スーパーマーケット グロッサリーの仕事内容|お仕事紹介
どんな人でも少なくない数で出入りする食料品売り場の1つ、スーパーマーケット。
限られた空間内部に多くの品揃えが施され、毎日の食卓を彩る食材の素材が売られていますが、
一見してどのお店でも見られる食材のそれぞれは各部門の担当者によって管理されています。
そして多くのスーパーマーケットに存在する部門のそれぞれは
レジ・サービスカウンター・事務・青果・精肉・鮮魚・総菜・日配・グロッサリー
などなどとと区分され、お店によってはこの他にも衣料品やフードコートなども存在しますが、ここではそれらをその他として区分しますね。
という事でこんにちは、すえです。
ここでは就職した際に『予想と違っていた…!』という結果にならないために、
スーパーマーケットのお仕事
を紹介していますが、更に各部門の詳細という事で
グロッサリー部門
に絞ったお仕事内容を紹介しますね。
スーパーマーケット グロッサリー部門の知識と仕事内容
まずはグロッサリー部門の知識から。
グロッサリーとは食料雑貨を指し、簡単には全てが加工品であり、長期保存を目的とした食材で構成されている事がほとんどです。
その賞味期限は短くとも製造日から数か月が当たり前であり、長いものでは数年間の常温保存が可能となるものも数多いのが最大の特徴と言えるでしょう。
また、『グロッサリー』という呼び名も企業や店舗によって変化が生じ、『グロサリー』と表現してみたり『グロッサリ』と表現してみたりと安定しないのも特徴と言えますが、
これについてはその企業や店舗ごとの訛りみたいなもので、示している内容には変化がありません(それにしても、『食品雑貨』と表現され難いのはどうしてなんでしょうかね?)。
ちなみに僕の記事では『グロッサリー』という表現で統一させていただきます。
グロッサリー部門の仕事内容『陳列』
グロッサリー部門の主な仕事と言えば、陳列の一言と言えるでしょう。
どんなに小さな店舗であっても食料雑貨とは数千からの種類が存在するため、これらを所定の位置に並べる事こそがグロッサリー部門の最大の仕事と表現しても差し支えないほどです。
商品のその数から当然ながら人海戦術による陳列となりますが、だからと言って何十人も従業員を配備しているかと言えばそうでもなく、多くは10人以下の従業員数で店内の陳列を賄います。
↑客として眺める分には『いつものラインナップ』ですが、並べる側となれば『とんでもない数のラインナップ』と言っても過剰表現ではない商品数。
でも、やっているうちにそれが当たり前とも感じてしまう不思議な部門…。
簡単にグロッサリー部門の取扱商品の系統を示すとすれば、代表的なものだけでも
- レトルト系
- 乾麺系
- インスタント系
- 飲料系
- 缶詰系
- 調味料系
- 菓子系
- ペット用品系
などがあり、店舗によっては日用雑貨なども取り扱う場合もあります。
グロッサリー部門の仕事内容『保存』
入荷した商品から順次並べていくだけのグロッサリー部門ではありますが、動きの激しい商品に関しては店内に並びきれない商品も多々存在します。
そういった商品に関してはバックヤードにて待機状態に入りますが、これがグロッサリー部門における保存と表現すれば良いでしょう。
もともと要冷蔵・要冷凍と言った商品が存在しないため、常温の中に放置しても問題ないという訳です。
ただし、店舗によっては冷凍食品もグロッサリー部門で取り扱うケースもあるため、その場合はこの限りではありません。
グロッサリー部門の仕事内容『調理』の一例
グロッサリー部門で『調理』と言う言葉を使うならば、多くの場合は新商品の無料試食などが思い浮かびます。
ですが、試食提供の調理に関しては専門の業者を立てられる場合が多いため、直接的に試供品を作り上げる事は衛生面の部分から言っても皆無と言って差し支えないでしょう。
例えば従業員が商品の試食を準備する機会があるとすれば、商品のふたを開ける・スプーンなどの試食に必要な道具を準備するといった、極めて簡単な作業に集中する事になります。
グロッサリー部門の仕事内容『発注』
グロッサリー部門に限った話ではありませんが、商品のカテゴリは
『定番品・非定番品・特売品・大量陳列品』
と、大きく4つの分類がなされます。
単純な説明を施すとすれば、
- 『定番品』=いつもの棚に陳列されるいつもの商品。
- 『非定番品』=全ての系列店で取り扱っているわけではないが、顧客の要望が高いため特別に置いてある商品。または特別発注品。
- 『特売品』=特別販売価格(主に安売り)により、通常よりも多い売れ行きが見込める商品。
- 『大量陳列品』=話題性を有する新商品展開により、宣伝を兼ねて広く場所を取る商品。
などがあります。
グロッサリー部門は店舗の5~7割の売り場を占有し、商品ラインナップも多いため、そのれ比例して特売品や大量陳列品も増える事になりますので、特に品切れを起こさないためにも発注数には目を光らせる必要があると言えるでしょう。
グロッサリー部門の仕事内容『温度(鮮度)管理』
常温による長期保存を目的とした商品で構成されるグロッサリー部門に精度の高い温度管理は求められませんが、すぐに口にできる目的で販売される飲料品などは冷蔵ケースに収められるため、部分的な温度管理が求められることになります。
もちろん店舗によって冷凍食品等もグロッサリー部門の取り扱いとなる場合もあるため、そういった場合には冷凍関係の温度管理も重要性を増す事になるでしょう。
グロッサリー部門で働く利点と欠点
最後にグロッサリー部門で働く場合に備え、部門特有の良し悪しを簡単にまとめてみます。
全ての職場に言える話の1つとしては、どこを覗いてもその場の良し悪しがある訳ですが、それはグロッサリー部門でも同じ話です。
ただ、その良し悪しは人の判断に委ねられるところでもあり、実際の良し悪しを判断するのは実際に働く人であるため、この良し悪しが逆転する可能性もあれば、どちらかにまとまってしまう可能性もあるかも知れませんのでご了承を。
グロッサリー部門で働く利点
良くも悪くも『並べるだけ』の仕事ですので、他の部門と比較した場合には最も単純な仕事と表現できるでしょう。
商品数は確かに他の部門の比較ではない数を誇るものの、その数の正体はメーカー違い・類似品の存在・サイズ違いに集中しますから、
例えばどこのメーカーのどんなケチャップかも分からないにしても、ケチャップコーナーにさえ辿り着ければ同商品が必ず存在する…といった具合です(新商品の場合は話が別になりますが)。
全般的に賞味期限が長く設定されているため、綿密な日付チェックが簡略されている店舗は多いようです。
とても少人数で全ての管理が出来るような品揃えではないため、その多くが追加陳列の際に日付チェックを行い、必要に応じて先入先出をするといった印象です。
話題性があり、入手困難な商品をいち早く確保出来るのも利点と言えるでしょう。実際に商品を取り扱う従業員の特権とも表現できますね。
グロッサリー部門で働く欠点
ドライフードやお菓子関連の陳列に関してはさほど問題はなさそうですが、飲料水を中心とした水物の陳列の連続で腰を痛める話をよく聞きます。
重量物の大量陳列や特売準備の際には連続した体力作業となりやすいため、足腰を痛めない工夫をしましょう。
近頃のスーパーマーケットではそういった問題を回避するためか、入荷時の台車(大きなカゴのようなもの)のまま店内に設置するケースも見られますね。
個人的な感想を言えば、店内の見た目よりも従業員の健康状態を配慮した良い心構えだと思います。
どうしても商品ラインナップが多く、競合他社に負けないようにする為の目まぐるしい特売合戦の傾向から、正社員ともなれば多忙な日々を送る部門とも言えるでしょう。
ただ並べるだけ、の仕事であるにも関わらず、イベント前後ともなれば尋常ではない作業量に追い込まれる事も多々あるようです。
ただし、グロッサリーの制覇はそれだけで売り場の半分以上を知識化しているのと変化はありませんので、忙しい分だけ出世の近道と例えられる場合も多いようですよ。
スーパーマーケットの各部門仕事内容紹介
以下では食料品を取り扱うスーパーでの各部門の仕事内容を伝えています。
企業規模や店舗規模によって多少の差はあるかも知れませんが、概ね通用する話ではありますので食料品スーパーに入社を考える場合には参考にして下さい。
一般的に呼ばれる部門の名称と簡単な説明を記しておきます。
【スーパーマーケット共通業務】へ
スーパーマーケットで働く場合に考えられる共通業務など
【レジ・サービスカウンター】へ
会計主体。他には配達サービスなど
【事務】へ
電話対応・書類による管理・各部門管理・金銭管理など
【青果】へ
野菜類・果物類などの陳列・加工など
【精肉】へ
生肉類・加工肉類などの陳列・加工など
【鮮魚】へ
生魚・加工魚類(主に海産物)などの陳列・加工など
【総菜】へ
おかずや弁当の陳列・調理など
【日配(デイリー)】へ
賞味期限の短い加工食品の陳列など
【グロッサリー(食料雑貨)】へ
賞味期限の長い加工食品の陳列など
【その他】へ
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