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万引きの基本は身内から。ナンチャッテ店長にご用心

1.81 様々な人たち

幼心から見る目線の『年上』の人って、ある意味で絶対的存在なんですよね

おはようございます! すえです!

仕事の中で体験し、覚えるに至ったお話を雑談としてまとめています。

ちょっと長めの話ではありますが、これを読むあなたが学生アルバイトさんだったり、家族に学生アルバイトさんが居る場合には悪い例の参考になるかも知れませんね。

このページでは僕の人生の汚点の1つと言える出来事についてでして、早い話が『窃盗』にまつわるお話ですね。正確には無銭飲食です。

決して善人を意識した性格ではありませんが、それでも悪人には程遠い性格だと自負する僕でして、むしろその度胸を少しばかり分けてもらいたい気さえするのが僕でもあります。

まあ、変な前置きはあさっての方向に投げやるとして、結果的に犯罪に手を染めていた…。そんなお話です。

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24時間営業店舗の隙

少しでも従業員を確保する会社であれば、そこに役職を持つ人材が必ず出現します。

これは24時間営業のコンビニエンスストアーでも同じ事でして、必ず店舗には最低一人の責任者(店長)という人材が存在する事になりますね。

ただし、近辺に同系列のチェーン店を抱える企業では複数の店舗の責任者が同一人物であり、今どきの言い方をすれば『エリアマネージャー』という立場の人がそれに当たる事でしょう。

エリアマネージャーの意味はそのままであり、特定範囲内に存在する既存店舗を1人(少人数)が管理するというものですから、
全ての店舗にマネージャーが存在する事はまず無いわけで、それが24時間営業形態ともなれば1店舗にマネージャーが滞在する時間帯とはたかが知れたものとなりますね。

もちろん、マネージャーも企業のいち従業員という立場にあるため、問題が無ければ既定の時間を勤務する事で解放されます。

仮に1店舗限定のマネージャーが存在したとしても、一般的な勤務時間を考えれば店舗に滞在する時間は休憩を含めてもせいぜい10時間前後であり、他の14時間に関してはアルバイト任せとなります。

ずさんな教育環境下ではアルバイトに任せるにあたる、この14時間が非常に厄介な問題に発展する事があり、率直に言ってしまえば好き放題になってしまうんですね。

好き放題の店舗とは?

好き放題と言えば、その内容は『好き放題』です。

いくら責任者不在時の好き放題とは言っても閉店などの大胆な行為に出てしまえば客からのクレームは必至であり、他にも売り上げの観点からすぐにバレてしまうので実行に移す輩はそういないと思いますが、
店内の売り物に手を掛ける行為なら、従業員であれば誰にでも出来る行為である事は想像に易いかも知れませんね。

例えばお客さんの目の前で商品を持ち去っても不思議がるお客さんはまずいません。

何故なら、その店の従業員であるという証明のユニフォーム姿が『仕事をする姿』としてカムフラージュするからなんですね。

こんな行為が深夜内に行われるとしたら客のいない時間帯が多い分、好き放題シチュエーションとしては申し分ないでしょう。もちろん『悪い意味で』ではありますが。

『1勤務1本の飲料と1つの弁当は貰っていいよ』が始まり

僕が勤務したコンビニエンスストアーの深夜勤務は最低2人態勢が社則によって義務付けられていました。

そして主にパートナーとなる相手は当時20歳を過ぎた社会人でした。

なんでもそのコンビニでの深夜勤務は既に長く、マネージャーからも信頼を置かれているため、その店舗では『深夜店長』という通称で親しまれていた人物でもありました。

社交性があって言葉上手。客からの受けも良く、当時学生だった僕の目線からしても温和な性格が安心感をもたらし、どことなしに不安感を持っていた深夜業務も難なくスタートする事が出来た事をよく覚えています。

 

勤務初日の深夜4時、彼はにこやかに言いました。

深夜勤務の場合、1勤務に対して1つの飲料と1つの弁当なら貰ってもいいんだよ。…弁当は持ってきてるの?』

勤務先がコンビニという事もあり休憩時の食事は店舗で購入予定でしたので、この待遇は喜ばしく、考えようによっては飲食店によくある『まかない』とも思えましたので、疑う事も無く頂きました。

通称『深夜店長』の人間性

深夜勤務のパートナーは『深夜店長』に限った話でもなく、僕の店では合計4人の深夜アルバイトがシフトに合わせてサイクルしていました。

当時の話によると『深夜店長』はアルバイトではなく、その企業の深夜帯の正社員という話で通っていました。

人柄の良さは店舗全体が周知であり、考えようによっては昼と夜の責任者が存在してもおかしくないという話ではあります。

まさか深夜帯全員が口にしている『まかない』『無銭飲食』に直結しているとは夢にも思いませんでしたね(笑)。

あっけなく明るみに出るボロ

コンビニに限らず、『在庫』という概念を持つ企業では一定期間ごとに棚卸が行われます。

このコンビニでも当然ながら棚卸の日がやってきて、結果的には60万円ほどのマイナス(万引き)が発覚したようです。

もともと学生による万引き被害が多いとは聞かされていましたが、被害リストを見る限り、素人の僕が見ても『?』と思う点が幾つもありました。

まず、万引き被害の対象が弁当と飲料に集中している所が目を引き、それが直接決定的になりました。

レジ前の弁当が数十万を超えるほど万引きされるものか…?

同じくレジ正面に設置される飲料がそんなに頻繁に奪われるものなのか…?

リストの詳細を眺めると、これまた驚きの一言でしたが、弁当被害のトップは僕が毎回食べていた商品だったのです。

僕は凝り性なので、気に入った食べ物は飽きるまで続けて食べます。

なので勤務の度に毎回のように同じ商品を食べていたのですが、記憶が一致しないにしても被害数値と勤務回数が大体同じという事に気付いてしまったんですね。

他の被害リストを眺めても、どの商品を誰が食べていたという事が漠然と理解できてしまいました。

極めつけは被害の時間帯。コンビニの弁当には生産された時間が記載されていますが、その生産された時刻によって配送が朝・夕・夜と振り分けられます。

売れた商品は会計と同時に消費が登録され、売れ残った商品は廃棄登録が施されますので、その合計が入荷数と言う訳ですね。

しかし、深夜の弁当に関しては売れた分に関しては清算時に登録されるものの、廃棄される数が少ないという不自然な現象を生み出していました。

売り上げ数と廃棄処分数を足した答えが入荷数と一致しない訳で、この差が『消えた数』となる訳です。

そういった現象が深夜ばかりに集中している…。もしかして?

『深夜店長』の正体…

明らかに深夜アルバイトに不審な目を向けられている事はすぐに察知出来ました。

当時の録画装置の確認にマネージャーが裏に走ったところ、しっかりと録画も停止されていないなど、僕らが知らない部分で『深夜店長』は暗躍していたようであり、証拠的なものは何も出てこなかったようです。

…が、どうあがいてもすぐにバレる事は明白でした。

理由がどうこうではなく、例えば万引き被害が深夜だけで60万ともなれば、変な警戒で『まかない』にも手を出さなくなるでしょうし、そうした途端に次の棚卸時に『深夜万引き被害0円!』とかなるでしょうし、いずれにしても不自然すぎます。

なので、僕はまず、マネージャーと頻繁に情報交換をしている日中勤務の主婦アルバイトさんに『深夜の真実』の確認を取る事にしてみました。

確認内容は大きく2つ。

  • 深夜勤務の『まかない』は本当にあるの?
  • 深夜店長って『1つ2つの商品の店舗間移送』をするものなの?

という事でした。

『まかない』については僕たちが口にした弁当類とあまりにも似通った被害数値が気になったからであり、この状態で気付くのも遅すぎですが、そもそも深夜勤務者だけがまかないを貰える会社が存在するかどうかが疑問に思えたのです。

また『店舗間移送』に関しては、例えば高利益の人気商品が50や100といった単位で受注を受け、売り上げの機会損失を防ぐ意味ならば理解出来たものの、1本のリップクリーム、1袋のポテトチップの移送を複数確認していれば、社会を知らない学生目線でも妙な感じがするものでした。

日中の主婦アルバイトさんの回答はあっさりしていました。

主婦アルバイトさんの回答…

『深夜店長』はこの店の中のあだ名みたいなもので、あの人はすえくんと同じアルバイトだよ。

直営の店舗は廃棄登録品でも貰っちゃいけない決まりになっていて、お弁当食べるなら買う事が前提だから、どういった理由であってもレジを通さない商品の飲食は無銭飲食なんだよ。

店舗間移送は確かにあるみたいだけど、この店では聞いた事がないわね。

仮に店舗間移送が発生した場合には記録帳に記録して、移送登録のレシートを張る決まりになっているけど、記録帳には手書きの記録もレシートも無いから、それは『深夜店長』が店から持ち出して私物化してたんだと思うよ。

顛末。第一部終了?

常に笑顔を維持した主婦アルバイトさんの言葉にガックリしましたね。

当然ながら僕やその関係者が店内で行った行為は『無銭飲食』ですが、その原因は『深夜店長』の誘惑というよりは、あっさりと誘惑に呑み込まれた自分たちの未熟さにあったような気がし、単に『年上の人が言う事だから』と鵜呑みにしてしまった部分に後悔の念が止みませんでしたね。

唯一の救いはと言えば、主婦アルバイトさんの言葉です。

『問題が大きいから、すえくんには申し訳ないけどマネージャーに報告させてもらいたいんだけど…いい? …すえくんの名前も出しちゃう事になるけど…』

言われなくとも僕が個人的にマネージャーに声を掛けるつもりでしたので、無論OKでした。

むしろ僕が直接打ち明ける前に、事前に誰かが情報を流す事で決心が鈍る事も無くなるため感謝の一言でしたね。

唯一気になった部分は高校ですかね。悪くて退学処分、控えめで謹慎処分。…まあ、どのみち自分の稼ぎで入学からここまで来ていた事もあり、最終的には

まあ、いいか

という、僕らしい答えに辿り着いたのですがね☆

という事で、この話には異なる内容としての続きが存在しますので、よろしければそちらもご覧ください。↓

【悪さの告白。正義ぶった考えが大惨事に発展 その1】へ

無銭飲食も万引きもイケませんヨ。犯罪ですヨ。…言えた口ではありませんけどね。

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今回のあとがき

犯罪行為の発生は様々でしょうが、僕みたいに巻き込まれる形で犯罪が成立するケースもあるという一例として今回の話を挙げてみましたが、内容はいかがでしたか?

法律は全てが極端で白黒はっきりとしており、善は善、悪は悪と表現される様に『普通』という位置が存在しないようにさえ感じます。

たまに『犯罪スレスレ』という言葉を耳にしますが、『スレスレ』という時点で犯罪の域には達しておらず、法律的には完全な善となり、
反対に『犯罪域に0.1ミリ到達した』となれば、それは法律的に完全な犯罪というと表現される事になりますね。

今回のコンビニでの架空の『まかない』に話を置き換えれば、深夜店長の甘い言葉に反応しない場合に世間では『普通』と表現しますが、法律的には『善』と扱われるという事ですね。言い回しに難があるかも知れませんが…。

反対に、最終的に食べるどころかパッケージを開けなかったにしても商品と理解する弁当に手を出した時点で法律は『悪』と判断するわけです。

少し考えれば分かりそうなものですが、そこに理解し合えていない他者や年齢差、環境や境遇などが入り混じると正常な判断に達する事が出来ない場合もあるという良い具体例として僕は受け止めており、
最終的に悪い行為であったと知らされても、『当時は知らなかった』という理由が通用しない結果という存在を知る事が出来ましたね。

何しろ、やってしまった事にいくら後悔しても、事実を変える事は出来ませんから…。

僕の中で考えるに至った数少ない救いはと言えば、やってしまった問題が『お金で解決できる内容』だった事でしょうか…。

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この話の関連

【万引きの基本は身内から。ナンチャッテ店長にご用心】ココです

【悪さの告白 正義ぶった考えが大惨事に発展 その1】へ

【悪さの告白 正義ぶった考えが大惨事に発展 その2】へ

【悪さの告白 正義ぶった考えが大惨事に発展 その3】へ

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