
に繋がる訳です。
その場の環境に馴染める方にはこの上ない勝手の利く職場になりそうですが、そうでない場合には突っ立ってるだけで怒られる職場に感じられそうですね。
『従業員随時募集中』
こんな文字がある広告には警戒しましょう。
いつでも募集している=いつでも離職者が発生している
そんな受け取り方も出来るわけですから。
3:嘘ばかりの勤務内容
求人広告での内容や面接の場ではウマイ事を言いつつも、実際に現場入りすると全然そんな事は無かった…。
という場合、条件の不一致を感じた新人の多くは即座に離職を思い浮かべる事でしょう。
- 給料50万は10年後勤務を続け、更に成績が良かった場合の話
- 有給休暇自由消化は業務が滞りなく進んでおり、上司が休んでも問題無いと判断された場合
- 平均残業時間は毎月10時間だった。でもこの頃は忙しく(笑)毎月60時間
- 4人1組の業務だが、人が揃うまでは2人でフォロー(永続)
など、入社してからではなくてはちゃんと目に見えない部分はあるものです。
こうなると裏切られた感がすこぶる強く持ち上がりますが、中にはその『新しく知った条件』で我慢してしまう人物も存在するため、企業はそういった人材を待ちわびているのです。
ただ、裏切りメインの企業方針では当然ながらまっとうな考えを持つ従業員が付きにくいため、結果的に採用面接がひたすら必要となるわけですね。
4:超絶過酷な労働条件
あま~い条件に見せかけて、実はアホほど忙殺される会社も離職が止まらず年中求人募集中となりますね。
過酷な勤務が当たり前となると知って人が欲しい場合、多くの企業や事業所はこんな見出しを優先します。
- 誰にでも出来る簡単な仕事
- 明るいスタッフが活躍する仕事
- 先輩方が優しく指導します
- 大企業の下請け業務
などなど。
ポイントは、どこにも業務内容が記載されていない事。
…&、イメージできる画像が掲載されていない事。
募集を掛ける側はきちんと内部を理解してます。
ですが、本当の事はとても言えない場合に上記の文を乱用する傾向にあるようです。
実際の現場の様子を載せた瞬間、求人に応じる可能性を秘めた人材が離れる事を企業は理解しているわけですね。
5:企業の求める求人理想像が高すぎる
専門的な技術資格が必要などの理由で条件に合った面接希望者がなかなか現れない場合にありますね。
例えば
『以前の職場でリーダー以上の経験があり、特殊作業車両の有資格者、及び、化学薬品の類に知識があり、尚且つ遠方に出張可能な方』
こんな人材を探しているとなると一致する条件の人材が限られてきますね。
しかも特殊作業車両と一言に表現してもそれ自体が多岐に渡りますし、化学薬品も同様です。
ピンポイントで『こんな条件』と言い切っていないため、採用面接に赴く側にも面接採用側にも『ハズレ役』を担うケースが増えるという道理ですね。
なかなか条件に合う人材が登場しないため、延々と求人広告に掲載されるという道理です。
ヘッドハンティングすれば事は早く済みそうな話ですが、そうなると高い出費と高い人件費が確定付きます。
なので、安価な人材補給の為に延々と好条件を企業側が待つ。
そんな話です。
6:広告に載せている事を忘れている…
この不景気の中で羨ましい限りですが、資金を費やして掲載してもらっているという事をすっかり忘れているというケースです。
また、一定期間連続で掲載する契約を交わしているなどの条件で、既に募集を締め切った後でも掲載され続けると言った話ですね。
企業の印象を下げない為には無意味な掲載は取り下げた方が良いかと個人的には思うのですが、中には約束した支払い分の条件を満たすと言った理由で継続する場合もあるようです。
経験談ではありますが、掲載を続けながらも採用打ち切りの段階にある企業に問い合わせをすると、
『現在は求人を募集しておりません』
とはっきり断られます。
…が、次の週の広告を見ると、相変わらず掲載されているという…。
いくら採用係に電話しても、さっぱり受話器を持ち上げられる様子が無い企業も存在します。
これ、好んで悪印象を振りまく行為ですよね?
あと、人材の機会損失を作っていますよね?
まあ、入社すべきではない会社という意味では優秀なヒントなんですけどね。
ブラック企業、あるあるリストより『いつでも求人募集中』内容まとめ
人が定着しない会社には必ず定着しない理由があるという事です。
その理由を問題視し、きちんと改善すればブラック企業は案外簡単にホワイト化するものですが、それを億劫に感じて投げ出す結果、いつまで経っても万年人手不足に悩むわけですね。
ちなみに言い方を変えれば、企業側が好んで人を定着させないという見方も出来るんです。
なんだと思います?
定着した従業員が目標として掲げるもの。
- 定期的に増える給料
- 役職に応じて増えるボーナス
- 勤続年数応じて最終的に受け取れる退職金の額
ですね。
あくどい企業はこれを良しとしません。
なのでベテラン従業員がある程度後輩を育てた後に辞職する方向へと持って行きます。
そして新たな従業員を迎えれば…、あら不思議。
給料・ボーナス・退職金がリセットされちゃった!
そんな仕組み化された求人もある話ですよ。
この道一筋、勤続数十年。
定年まであと10年圏内のベテラン従業員がこぞって辞めてしまう会社は用心しましょう。
ブラック企業、あるあるリストより『いつでも求人募集中』対抗措置
怪しい求人と感じたら近付かない。
まずはこれが定石かと。
ここにブラック企業の話を加えれば、
『毎度毎度目にする企業にも近付かない』
という心構えを貫いた方が無難でしょう。
仮に、どーしても職にあり付けず、ごく一時の衣食住の資金を捻出する時にだけ、短期という意味で面接に訪れる…。
利用価値としてはそのくらいですかね。
職なら何でもいいや。
働けるならどこでもいいや。
そんな気持ちでブラック企業に入社してしまうと、近い未来にとんでもない事態に発展する可能性もありますからね。