求人広告の落とし穴回避術 その3『随時募集中』について
おはようございます! すえです!
転職の活動時に必ずと言っても良いほどに目を通すアイテムと言えば、ご存じ求人広告ですが、今回はそんな求人広告の落とし穴についてをお伝えしたいと思います。
転職の理由にはそれぞれ個人の胸に秘める、それまでの会社のマイナス要素があっての事だと思いますが、
転職活動中には当然ながら、次に入る事となる会社の内部詳細を知る事は出来ず、言ってみれば
入社しなければどんな所か判る訳がない
というのが正解です。
でも、だからと言って『じゃあ、せっかく採用されたから入ってみるか!』という思いは判断としてどうでしょう?
転職が叶ったという事は、既に前の勤め先は退職している事となり、入った後に真実を知って愕然としても、その時にはあとの祭りとなっている訳です。
なので、ここでは求人広告内に紹介される謳い文句から判断する、
避けた方が良いんじゃないかな…?
という言葉の深い意味を探ってみましょう。
『随時募集中』を裏返す
はい、今回は
『随時募集中』
に潜む落とし穴について考えたいと思います。
『随時募集』とは、すなわち『いつでも募集していますよ』という表現であり、言葉通りに年がら年中、時期を問わずに採用面接を行っているという事です。
一見すれば繁盛していそうなイメージですが、本当にそうなのでしょうかね?
という意地悪を抜きに、真相に迫りますね。
この文言が表記される場合、その企業の実情は天国か地獄かに大きく分かれる傾向にあります。
…まあ、地獄はあっても天国があるかは正直判りませんが…(汗)。
とにかく、その見極めポイントを紹介しますね。
天国状態(?)の『随時募集中』
天国状態である企業の『随時募集中』の目撃は、実はなかなかに機会がありません。
というのも、採用面接で合格者が出現すれば、求人広告記事から案内そのものが消えてしまうからです。
少し深い部分を言えば、予定した募集人物の採用定員が満たされ、合格者が業務の軌道に乗ったためにそれ以上の採用面接が不要になったという事ですね。
加えて言えば、新規登録された従業員の不満度が低く、長期的継続に叶っている事でもあります。
つまりは従業員への待遇面で優良か、少なくとも希望範囲内の示しを見せ、実行する会社という可能性が高いという事ですね。
こういった環境の職場の求人広告は本当に一瞬で消えるため、もし、気になる企業案内に『随時募集中』の文字を確認した場合には、是非ともメモする事をお勧めしますよ。
地獄状態の『随時募集中』
一方で地獄状態を提供する(?)企業の『随時募集中』は、その表現通りに毎回のように高確率で目撃する事が可能になっています。
もちろん、判断が悪い方向ばかりに傾くわけでもなく、中には『会社の希望に沿った面談相手がなかなか現れない』といた場合もあるかも知れませんが、
だからと言って年中広告に載せる羽目になる程の待ち受け状態ってどんなエリート待ちなんだ? という話になってしまいますよね。
広告費用もタダじゃないため、本当に希望するターゲットが明確であるならば、ヘッドハンティングした方がよほど安上がりになるという話です。
という事は、こういった年中広告を載せる企業の実態とは、ほとんどの場合が働き手に取ってマイナスの要素が強い傾向にあります。
単純にはブラック企業という事ですね。
ブラック企業がブラックと表現される由来は様々ですが、ここで一例をかいつまんでみましょう。
- 当たり前の暴言・馬騰
- いかなるミスであっても損壊の全ては自腹補填
- 蔓延するサービス残業・無給出社
- 有給休暇の取得拒否
- 業務上に発生した事故等の隠蔽
などですね。本当に一例ですが、これら全ては立派な法律違反ですので、訴えれば勝てますよ☆
でも、現実的にはそうと理解しながらも法律的手段に頼る従業員は極めて少なく、ほとんどは泣き寝入りの果てに退職を選ぶんですよね。
結果的に企業の人材不足はいつまでたっても補えず、せっかくの採用者も入っては消え、入っては消えを繰り返す事になるため、
延々と求人広告から案内が消える事は無く、正真正銘の『随時募集中』に繋がるという道理です。
こういった企業への面接希望は極力避け、生活維持の危険性がいよいよ現実的になった場合の緊急手段とし、
それでも参考程度に記憶に留める考えに持ち込んだ方が身のためでもあると思われますね。
そして最悪、入社に漕ぎ着けた際にはなるべく早めに万年人員不足の真相を掴み、それが真実であるならば事故に見舞われるよりも早く身を引く事をお勧めします。
今どきのブラック企業は『働きながら会社に借金を作る』なんて事も現実化しているんですよ。
今回のあとがき
今回の『随時募集中』という文言とは別にしても、毎回のように求人広告を飾る企業は少なからず存在します。
毎回の募集の原因は2つに1つであって、それぞれの理由は
単なる掲載取り消し忘れ
であるか、そうでなければ
どうしても人が定着しない
という理由のどちらかです。
掲載の取り下げ忘れに関してはその企業の管理の浅さ故に起こる浪費ですが、
人が定着しないという理由は大きな問題を抱えたままの会社という証明に他ならないと思います。
大きな問題を抱える企業のもっとも重大な問題は、その企業自体が問題に気付いていないか、それとも問題と知りながら無視を続けている状況にあるという事です。
人は誰でも自分自身を可愛がる傾向にあるため、正直な人ほどに見切りが早く、仕事という観点でモノを言えば、
期待した会社に裏切られたと感じた人ほど離職が早い
となる訳ですね。
人員問題で頭を抱える企業は数多く存在していますが、そのほとんどは人が定着しないのではなく、企業が好んで従業員を追い払う行為を取り止めない所にこそ原因があるんですね。
単純に家族の話で例えるならば、度を過ぎた教育ばかりを正義とする親に対し、憎しみや悲しみを持たない子供がどこに存在するのか、という話でもあります。
そんな感情にとらわれた子供はどういった行動をします?
…家出しちゃいますよね?
それと全く同じ行為であり、もともとが赤の他人であるなら尚更の事でしょう。
…とまあ、今回のあとがきはほとんどブラック企業様向けになってしまいましたね。
すえ
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