【遅刻】は年間何回まで許される? 企業別の遅刻許容度は?
社会人となって会社勤めをすると、どこかで必ず遅刻という言葉に直面する事がありますね。
僕は朝がニガテというか、目覚ましだろうと蹴られようと起きない人種(?)なので、定時出社と遅刻頻度が逆転していましたが、多くの会社では
1年間で数度の遅刻は仕方がないよ
なんて聞かされてきました。
(転職だらけ人生という事もありますので…)
もちろん、そんな話をこっそり伝えてくれる時は、治る気配を見せない遅刻癖に僕自身が悩んでいる姿を見透かされた場合に多いのですが、…いやぁ、根本的な解決法とは無縁としても、そんな心遣いが嬉しいですね。
という事で、このページではどこぞの会社員として働くにあたり、
遅刻は年間で何回まで許される? 企業別の遅刻許容度は?
という内容で話を進めていきますね。
仕事の内容は企業によって様々ですが、遅刻という問題の向き合い方も、企業によって様々という事がこれまでの遅刻人生で理解できましたので、遅刻に悩む方は参考にしてみてください。
遅刻は何回まで許される? 企業別の遅刻許容度は?
第一に、そしてもちろんながら、時間によって仕事を行う職場での遅刻は良いイメージがありません。
関係者一同が時間によって作業を開始し、時間によって作業を終了する。
これが定められた時間枠で活動する組織の最も理想的なイメージですからね。
しかし、組織とは言ってもその形を形成するのは個々の人間ですので、当然ながら1から10までの動きや教えを実行できるものではなく、決められた時間を意識的に守れるかどうかも人ぞれぞれでしょう。
…で、会社単位や事業所単位での性格や考え方というものあるもので、遅刻に関する考え方を以下の様に持つ場合もあるのですね。
遅刻の許容1:『時間に遅れたらば、遅れた分の時間を埋めれば良い』という考え
遅刻によって業務の一斉開始に間に合わなかったのであれば、遅れた分を補填すれば良い…と、そんな考え方を持つ企業は案外多いものです。
具体的には、
- 15分遅れたのであれば、勤務終了時間後に15分仕事をすれば良い
- 職場の鍵閉めなどを追加で行えば15分は稼げる
- 臨時の追加業務が発生した場合、優先して選ばれる
など、遅刻扱いにならない代わりに、遅刻分の穴埋めをする事でナシにされるといった方針ですね。
タイムカードなど、記録媒体が存在しない企業に多いようです。
ちなみに僕の遅刻は毎回1~2時間遅れがほとんどだったので、『穴埋め可能なレベル』ではないんですがね…。
遅刻の許容2:『人間誰でも、何らかの理由で遅刻をする』という考え
毎日の通勤路であっても予測不能な事態に巻き込まれる事は多々あるもので、例えば
- 降雪
- 大雨
- 交通事故の発生
など、個人の力ではどうにもならない出来事に遭遇し、結果的に遅刻をする場合もあるといった考えで許容される会社や事業所はありますね。
どんな人にも何かの条件で遭遇してしまう出来事でもあるため、『お互い様』の意味も込めて、多少であれば遅刻扱いにならないという事です。
運が悪ければ立て続けにそういった事態にま見込まれる事もありますが、そうは言っても連続1週間も続く事は無いでしょう。
もしあるならば、それは既に大災害レベルなので、出勤だ遅刻だという話ではないかと思います。
言い方を変えれば、『年間にしてそういったトラブルも数回ある事は承知だ』という会社側の考え方でもあるので、『急ぐ行為に危険を感じる状況ならば、素直に遅刻して身の安全を優先しろ』という事なのかも知れませんね。
ただ、この考えが通用するのは中小企業に多き傾向がありますね。
大企業ほど数字がモノをいう世界でもあるため、1秒だろうが1分だろうが遅刻は遅刻と扱われる場合が、…体感的には多い気がします。
(当たり前っちゃぁ、当たり前なんですがね)
ちなみに、僕の場合はほぼ100%が寝坊による遅刻なので、論外でした。
遅刻の許容3:『事業所の立地条件により、遅刻しやすい環境』という考え
例えば工場という作業の場はそれだけでも大所帯となる事が少なくありませんが、俗に呼ばれる『工業地帯』とは、そんな事業所が複数集まる地域ですね。
そんな工業地帯付近は必然的に道路上の混雑が予想され、そこに近隣の住宅街や無関係な車両も加わります。
また、工業地帯は広範囲の面積を有する上に騒音ありきの事業所なので、もともと人が集まらない地域に施設を構える場合がほとんどです。
となると、以前から備わっていた数える程度の道路を通退勤路とする関係者が集まる事になり、毎日の一定時間は渋滞が当たり前となる場合も…。
言い換えれば遅刻ありきの会社となるため、『遅刻』ではなく『時差』という扱いで処理する事業所が存在します。
全員が集まって作業が開始されるライン作業業務ではさすがに個人的な時差は認められないようですが、例えば全体作業が決められた時間に終了すれば良いといったような業務であれば、この『時差』が通用する場合が多いですね。
もちろん、フレックスではない業務がこの話の前提なので、『24時間いつでも』という考えではありませんが、1時間程度なら遅刻扱いにならないところが遅刻常習者にとっては嬉しいですね。
遅刻の許容4:『自然な減給で不問とする』という考え
勤務開始時間の遅刻はどう考えても宜しいものではありませんが、遅刻を厳しく取り締まるとそのテの従業員は長続きしないという問題も会社は悩みとして抱えます。
遅刻は社の風紀という観点からどう見ても心から許容できる話ではありませんが、遅刻者だから社にとっての役立たずかと言えば、それはイコールからだいぶ離れた考えなのですね。
また、人気が無かったり危険を伴う事業所、または人里離れた事業所などでは人材の確保だけでも一苦労する面があり、そういった意味で生まれるのが
- 皆勤賞
- 精勤賞
- 遅刻減給精度
などの、基本給料とは異なる手当となります。
皆勤賞は無遅刻無欠勤を指し、会社の定める手当てが基本給以外に満額支給されるのですね。
精勤賞とは遅刻はしたが欠勤はしておらず、期間中の遅刻が既定の回数以内に収まれば、それに合わせた手当てが付与します。
遅刻減給精度とは、これは企業によって考え方が異なるようですが、大きく2種類存在しており、1つは上述したようにもともとの別途支給額が存在し、遅刻する度にその金額が落ちるという仕組みであり、もう1つは遅刻する度に毎月の総支給から一定額を減給されるというものです。
これは個人的な考えですが、どの手当であっても、または減給であっても、ちゃんと時間通りに勤務できる人がバカを見ない、ある種の平等とも表現できますね。
きちんと出勤するだけでプチボーナスが入る…!
なんともラッキーな話じゃないですか。
…まあ、僕には無縁なプチボーナスですが。
でも、遅刻したという事実と引き換えに、失うものはきちんと失っているので、誰にも文句を言われた事が無いのも事実でしたね。
遅刻の許容5:『コイツはこーいうヤツ』という考え
情けない話ではありますが、上司や関係者というよりも、事業所単位で諦められた成れの果てですね。
つまりは僕であり、そんな僕に類似する人種がここに当てはまります。
あの手この手で遅刻を咎められ、こちらとしてはちゃんと反省の意も示し、その後の仕事もこなしはするが、どれだけ時間が経っても遅刻癖は変わる気配が無い。
でも、社に嫌気があるわけではなく、むしろ自分の遅刻が無かったかのような、ごく普通な勤務態度?
んまあ、『なにコイツ?』とは思われていそうですが、その一方で、『コイツにゃ言ってもダメだな』と、早い話が遅刻の改善を絶望視された場合の話ですね。
事業所の関係者全体が遅刻を周知しているので、遅刻する毎日が当たり前となってしまい、たまに通常時間に出勤すると、過剰なまでに驚かれるという…。
悪く言えば匙を投げられた訳ですが、良く言えば弱い者を守ってくれる組織ですね。
こうなるためのポイントは(なって欲しくありませんが…)、どれだけ遅刻しようが『必ず来るヤツ』と理解される事ですかね。
それと、注意を受けた時は忠告や警告をそれなりの真摯に受け止める態度を見せ、その他の場面ではとにかく明るいムードメーカーに徹する事でしょう(経験談)。
遅刻の許容6:『遅刻はするが、仕事もするヤツ』という考え
結局のところ、事業所は各メンバーがきちんと仕事をしてくれるかどうかで未来が左右します。
どれだけ時間を守っても必要最低限以下の仕事しかしない人と、時間には遅れるが必要以上の仕事をする人の場合、どちらに期待は寄せられるでしょうか?
本来は『遅刻しないで必要以上の仕事をする人』が文句なしに好まれますが、このページでは遅刻常習者に関する話ですので、そこを軸にあなたなりに考えてみてください。
【遅刻】は何回まで許される? 企業別の遅刻許容度は? まとめ
という事で、僕みたいな遅刻常習犯と呼ばれる存在が気にする会社目線の遅刻許容数の限界みたいな話でした。
結論を文字化するならば、
遅刻の容認数は会社や職場によって全然違う。
です。
1回の遅刻でネチネチくどくどと何年に渡って言われ続ける事もあれば、一言『まあ、いいんじゃない? 給料は時間分、引かれるんだからさ』という場所もあるという事です。
案外…と言えば妙な表現ではありますが、転職回数数十回の僕が見てきた限りでは、度重なる遅刻にお咎めを受ける事は多々あったとしても、激高して叱られるとか、理不尽な扱いを受けたという経験は未だに無いのが…不思議と言えば不思議でもありますね。
言い換えれば、どんな職場でもたくさんの関係者が過去に遅刻をしており、それに慣れてしまったという考えも持てますが。
どちらにせよ、決められた時間が存在するのであれば、それに間に合わせて行動するのが当然という見方をされる場合が強いので、可能であるならば無遅刻で業務に望みたいところですね。
ですが、僕みたいな遅刻ゼロが絶望的に高望みという人生観の持ち主であるならば、
- 毎月の遅刻がある程度認められる企業
- 朝のスタートが遅い会社や夕勤・夜勤に特化した会社
- フレックスのような、特に出社時間が定められていない事業所
などなどを就職先に選ぶのが賢い選択と言えるでしょうね。
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