非常事態を真剣に考えると、『何も存在しない』という事に気付く筈…
こんにちは! すえです!
東日本大震災とコロナウイルス。大きな厄災は様々存在しますが、少なくとも僕は記憶が備わってからこの2つが印象に強く残っています。
どちらにも備わってしまった実際の『非常事態』はと言えば、一言に『生活に関する全て』と言えばいいのでしょうが、まずは生きる為に必要な物はと言えば何と言っても『食糧』でしょう。
トイレ関連、お風呂関連は準備が出来なくとも生活習慣を無視する事が出来ますし、天候の左右だって段ボール1つ、ゴミ袋1枚があればどうにかなるものです。
ですが、食料の確保が出来ないとなれば明日を生きる事が困難になるため、緊急事態に陥ったとしても、これだけは絶対に欠かす事ができません。
…で、実際に遭遇したそれぞれの長期間緊急事態発生時、僕が実際に見てきた『簡単な食糧接種法』を考えた結果、どういった食糧が非常事態を無視して摂取し易く、同時に体調不良を起こし難いかを考えましたので参考にしてみてください。
名付けて『算数式非常事態時の食料摂取法』。
式が短い程に簡単に食べられる食材アレコレです。
算数式非常事態時の食料摂取法…の前に…
まず、アレですね。
非常事態の保存食と言えば、大体の人の脳裏に思い浮かぶものはインスタント系でしょう。
代表格はカップ麺系ですが、確かに緊急事態発生に対しての保存には向いています。
ですが、実際の緊急時とはどういった事態を指すのでしょう?
例えば2020年1月から話題となったコロナショックではライフラインは稼働していましたが、2011年3月に発生した東日本大震災ではライフラインは途絶え、一部区域では住む場所そのものが流されてしまって『全て』を失った状態で多くの人が取り残されました。
同じ『緊急事態』であっても立たされる状況には歴然の差が生じていますので、明日を生きるという意味では『常に最悪の事態』で物事を考えるのがセオリーと僕は考えるんですね。
まあ、そんな前置きでの『算数式非常事態時の食料摂取法』となります。
算数式非常事態時の食料摂取法:例題
まずは聞き慣れない言葉だと思いますので(僕も初めて聞いた…)、まずは代表的な『カップ麺』で式を立ててみましょう。
ちなみに通常の足し算で言う所の『=(イコール)』の先は、必ず『摂取可』となります。足し算の先に待つ『食べられる状況に漕ぎ付けた』という事ですね。
カップ麺の足し算(カップ系)
カップ麺本体+水+火(熱)+燃料(電気)+耐熱容器(やかんなど)+食器類=摂取可
だいぶ式が長くなりましたが、以上のようになりました。
順を追って説明します。
カップラーメン本体:これを食べる目的で準備したので絶対に外せないアイテムですね。
水:カップ麺に必要となる『熱湯』の素です。
火(熱):水をお湯にするために必要なエネルギーです。
燃料(電気):ガスや薪など、火(熱)を発生させる素材ですね。水を湯に変えます。
耐熱容器:水を湯にするために必要な容器です。水に対して間接的に熱が必要なので、その熱に耐えられる容器でなければなりません。
食器類:調理した食材を食べる為の道具です。カップ麺の場合は麺を受ける容器がもともと備わっているので、この場合の食器類とは『箸』や『フォーク』を指します。
摂取可:はい、上記のカップ麺の式をすべてクリアできれば、ここで美味しいカップ麺を口にできると言うわけです。
通常、カップ麺を食べる際のイメージとしては、『カップ麺本体+熱湯』というのが相場でしょう。ちょっと深読みすれば、そこに『割り箸』が追加されるという話です。
でも実際は『非常事態』という状況の中なので、普段の生活周辺に当たり前のように存在する設備・備品は全て…、またはいずれかが欠けている事が予想されますので、場合によっては簡単に食べられないという話にもなりますね。
こういった感じの式をこれから書き連ねますので、万が一の非常事態遭遇時の参考にして下さい。
また、式の下にはそれぞれコメントも記しますので、これも併せて参考にして下さいね。
インスタントラーメンの足し算(袋系)
カップ麺本体+水+火(熱)+燃料(電気)+耐熱容器(鍋など)+食器類=摂取可
基本的には『カップ麺(カップ系)』に似ていますが、麺やスープを受ける器が無いため、『カップ麺(カップ系)』よりも必要となる食器が増え、厄介です。
別の食べ方として有名なのが、袋の中で麺を崩し、スナック菓子のような感覚で食する人も居るには居ますね。但しメーカーが推奨する本来の食べ方とは大きく異なりますので、消化不良をはじめとした体調不良も覚悟してください。あくまで正規の食べ方が出来なくなった際の最終手段として認識しましょう。
冷凍食品の足し算
冷凍食品本体+電子レンジ+電気+食器類=摂取可
冷凍食品の良い所は多くの商品が一貫して電子レンジで調理可能という所です。
つまり電子レンジと電気さえ確保すれば美味しい食事にありつけるわけですが、問題は非常事態時に電気が届けられているかどうかという部分に疑問が残る所ですね。
冷凍食品にはもう1つの利点があります。
それはほとんどの場合が『調理済み』であり、味の濃さや味そのものに個人の好みを出さなければ、そのまま食べられるという所でしょう。
仮に電子レンジや電気が揃わなくとも、時期によっては自然解凍を待つだけで食べる事も十分に可能という所に非常食たるメリットがあります。
ただし冷凍出来ない事には長期保存も出来ないため、保存不可の場合には優先して消費する事になりそうです。
缶詰の足し算
缶詰本体+缶切り+食器類=摂取可
もともとが『保存食』という意味合いで開発されたのが缶詰という話です。
もちろん、それ以外にも目的はあり、『簡単な持ち運び・衝撃を受け付けない食べ物』なんて事も耳にした事があります。
そんな趣旨で開発された缶詰は、缶切り1つで中の食材を様々な組み合わせで調理する事ができますが、当然ながらそのままでも食べる事ができる話はここで言うまでも無いでしょう。
今どきの缶詰はプルタブを引く事で簡単に開ける事も出来ますので、上の式を無視した
缶詰本体+食器類=摂取可
となる場合も少なくなく、極端に言えばフォークなどの食器が無くとも手掴みでも摂取可ですが、そういった選択を迫られた際には切り口による怪我に気を付けたいところですね。
ちなみにあらゆる缶詰商品の保存期間が長いのは、内部に空気が封入されておらず、外部から直射日光などの光を受けないからと言われます。
日本のあらゆる缶詰製品にもかつては賞味期限が存在しませんでしたが、これは中の食材が劣化しない、または長期保存が効き過ぎるため、人間の寿命の方が遥かに早く訪れるからという話も聞いた事があります。
レトルトパウチの足し算
レトルトパウチ本体=摂取可
このページで伝える『足し算』の概念を完全に無視できるアイテムが『レトルトパウチ』です。
缶詰の保存期間と比較すれば非常に短く、それでいて内部への衝撃も受け易いですが、食に困る非常事態という中で一切の道具などを必要としない食べ物はそれだけで有難い存在だと思います。容器であるパウチの口を切れば、そのまま中身を吸ったり噛んだりと、口で拾う事ができますからね。
レトルトパウチと聞いた場合に頭に思い浮かぶものは『ご飯に直接かける』というイメージが強いため、どうしてもカレーや親子丼などの『素』に思考が捉われ易いですが、それ1つで完結するものもちゃんと存在します。
その代表が僕の中では『おかゆ』です。
お粥はイメージ的に病気になった際に食べるものという認識が強いですが、別に病気になって初めて口にする食べ物でもありません。
むしろ非常時には水がこの上なく重要な存在となるとも言われるため、水分が多く含まれるおかゆを食べる事で喉の渇きを覚えるという心配も少なく、水の温存にも役立てられそうですね。
ちなみにコンビニの調理済みハンバーグやお弁当などのおかずとしてお馴染みのミートボールなどもれっきとしたレトルトパウチですが、『長期保存』という観点を重要視する場合は外部の光を完全に遮断する、銀色(外面はイラストなどがあってもOK)のレトルトパウチを選びましょう。
今回のあとがき
簡単にではありましたが、『算数式非常事態時の食料摂取法』の紹介を終了します。
非常時に立たされるという事は、考えれば考えるほどに『食』にありつく事自体が困難を極める事が予想され、一般に『非常食』とされる食品であってもその場に立たされた際に果たして簡単に口に出来るかを考えると、予想以上の不備が付きまとうかも知れません。
2020年のコロナウイルス問題では多くの売り場からカップ麺が姿を消した事実がありますが、この問題に関してはライフライン(水道・電気・ガス)が滞りなく届けられていたため大きな問題には繋がりませんでした。
しかし、過去を少し遡れば震災が相次いだ例もあり、その時には広範囲の地域でライフラインがストップし、言うまでも無くその地域ではライフラインの一部、または全てが止まってしまったんですね。
僕の身の周りにも食料はあっても保存できない。非常食があっても調理できないという事態に遭遇した人が少なくなかったため、念の為にお伝えしてみたという次第でした。
ちなみに2020年のコロナショックの話に限定すれば、非常食としてカップ麺ばかりが売れ、例として挙げたお粥に関してはほぼ変化が無かったようです。
そして栄養という観点から省きましたが、『お菓子』も保存食として優秀な存在ですよ。非常事態に緊急が重なった場合には、お菓子で一時を凌ぐのもアリだと思います。当然、食器も必要ありませんよ。但し、手の清潔さは意識しましょう。
すえ
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