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ブラック企業、あるあるリストより『洗脳教育』内容

1.4 仕事の問題・悩み・相談

ブラック企業、あるあるリストより『洗脳教育』内容

『洗脳』という言葉は特に珍しいものではありませんが、この言葉が登場する個人的なイメージとしては、マンガやアニメでたまに見かけたストーリー進行上の言葉でした。

決定的に洗脳という言葉が有名になったのは、かつて日本中を震撼させた宗教団体の信者に対する行いであり、この頃から強引な教育を施す企業の一部からは『洗脳教育』という言葉が漏れ始めました。

では、その『洗脳教育』とはどういった内容を指すのかを少しばかり紹介します。

そして本当にささやかではありますが、最後に本件となるブラックぶりに対抗する僕の術の一部をお伝えしますね。

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ブラック企業、あるあるリストより『洗脳教育』内容

バブル崩壊後から長きに渡る不景気。

最低限の人件費用で常に限界態勢にある企業ほど、この状態にあったり、それに近い状態にある気がします。

似たような話に『トップダウン』が存在しますが、この場合はトップの思想を複数の人物が共有している状態にあると思っていただければ問題ありません。

もちろん、一般的な生活を目指す人材にとっては迷惑この上ない思想ですがね。

洗脳教育とは?

『洗脳』とは単純に説明すると、『強制的な思想改造』を指します。

例えばあなたの生涯の思想が『平々凡々』だったとします。

その、あなたの持つ平々凡々とは

『週2日の休暇取得、年次有給はもしもを考慮した半分消化、残業は長くて毎日2時間程度、まずは何より自分自身や家族を優先』

だったとします。

ですが、会社としてはその考えでは不都合があり、ほとんどの場合が入社と同時に強制的な思想改造の手が加わるという事ですね。

具体的な洗脳教育

『働く内容の自由』に対して否定的な態度を取られます。

充実したマニュアルが存在する場合がありますが、そのどれもが無理のある課題であり、その全てが出来ない限り1人前として認められません。

社訓や企業理念というよりも、在籍するトップの一方的な考えがそのまま教育という形として採用されます。

古株であれ今日入社したアルバイトであれ、『それを知っていて当然』と言った扱いを受けます。

とにかくお金に対しての執着心が強く、いつでもどこでも『売り上げ』『原価』『利益』などの言葉が飛び交います。

会社理念への不満や反論は即刻で強烈なレッテルが貼られ、多くの場合が昇進の道を閉ざされます。

朝礼等に口にする〇訓の多くは『とにかく売る』であり、『大きな声』ではなく、ほとんど『怒鳴り声』の集会が展開されます。
(あれは聞いていて怖い…。大声過ぎて、返って何を言っているのかが理解できない…)

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洗脳教育のブラック部分ってどんなところ?

単純に言って人権以前に人として相手を見ない部分が強く表面化していますね。

見る人からすれば、特定企業用プログラムが施された機械を導入したという印象です。

そんな機械(人間)を導入する企業の中には共通する言葉が耳に届きます。

という事で、僕が感じた洗脳されている人物の『言葉』をいくつか紹介してみます。

洗脳されている人物は個人思想が経営の支障になるという考えを持ちますので、これを排除すべく、『洗脳』とは異なる言葉を投げ掛けたり、強制的は参加を要請するんですね。

『正社員なんだから』

正社員とそれ以外の格差をはっきりと区別する言葉ですが、この場合は

『正社員なんだから、何でも1人でこなさないとダメでしょ』

という意味合いです。

転職の機会が多い僕は、この言葉を何社かで投げ掛けられました。

それでいてこの言葉を耳にする機会は、概ね入社した初日から1週間以内の話というのも特徴です。

教育を完全に放棄する言葉と同時に、教育が苦手という人ほど多用する印象もありますね。

生まれて1週間以内の赤ちゃんに、

『おまえは人間なのに、人と同じ行動が出来ないの?』

と真剣に問いかけるような話です。

『この会社が最後の砦』

辞めてもらっては困る人材や、必死になって会社に食らいつく従業員にそっと耳打ちする言葉という印象です。

不景気による就職難を良い盾に、『いま会社を辞めても次はない』と印象付ける事で思いとどまるように操作するんですね。

有能な従業員の消滅は当然ながら企業の損失ですが、無能な従業員の消滅はその上の管理者の損失に直結します。

何故なら、ブラック企業に存在する上司の一部には、無能な部下を盾にして食い物にする事で身を守る習慣が根付いていますので、この盾を失えば自分の地位が危ぶまれる事を理解しているからですね。

『無茶な少数精鋭理論』

無論、企業というものは何らかの商品を売る事で存続する事が出来ますが、商品を売る事ばかりに執着して人間の扱いを後回しにするケースが後を絶ち………。

…いや、今や当たり前ですかね。

異常なまでの値下げ競争の結果、人件費に予算が回せなくなった企業はあまりにも多いですね。

例えば、かつては12人体制で行っていた業務は不景気の影響で4人体制にまで減る企業が存在します。

1人3倍の作業量が求められているわけですね。

もちろん、給料はキッチリ1人前です。

とある飲食店は深夜業務を1人で任されました。

ある店舗では深夜売り上げが1~2万円。

ある店舗では10~12万円。

仕事量には雲泥の差がありますが、それをそれぞれの場所で1人がこなします。

もちろん、その場の従業員にはそれぞれ1人分の給料が与えられます。

洗脳教育とは話が違うって思います?

ちゃんと洗脳に繋がっていますよ。

なにせ、

『僅かな人数でその場を守り切る』

という妙な正義感が芽生えてしまうのです。

そして

『逃げ出せば怒られる(客ではなく味方である筈の会社側に)』

という強迫観念も生まれるのです。

『洗脳朝礼』

これぞ洗脳と言わんばかりの朝礼内容。

社訓の多くには『売り上げ・お金・実績』が組み込まれ、朝礼当番の一言は決まって今日の売り上げ目標。

そして登場する上司の言葉は先日の売り上げ貢献者・先月トップの売り上げ貢献者・これまでの1日の売り上げ記録保持者などなど。

そして売り上げ不振者の崖っぷち表現を駆使した公開処刑。

弱肉強食で弱者が食われるのではなく、あえて生かして悪い見本として吊るし上げる行為。

商品が売れる理由や売れるコツではなく、売りつければそれで良いという流れですね。

『従業員なら会社に尽くすのが当たり前』

時代の流れでしょうか?

従業員としての当たり前が完全にひっくり返ってしまった良い例ですね。

通常、従業員は勤務する対価に給料を得る目的で業務に取り組みます。

なので業務量が増えれば給料も増すのが普通でしたし、臨時の業務には臨時の支給が発生しました。

ところがこの頃は1人当たりの負荷が重なるばかりですね。

『給料貰っているのだからアレもやれコレもやれソレもやれ』

というセットパック従業員雇用が多過ぎです。

あからさまなキャパオーバー。

もちろん、給料は1人前。

悪くすればサービス残業も当たり前。

『敵(同業他社)に打ち勝つ』

企業は同業他社のライバルに打ち勝ってこそ存在価値をしましますが、露骨に勝ち負けを口にするのもブラック企業の特徴と言えますね。

個人的に聞いてて面白かったのはとある飲食店。

近くに種の異なる飲食店が誕生した際に、名刺を持ってこちらからご挨拶。

その時の上司の言葉が、

『共に戦い抜きましょう。お互いのライバル店が来た場合には潰してやりましょう』

という、何ともな挨拶。

健全な教育環境下にあるらしい相手側はだいぶ引いてましたね。

もう1つ。

古くからの既存店である飲食店の付近に同業他社が進出してきた時の話。

飲食店が立ち並ぶ地域という事もあり、周囲には種の異なる飲食店が立ち並ぶわけですが、当然、臨時のご挨拶巡りの開始。

『〇月頃に△△店が新規オープンします。みんなで協力して目にものを見せてやりましょう。あんな店なんか潰してやりましょう!』

とかなんとか。

敵意むき出し。

いや、競争社会なので別にいいのですが、その意を周囲に知らせ回るのもどうかと。

それ以上に『協力して潰してやる』って、どう協力して潰すのかが疑問ですね。

『ライバル店舗に勝てない』

洗脳教育が完了した従業員の切実な悩みも笑えます。

売り上げ重視の企業は仲間内の店舗も順位付けされる事が珍しくありませんが、どうしても立地条件で優劣が決まるという仕方のない条件も存在します。

例えば『売れない』とされる店舗は田舎道の途中にあるような店舗。

そして『売れる』とされる店舗は開拓が進み、周囲に大学や駅、イベント空間が存在しています。

そんな立地条件の差もあって、毎日数十万からの売り上げの差が生じているわけですが、洗脳されている従業員は

『どうして売れる側に勝つことが出来ないのか?』

という事を真剣に悩み通します。

一言には人口差が圧倒的すぎる。

という僕なりの素人見解ですが、そこを完全に否定し、自分の力不足を責めるんですね。

『洗脳教育企業ほど宗教の例え話を嫌う』

例えば僕が洗脳教育と判断してよく言い表す言葉が

『宗教みたい』

です。

すると、洗脳の意志がなくてもそちらの方向性に舵が向いていた場合は、これといった反応を示しません。

ですが、そうと理解しつつある企業の場合は全力否定を行います。

宗教と企業理念を一緒にしてほしくないのでしょうね。

そしてこんな事を言います。

『宗教は形のない何かを神と例え、教祖が信じるべきものと判断した何かの、根も葉もない教えを植え付ける集団の事』

『我が社は○○を売るという決定的な理念があり、○○を売る為ならどんな手を使っても全力を尽くすという目的がある。○○を知らない客がいるなら、その客を○○内に引き込むのが崇高なる使命だ』

とかなんとか。

僕の考え方が悪いのか、イマイチ理解が追い付かないんですよね。

○○はその企業の代表商品だと思ってください。

その割には○○とは完全に異なる商品があったりして、商品開発に余念がない…。

この時点で経営理念は破綻しているんですね。

でも、洗脳教育を受けて信者となった方々には、

『○○を売るのが崇高なる目的であるならば、その他の商品開発なんてやめちまえ!』

なんて言っても無駄なんです。

そこはやっぱり売り上げ第一のようですね。

ちなみに今回の例として表記した方は、自前のノートパソコンで企業本部とやり取りしていましたが、そのスクリーンセーバーには企業ロゴと企業の代表とする商品が使用されていました…。

…根っからの信者だったという事でしょう。

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ブラック企業、あるあるリストより『洗脳教育』対抗措置

悲しい話ですが、洗脳状態にある人物への説得行為は無謀です。

変な例えではありますが、入社して以来、さんざん『これは牛丼ですよ』という教えで育った中、『実はこれはカレーライスなんですよ』と伝えるような行為ですからね。

洗脳下にある人材の全ては平凡な日常を望む一般従業員にとって脅威となります。

どれだけ異常な環境下にある人間でも、洗脳状態にあればその全てが普通なのですから、むしろ彼らからすれば平凡を望む考えこそが異常に見えるというわけですね。

時間で例えれば、1日16時間労働が当たり前の人間にとっては1日8時間労働希望者が異常に見える筈です。

彼らの日常が1日16時間労働ですからね。

その普通の半分を希望するとなると、その考えこそが異常として捉われるという道理です。

なので妙な事件に発展する前に、無茶を承知で頑張って倒れる前に、そんな企業とはオサラバした方が未来の自分のためと言えるでしょう。

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ブラック企業、あるあるリストより『洗脳教育』内容まとめ

今回はブラック企業、あるあるリスト『洗脳教育』についてでしたが、いかがでしたか?

まあ、本心を言えばこんなモンじゃないんですが、とにかく色々とありまして、その上にも色々とあるようで…。

この場合の洗脳教育とは、単純には企業の方向性を一方向に向けさせるための工夫であり、同時にそう植え付ける事によって他の企業では通用しない人間性の造り上げとも感じます。

どう見ても無理強い。

でも、それを無茶承知で言ってこない企業側に身を置いてしまったと感じた場合には、即座に別の就職口を探すのが無難と言えるでしょうね。

1日24時間。

睡眠4時間、移動時間2時間、あとは全て会社の中…。

お金は確かに貰っている。

でも…。

何のために生きている?

っていう話ですね。

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