野菜大凶作体験談 すえブログ

8.1小さな知識

野菜の大凶作による身近な出来事

こんにちは! すえです!

1993年は記録的冷夏の影響で全国的な米不足となり、結果的に米の単価が高騰する騒ぎが起こりました。

…という内容は、【米騒動による身近な話】に記していますので、米騒動に関する実際の出来事はそちらのページに任せるものとして、
こちらでは同時に起こってしまった野菜の不作問題とその対応手段についての実話を記したいと思います。

それにしても、気候や日照の問題一つで国1つが揺れ動いてしまうのですから、やっぱり自然の力ってすごいなぁ…なんて、まるで他人事に考えてしまいます(深刻に考えてところでどうにもならない無力さ)。

基本的にこのカテゴリである『小さな知識』では、人生を揺るがすような知識はありませんが、いつそうなるか判らない、また、そういった状況に直面した際の予備知識として取り入れてもらえれば幸いカナ?

という感覚で伝えていきたいと思います。

野菜の大凶作

当時のアルバイト先での業務が青果部門という事もあり、米騒動の話にやや遅れてきたのが野菜の不作問題でした。

僕の配属先が青果でしたので、その問題は直撃し、特にレタスやホウレン草といった葉物にとんでもない影響が出たのが印象深いです。

野菜の不作による勤務先青果部門の変化

保存の利く米とは違い、野菜の不作は即座に売り場にも影響が出ました。

青果部門に従事していた身でありながら、当時の僕は野菜に関心を抱いていなかったので深刻度合いは気になるところではありませんでしたが、
それでも比較するまでもなく高騰に気付いてしまう価格設定はある意味で脅威の一言でして、『価格設定ミス???』みたいな脳内混乱を招きましたね。

また、日増しに商品としての通過基準が下がるところも異様でした。

箱のふたを開けば傷だらけの野菜、つかみ取ろうとしたキャベツが入荷の時点で腐っており、キャベツの頭を掴もうとした手がめり込んで芯を掴んでしまったり(悲鳴を上げた…)。

まあ、こうなると幾ら無関心でも気付かない方がおかしいという話ですね。

こんなキャベツでもノークレームで買い取り、生き残りつつも既に寿命が見えたキャベツを陳列するといった緊急手段。

それぞれの野菜の値段上昇も目を見張りました。

もっとも印象深いのがホウレン草でしたが、前々日は298円で、『まあ、高いわな…』という価格設定。

でも、季節によってホウレン草は実際に300円を超える時期が当時から存在していましたので、それはそれでスルーしたわけですが、

その次の日は398円とか…。さすがに1日で100円の高騰は珍しいと思いつつも、とりわけチーフたちが騒ぐわけでもないのでこれまた無視。

…で、更に次の日には498円???

いや、さすがにおかしいでしょ!? ってなり、尋ねたら全国的な不作を知らされた次第でした。

レタスに関しては既に国内からの仕入れが不可能となり、僕の勤務先ではアメリカからの輸入に頼ったと聞きました。

レタスはただでさえ劣化が早い野菜のため、店に到着した段階で色褪せ、所々溶けている状態が印象的です。

色褪せはどうにもなりませんが、せめて腐食の進行を遅らせる意味合いも含め、溶けた葉を取り去って丁寧に拭き上げた上で陳列しましたが、それでも隠しようの無い緊急手段という事は誰の目に映しても明らかであり、そんなものが1800円というのですからブッ飛んだ話ですよね。

まあ、こんな値段のこんな物が売れる筈もない…。なんて憂いの目線を送る僕の心境とは裏腹に、それがまた売れてしまうのが不思議でもありました。

そんな購入客の正体とは?

少し下で正体を明かしますね。

身近な会話より

男性だから肉が好き。という決め付けではありませんが、僕をはじめ、僕と接する多くの友人知人は野菜よりも肉を好む人物で構成されていました。

したがって、野菜の値段が上昇しようと、野菜そのものが店から姿を消そうと、そんな事はまるでお構いなし。

というか、むしろ食卓に苦手とする野菜が並ばない確率が増えてきた事で好都合という話さえ聞き、僕も同意見でした。

…まあ、無能でしたね。

僕個人の経験談

実際に野菜が消える事で知る事が出来たのですが、いくら好きな肉料理でも肉だけでは味気がないんですよね。

野菜と相まって味が格段に上昇する肉料理は本当に多く、特に熱を通しやすい葉物との相性は最高となります。

肉だけ料理の代表と言えば僕にとってステーキですが、そんなステーキでさえ毎食口にすれば野菜は恋しくなるものだと実感しました。

例えばサラダのメインとしてレタスが想像できますが、普段は1玉148円とか198円、高い時期でも300円を少し超える程度のものが1800円(しかも新鮮とは程遠い)となると、さすがに『う~ん…』となってしまいましたね。

健康志向といった考えはサラサラなんですが、それでも野菜が無ければ肉料理が映えないのもまた事実であり、もともと菜食主義に近い日本人の食文化からすれば、野菜不足の問題は無視できないという事かもしれませんね。

いつでも被害は飲食店に集中?

米騒動では主食を米にあてた飲食店に被害が集中したと記しましたが、そうではない洋風メインの飲食店ではこの野菜の凶作が直撃したようです。

もっとも痛手を被ったメニューがサラダ系のメニューではなく『セットメニュー』という事でした。

特に問題になったのが『ミニサラダorカップスープ』といった選択式の内容に集中したらしく、
サイドメニューとしてサラダを頼む気は全く無いが、選べるセットに表記されるサラダに気付き、『そういえば不作で値段が上がっているんだっけなぁ…』みたいな感覚でチョイスする人が爆発的に増えたとか。

経営側も野菜の不作は知っていても、まさか買購入困難に陥る程に不足しているとは考えていなかったらしく、メニュー表も従来の物を使用したため、客側からすれば

『メニューに載せていながら売る気が無いとはどういった接客だ?』

という話に発展したわけです。

企業側が野菜の不作に気付いた時点でメニューを差し替えれば問題のほとんどは回避できた筈ですが、この頃から当たり前と認識し始められたコンピューターによる合理的計算を過信してしまい、入荷予定を入荷確定と決め付けてしまったようですね。

どれだけ数字上で理想を叩き出したとしても、それはあくまで物が揃った上での理想であって、現実に存在しないものが入荷する事はありません。

そこに気付けなかった結果がクレームの山となるわけですね。

なお、このレストランでは対応してくれない本部に見切りを付け、店舗独自のサゼスチョンで乗り切ったとの事でした。

そのサゼスチョンのセリフは大きく2つあるようでして、

1つは相手がサラダを選択する前に『人気のスープはいかがですか?』と、誘導する方法との事。こちらはサラダにまだ余裕がある時にやんわりと伝えるとか。

もう1つは『現在の野菜不足の影響を受け、当店でも提供が困難になっております』と、初めから頼まないでくれと深刻な面持ちで伝えるとか。

サゼスチョンとは提案の意味が強い用語ですので、2つ目の案内としてこの用語を活用するのはどうかとも考えさせられますが、丸く収める意味では一種の提案として成立するかもですね。

また、はじめから『お取り扱いしておりませんシール』『品切れ中シール』を用意しろという声も聞こえてきそうですが、
この頃の飲食店にはそういったシールの発想は無かったらしく、実際に僕も見た事がありませんでした。
いざという時の予備案が無かったと言われれば、それまでですが。

いずれにしてもレストラン系列ではこの野菜の不作が打撃のようでした。というお話でした。

その一方で被害を受けない飲食店

上記は大手チェーン店などに集中した、野菜の入荷困難による影響でしたが、同じ野菜不足の中でも大きな影響を受けなかった飲食店も数多く存在します。

その飲食店とは、個人経営店舗や小規模展開の飲食店でした。

先の話で1800円もするレタスが売れたと伝えましたが、こうした小規模飲食店はフットワークが軽いため、買うための予算を惜しむ事が少ないようでした。

お得意さんの飲み屋店主はにこやかにレタスを『高いなぁ~』なんて言って高騰期間中、毎日買いに来ていましたね。

購入理由は2つあったようで、仮に売れなくとも『あるよ』と言うだけでお得意さんの足が向くと言う事と、
もともとアルコールと焼き鳥がウリの店舗でしたので、サラダの値段設定は普段から割高であって、1800円のレタスであっても4分の1が売れれば十分に回収可能という話でした。

『仮にレタス切れでサラダが出せなくても、好きな焼き鳥をサービスすれば、みんな喜んでくれるんですよ』

とは、その時の焼き鳥屋さんの店主の言葉です。

一時の不利を逆手に取った、一種の戦略を垣間見た瞬間でもありましたね。

もちろん、その焼き鳥屋さんは現在も健在ですよ。

今回のあとがき

という事で、米騒動に続いた農作物の凶作が影響を及ぼした値段の超高騰のお話でした。

普段はお馴染みの価格で求められる商品も、時と状況次第では簡単に数倍の値段に跳ね上がる考えは決して珍しい事ではないという一例かも知れません。

現在はサプリメントが一般的になってきたので栄養不足を補う意味では問題はないかと思いますが、
僕を含め、そういったサプリメントに手を出さない思考の持ち主にとっては笑い事では済まされませんので、
せめて数日間は野菜抜きでもしのげるように、普段からの野菜摂取に気を遣いたいところですね。

 

ではまた。

すえ

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